車泊で「ご当地マンホール」

北は山形から南は大分まで、10年間の車泊旅はマンホールに名所・旧跡・寺社・狛犬・・思い出の旅、ご一緒しませんか。

阿多由太(あたゆた)神社 in 岐阜県高山市国府町

2020年04月06日 08時00分00秒 | 神社仏閣・名所・観光・岐阜県

高山市国府町木曽垣内に鎮座される「阿多由太(あたゆた)神社」。御祭神は『大歳御祖神(おおとしみおやのかみ)・大物主神』。配祀『家津御子神(須佐之男命)・早玉之男神・熊野久須美命・阿須波之神』。合祀『大己貴命(大国主命)・崇徳天皇』

式内社で、延喜式神名帳:飛騨国内八社の一つ。古くから木曽垣内・三日町・半田の一部の産土神として、また江戸時代にはこの地方の総社として広く崇敬されてきました。御神文は「古曲玉三つ巻」。これまで多くの神社を参拝してきましたが、曲玉の巴紋は初見。

荒城川にかかる赤い欄干の橋を渡り、参道を進むと二の鳥居。石段の先に仰ぎ見るような形で拝殿が鎮座。

「創建時期は不明。日本三代実録によると貞観9年(867)に従五位上を授けられており、古くから位の高い神社であったことが確認できる。江戸時代には権現宮と称されていた。文化年間の調査で、式内社の荒城神社とされたが、再調査の末、式内社の阿多由太神社であることが判明。権現宮から阿多由太神社に改称する。」Wikipediaより

拝殿前より神域を守護されるのは、飛騨特有のイノシシ狛犬の特徴を備えた狛犬さん一対。昭和15年の建立という事で、狛犬の世界ではまだまだ若手😊

覆い屋の中に鎮座される柿葺の本殿は「三間社流見世棚造(さんげんしゃながれみせだなづくり)」。室町時代後期の建立で、昭和36年(1961)に国指定重要文化財に、2016年には日本遺産「飛騨匠の技・こころ / 国府盆地の中世社寺建築群」の一つに認定されました。

本殿と並ぶ位置に鎮座される「境内社:稲荷社」。社殿は嘉永年代の作とされ、高山市指定重要文化財。傍らの石碑には「棟梁は糠塚の名工『中垣内八右衛門』と言われている」と記されています。

社殿横に鎮座されるのは「祖霊社」、古の祭祀を思わせる佇まいで、知らず、身が引き締まる感覚。両端には小さな狛犬さんが、大切な何かを見守るような眼差しで、守護をされています。

「阿多由太神社」の祭神『大歳御祖神』、別名を『神大市比売(かむおおいちひめ)』とも称する穀物の神。『須佐之男命』の二番目の妻として「古事記」にのみ登場し、稲荷の神である『宇迦之御魂神』の母神です。

参拝日:2012年5月17日


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