国の伝統的建造物群保存地区制度が始まった昭和51年、堀内伝建地区とともに、全国で最初の「重要伝統的建造物群保存地区」に選定された「平安古(ひやこ)地区伝統的建造物群保存地区」。
平安古地区散策は、第26代内閣総理大臣をつとめた「旧田中義一男爵別邸」から。嬉しい事に敷地内に無料駐車が整備されており、効率よく市内散策を楽しむ事が出来ます。
「旧○○邸」の見学よりも伝健地区の町歩きを選択した今回の旅。とはいえ屋敷内に祀られているお社を見つけての素通りは、流石にできません🙏
御祭神が何方なのかも不明ですが、手入れの行き届いたお社の前には、おそらく初見で有ろうと思われる素敵な狛犬さんが神域を守護しておいでです。
耳に添うように真っ直ぐ背中に流れるたてがみ。尾は小さく腰の部分に張り付き、どちらかと言うと神殿狛犬を思わせるお姿。吽形さんには立派な角があります。これは予想外の素晴らしい出会いでした。
旧田中邸裏門
旧田中別邸を出て最初の見所は「平安古鍵曲(ひやこかいまがり)」。鍵曲とは、左右を高い土塀で囲み、文字通り道を鍵の手(直角)に曲げた独特な道筋の事。面影山に見守られるように、重臣たちの屋敷を守るために造られた平安古鍵曲は、城下町特有の街路の姿を残す景色としてパンフレット等でもお馴染みです。
長い築地塀の向こう。わずかにのぞく緑は、萩独特の景観に色を添える夏ミカン。
おそらく、かって上級武士の住まいであったお宅でしょう。特に案内等が無い限り、人様のお住まいは遠目で見るだけに留めています。
11月中旬の曇り空の下、赤茶けて見える土塀の続く道を歩いていると、新しい時代に向かって駆け抜けていく男たちの姿が見えるような・・それは一瞬の夢。
萩循環まぁーるバス停「久坂玄瑞(くさかげんずい)誕生地前」。松下村塾で、高杉晋作と共に「村塾の双璧」と呼ばれた久坂玄瑞は、師・吉田松陰の妹を娶っています。
「久坂玄瑞君追憶碑 :三条実美」
【 九重の みはしのちりをはらはむと こゝろも身をも うちくたきたる 】
尊王攘夷の急進派として知られた久坂玄瑞。元治元年(1864)7月19日の禁門の変(蛤御門の変)で負傷、朝廷への嘆願を要請するため侵入した鷹司邸で自害して果てました。享年25歳。
旧萩城三の丸を囲む外堀の南に位置する萩市平安古町。橋本川に沿った東西約150m 南北約300mの範囲に残された伝統的建造物十一件、土塀、門は三十九件。まるで海を思わせる橋本川の情景。どこを見ても足を引き留められる景色の連続・・さて、どこまで紹介できるやら。
訪問日:2012年11月13日
🌸明日は平安古(ひやこ)地区伝統的建造物群~其の二の紹介です。
18日はいきなりの寒い一日
今日は打って変わって20度超え
体がついていってくれません
お嫁さまとお二人
ぜひ、いろんな風景を見に行って下さい😊
今日も雨の札幌でした。
まだ降り続いています。
いつもすてきな建造物を見ていて
いつか嫁さんと行ってみたくなりますね!!