4月12日(土)の朝日新聞「時時刻刻」は、まさに「我が意を得たり」の記事だった。見出しは「雑魚寝のない避難所を」だ。
私は自治体の職員として、一度だけだが「避難所」でお世話をしたことがある。その時は雑魚寝で、食事は「パン」をご用意した記憶がある。それは、もう50年近くも以前のこと。
その時と比べて、未だ体育館や公民館などの床などでの「雑魚寝避難」は、ほとんど変わっていない。朝日の記事では、避難所に避難された方々は「『我慢、忍耐、辛抱』を強いられる」と指摘している。
そして、記事の中で、避難所・避難生活学会常任理事の根本昌弘さんが「災害用のベッド設置は、清潔なトイレ、そして暖かい食事とともに避難所生活の質を高めるために不可欠」と指摘している。私もまったく同じ思いだ。まさに、避難所の「三種の神器」と言えよう。
とりわけ、何としても解決してほしいのが「雑魚寝」だ。一日も早く、ダンボールベッドor簡易ベッドを整えてほしいと願う。
記事では、「床との距離を空けるベッドは、床に付着した病原菌や、ほこりの吸引によるせきなどの飛沫による感染症への罹患防止に役立つ」とのこと。
しかし、このベッド備蓄は、南海トラフの被害を想定すると11人に1台どまりとなっているとのこと。一刻も早く、国が必要な指針を作り、自治体と力を合わせて整備してほしいと頃から願う。