車泊で「ご当地マンホール」

北は山形から南は大分まで、10年間の車泊旅はマンホールに名所・旧跡・寺社・狛犬・・思い出の旅、ご一緒しませんか。

倉敷美観地区 in 岡山県倉敷市中央

2021年09月17日 08時00分00秒 | 神社仏閣・名所・観光・岡山県

「白壁の蔵屋敷、なまこ壁、柳並木の風景、情緒豊かな町並みが楽しめる倉敷美観地区。伝統的な建物が作り出す町並みや、倉敷川沿いのレトロモダンな風景が、世界中の人を魅了し続けています。」公式HPより

白漆喰海鼠壁の屋敷や蔵が立ち並ぶ、倉敷川の畔。さらに鶴形山南側の街道一帯は、倉敷観光の重要拠点として「倉敷川畔伝統的建造物群保存地区」「国重要伝統的建造物群保存地区」に選定されています。

観光雑誌やパンフレットに必ず登場する「倉敷川の景観」。思い起こせば
独身時代も含めて八回も訪問していました。最初は学生時代に一度、二度目は愛娘と二人、その後はご亭主殿と一緒に四回。残りの二度はマンホールカードと、あわよくば観光も😅。

それほどお気に入りの倉敷美観地区で、必ず立ち寄るのが「エル・グレコ (EL GRECO)」。ここは当時の倉紡社長『大原総一郎』が、美術館鑑賞の余韻を楽しむ場所として昭和34年に建てたとか。蔦のからまる壁、赤い庇、白いドア・・珈琲の香りと一緒に運ばれてくるのは、ご亭主殿との幸せな時間。

そういえば・・確か学生時代に母と来たはずの「大原美術館」。あまりにも古い事なので何を見たかなんて覚えていないけれど、その時買って貰った「大原美術館」の冊子は今も大切に本棚にあります。

ご亭主殿と来館したのは二度ですが、二人で改めて鑑賞した収蔵作品は、些細な会話も含めて今も鮮やかに蘇って来ます。と言っても私達の会話ですから、決して「美に触れて」なんて高尚なもので無いのは確か😅

大原美術館の向かい、倉敷川を挟んだ今橋のたもとに立つ「旧大原家住宅」。寛政年間の建築といわれる入母屋造の母屋、本瓦葺に白漆喰が目にも鮮やかで、美観地区にしっとりと溶け込んでいます。(大原家に関しては「語らい座 大原本低」に詳細があります。)

内倉・新倉・中倉・内中倉・北倉・壬生倉・西倉・・二階建、切妻造のこれらの土蔵はいずれも江戸時代後期から大正初期に建てられたもの。土地も含めてすべてが国の重要文化財に指定されています。文化財指定後も居住用に使われていたため、建物内部は非公開。ところが、2018年4月に「語らい座 大原本邸」として一般公開されるようになったそうで、これはまた再訪問の口実ができたかも。

大原家とは道路を挟んで東隣、静かなモノトーンの世界に唐突に出現するのは、大原家の別邸「有隣荘」。大原家七代目当主・大原孫三郎が、病弱な妻のために昭和3年(1928)に建設したものです。

建物はその後迎賓館として使用され、昭和22年(1947)には昭和天皇の宿泊所としても使用されたとか。緑色の瓦屋根の美しさから「緑御殿」とも呼ばれるこの建物。対岸からは建物全体と、それを取り巻く赤茶の土塀越しに、空を突くような松の大木が見えます。

その大木に腰掛けて楽しそうに足を揺らす二人の少年・・の下半身。これを見たのは、初めてご亭主殿と倉敷を訪れた2006年の5月。その衝撃は今もはっきりと記憶に鮮明😱 あの足だけの二人がその後どうなったのか・・ご存知の方がいらしたら是非とも後日談を!

2009年に開館した「倉敷物語館」。南側の長屋門や塀は江戸中期のものだそうです。

和風建築が並ぶ一画でパッと華やいだ雰囲気を漂わせているのは、下見板貼り白塗の木造洋風建築「倉敷館」。旧倉敷町役場として大正6年(1916)に建てられたもので、現在は無料休憩所・案内所として開放。マンホールカード一弾の配布が決定した際には、ここが配布場所となりました。

倉敷館と並んで建つのは、江戸時代末期の米倉を改装した「倉敷民藝館」。倉敷における古民家利用の第一号として開館し、伝統的建造物保存のきっかけとなりました。

美観地区には重要文化財の「井上家住宅」や、登録有形文化財の「旧第一合同銀行倉敷支店(現中国銀行倉敷本町出張所)」等々。とてもその全てを紹介するなど無理な話。

それだからこそ何度でも訪れたくなる魅力があるのかもしれません。一つ辻を変えれば、あそこも・・ここも・・と、その度ごとに新しい出会いと発見があります。

折々の季節を映し出しゆったりと流れる倉敷川。春には一面の桜吹雪に包まれる桜並木も、いまはまだ固い蕾を大切に包み込み、川行く人を見守っています。

新緑の季節、濃い緑の柳を潜り抜ける川風に誘われて聞こえてくるのは、風雅な尺八の音色。まるでスローモーションのような世界の中で、私たちはしばし時を忘れて立ち止まります。

美観地区の外れにある水門のハンドルには三方に龍が刻まれています。水神でも有る龍によって守られる倉敷川の流れ、そこに暮らす人々・・やがてその流れは児島湖へと至るのです。

うっすらと夕闇に包まれ始めた倉敷美観地区・・・普通ならこんな時間まで滞在する事は無いのですが、この時はマンホールサミットの開催日だったことも有り、珍しい写真が撮れました。

訪問日:2006年5月日&2013年7月26日&2017年4月3日&11月18日


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