千葉県には「小江戸(江戸のように栄えた町)」と呼ばれる町並みが、二箇所存在します。 香取市佐原にある「水郷:佐原の町並み」。そして大多喜城下として栄えた「大多喜の町並み」。前日に立ち寄った、いすみ鉄道大多喜駅前の「観光本陣」でマップを貰い、翌日、早速町歩きへと繰り出しました。
古く歴史を感じさせる町並みは、多少の不便を押してでも見て歩きたい私。お店の看板だってしっかりと凝った物。こんな素敵なシュチエーションは見逃せません。
歴史的建造物、まずは「国登録有形文化財:嘉永2年(1849)築の渡辺家住宅」。
「穀家」の屋号で知られる「渡辺家」。大多喜藩の御用金御用達をまかされていた豪商の屋敷です。
城下の商人町にある「国登録有形文化財:明治6年(1873)築の伊勢幸酒店」。2階部分は白漆喰仕上げの格子作り。建築の際には旧大多喜城大手門の部材を用いたと言われています。
「釜谷」の屋号で質屋・金物店を営なんでいた「明治初期築の江沢家住宅」、土蔵造りの商家。一階屋根の陶器製の樽看板が洒落てます!
土蔵造りの建物を大改修し「商いと城下町のくらし」をテーマに開館した「商い資料館」。1階は昔の商家の再現、2階は昔の暮らしがしのばれる生活用具や遊び道具を展示しています。
町歩きで特に目を引いたのが「国登録有形文化財:豊乃鶴酒造」、銘酒「大多喜城」の醸造元。
主屋は明治7年(1874)、店舗は昭和前期、精米所及び貯蔵庫は明治前期、工場・酒蔵は明治8年の築。 ひときわ目を引くイギリス積煉瓦造の煙突は、高さ16m、昭和23年頃に作られたと言われています。
夷隅神社の参道脇に、江戸時代から続く老舗旅館「国登録有形文化財:大屋旅館」。 明治24年(1891)、学生だった『正岡子規』が房総を旅した際、この大屋旅館居に泊まったと記録されています。
大正期から昭和初期にかけ、フォード車を使用した乗合自動車事業も営んでおられたとか。 往時の面影を残す老舗旅館は、ドラマや写真集のロケ地として、今も多くの場面に利用されているそうです。
夷隅神社の通りに東面して建つのは日用雑貨品などを扱う「国登録有形文化財:宍倉弥兵衛商店」。建物は明治7年(1874)の建築。数度の改修を経ていますが、伝統的な町家の佇まいを残しています。
最期は昭和34年(1959)に『今井兼次』氏によって設計・竣工された鉄筋コンクリート造りの中庁舎。 この手の建築物に関しては、その秀逸な部分が今一つ分からないので、紹介画像もかなり適当😅
点在する旧跡を訪ね、大多喜小学校の正門まで帰って見上げた先に、大多喜城の天守が見えます。 途中までは車で行けるとのこと、折角ここまで来た事だし行ってみましょうか😊
訪問日:2014年5月23日
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