猪苗代町中小松西浜、猪苗代湖の北岸、天神浜の松林の中に鎮座される「小平潟(こびらがた)天満宮」。御祭神は『菅原道真公』。太宰府天満宮、北野天満宮と並んで日本三大天神とする説があります。
伝承に「天歴2年(948)、近江国比良神社の神主・神良種が摂津国須磨で見つけた菅原道真公の神像を持って旅をし、猪苗代湖畔に辿り着いた。 良種はその地で休み、再び歩き出そうとして立ち上がった。しかし、道真の神像が急に重くなり動かなくなってしまった。よくみるとその地は須磨とよく似た景色であった。そのため良種はこの地を神像の鎮座の地とすることにし、摩耶郡大領上毛野陸奥臣に申し出て天満宮を勧請した。このとき、小出方村という地名だったこの地を摂津国平潟にちなんで小平潟に改めたという。」
社殿は天和2年(1682)に会津藩主『松平正容』によって天満宮がこの地に移された際に造営されたもので、猪苗代町指定重要文化財に指定されています。
拝殿前左右より神域を守護されるのは、福島狛犬さん一対。吽形さんは大輪の牡丹の花を、阿形さんは綺麗な飾手毬に手を置いています。久々に拝見できた福島狛犬さん、やっぱり良いですね。
「皇后陛下御参拝 大正九年八月十五日」碑
【さみだれに 松遠ざかる すさきかな】戦国時代の連歌師『猪苗代兼載(けんさい)』が小平潟天満宮で詠んだ発句。室町時代中期の天台宗の僧「心敬」に師事。宗祇とも交流し、ともに連歌の最盛期を作り出した人物です。碑は昭和34年(450回忌)に建立。
「秩父宮雍仁親王殿下野営の地 少年団日本聯盟 第一回野営大會の地」碑
「いなわしろ新八景 天神浜」の碑
参拝日:2015年6月27日
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