車泊で「ご当地マンホール」

北は山形から南は大分まで、10年間の車泊旅はマンホールに名所・旧跡・寺社・狛犬・・思い出の旅、ご一緒しませんか。

道の駅・ローズマリー公園 in 千葉県南房総市(旧丸山町)

2019年05月15日 08時00分00秒 | 神社仏閣・名所・観光・千葉県

千葉県道297号和田丸山線沿いの丸山地区にある「道の駅・ローズマリー公園」。まるでテーマパークを思わせるとてもお洒落な道の駅です。多分車泊地としても最適な所ではないかと密かにプッシュしていましたが、時間的に大きくずれ込んでしまい、実現しませんでした。

それはさて置き、何故にローズマリー公園?と思ったのですが、なんでもこの場所が、地中海と同じ緯度に位置しているのだとか。そこで「風車とローズマリーの里」づくり構想に着手し、1991年に「ローズマリー公園」として開園。1995年には 古城風の展望台も完成し、二年後には「シェイクスピア・カントリー・パーク」も開園。翌年には道の駅にも登録。 現在は、諸般の事情で「道の駅」として再出発したそうで、色々と意見もあるようですが個人的に素敵な施設です。 確かに、こうして上から見ると商業施設のほうが目立っていますが、でも施設運営にはお金が掛かります。

先ほど登場した『シェイクスピア』の生家などが再現された「シェイクスピア・カントリー・パーク」。五年の時を隔てての二度の来援ですが、微妙に寂れた感じはあるものの、それでも外観はやはり懐かしい佇まいでした。

ちなみに、「シェイクスピアの生家」を検索したら、もしや移設したの?と思う程、本当に上手に再現されています。
本来は有料の施設の一部だったそうですが、訪問当時は少しお洒落なお店になっていました。

隣接するインフォメーションセンターから奥に進むと、こんな美しいミニシアターがあります。 片隅にグランドピアノがあるので、ちょっとしたコンサートなどに使われているのかもしれません。
ただ、2019年の訪問ではこの部屋には行き当たらなかったので、今も健在なのか不明。

フォーマルガーデン正面から見たインフォメーションセンターの・・ここは裏口になります。 木組みが美しい階段を登れば、是非もう一度と望んだ、二度目の『シェイクスピア』の世界。

展示されているのは『シェイクスピア』が生み出した舞台劇の世界。昔読みふけった懐かしい文学の世界。 『妖精王オーベロン』と『森の妖精パック』の掛け合い場面を再現した「真夏の夜の夢」

頭をロバに変えられた『ボトム』、パックの悪戯で『ボトム』に恋してしまう『妖精王の妻ティターニア』。 ロバにされた『ボトム』は、何故こんな美人に恋されるのか訳が分からなくてしどろもどろ😅

巧みな話術で政敵の妻たちを篭絡していく『リチャード三世』。仇である筈の男に言い寄られる女たち。 煮えきらないまま、憎しみはねじれた愛情に変わって・・・ああ!めんどくさい!😠 ほら!さっさと刺しちゃえ!

「尼寺に行け!」と冷たく恋人を突き放す『ハムレット』、無慈悲な言葉に崩れ落ちる『オフェーリア』。 見ているだけで、続きの場面が次々と頭の中に再生されて、十倍も二十倍もお得な気分(笑)

そしてこの部屋の圧巻は、紙人形作家『中西京子』氏によって再現された「16世紀のグローブ座」

つめかけた観衆は、その名場面を誰よりも近くで見ようと、一言もせりふを聞き漏らすまいと・・ 観客席から身を乗り出し、あるいは手に汗を握って舞台の役者の一挙手一投足に釘付けです。

満員の観客たちを前に演じているのは「真夏の世の夢」。これはおそらくフィナーレでしょう。

舞台の外では「テームズ川の河原」で、老若男女入り乱れてのお祭り騒ぎが演じられています。

花の塔から伸びるテープを掴み、歌い興じる若者たち、引っ張り過ぎると花の塔が倒れますよ。

素人芝居の即興劇、周りを取り囲む観客たちは舞台にかじりつきで、好き勝手に野次を飛ばしています。

お手製のパンを食べながら広場の賑わいを楽しむ家族、今日は精一杯めかしこんで来ました😊

本当はもっと微に入り細にわたって資料室の紹介をしたいところですが、これも際限ありません。 思いもかけずシェイクスピアの世界を、しかも無料で体験できて、私たちはとっても満足しました。
心が満足できると、ついついお買い物にも身が入り、いつになく大量に買い込んでしまいます。 本来、車泊しない道の駅の買い物はなるべく控えて、その分を車泊地で買うようにしているのに😓

そのお買い物の内容は、五年後の旅でわざわざ回り道をさせ、またしてもどっさりとお土産を買い込ませる程、魅力あるものでした。
他の道の駅にはない試食の充実は「美味しければ買う」と言う心情を確実に理解しています。道の駅としての実績は、素人目にも凄いと感嘆させられる内容でした。できうるなら、先に紹介した付帯施設が上手に活用され大切に扱われる事を願って止みません。

訪問日:2014年5月24日&2019年3月7日


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