水溶性天然ガスが千葉県内で初めて発見された大多喜町。駅前には天然ガスを使ったガス灯が三基あります。 最初見たときは単なるレプリカだと思っていたのですが、側の説明で本物のガス灯と判明。 ここは、現存するわが国最古の天然ガス事業会社「関東天然瓦斯開発KK事業発祥の地」なのです。
ちょうどガス灯の正面に位置する大多喜駅、駅前には「大」の文字を象った歓迎アーチが見えます。
駅のホームでは金屏風を背に『本多忠勝』公と、何故か『忍者』が二人、丁重にお出迎え😅
メキシコ通りを跨ぐ門は昭和57年の建設、名称募集で「大手門」と命名されたモニュメントです。いすみ鉄道の電車が真横に見えるという絶好の撮影ポイント、これは、もしかしなくてもチャンス!
夷隅川に架かる「ふかせ橋」親柱に、期待を膨らませてくれる「大多喜城」のレリーフを発見。
城の横に描かれた武将は、大多喜城主となった『本田忠勝』、鹿角の兜なので間違いないはず。
前日に見かけた自販機にも「鹿角の兜」を身につけた萌え系の『本田忠勝』が描かれていたし(笑) それにしてもこの歴史的人物の萌えキャラ・・・そもそも誰が何の意図で作り始めたんだろう? いわゆる腐女子の好みに応えて生み出されたのか、それとも萌えの行き着いた先なのか・・謎😓
と悩んでいるうちに、大多喜城への最寄駐車場に到着。ここからは歩いての登城となります。 駐車所近く、草に隠れかけた「大多喜水道水路」の古びた説明板を発見! 「大多喜水道」は明治2年(1869)、大多喜城下柳原地区の大地主によって作られた「私設」の水道です。現在の水道になるまで約80年間利用された千葉県最古の水道で、総延長は3.96kmと記されています。 こうした歴史を物語る遺構は、もう少し大切に目立たせても良いのに・・と、少々不満。
ここからお城に続く道は舗装はされていますが、200メートル強の距離でそれなりの坂道。 足に障害を持つ方はここで断念するか?それともこの坂道、車椅子を押してもらうのでしょうか? 「大多喜城址標」を横目に、ご亭主殿に手を引かれ、前かがみに目的の天守閣を目指します。
「大多喜城」は戦国時代から江戸時代に存在した平山城で、当初は「小田喜城」と呼ばれていました。 天守は、天保6年(1835)の図面を基にし、昭和50年(1975)に大多喜城址に再建。
ただ「大多喜城天守」に関しては、懐疑的な記録も残されており、実在説さえ危ぶまれています。 とは言え、よほどの思い入れが無い限り、私にとっては「旅先の名所の一つ」。「再建・復元・復興・模擬」どっちでも構いません😊 逆光の為、パンフレットのように綺麗には写せませんでしたが、大切な旅の思い出の一枚です。
訪問日:2014年5月23日
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