昨日・7月29日に東京・神田の「岩波ホール」が幕を閉めた。1968年に開設し、54年の歴史を重ねた。まさに大切な文化の灯が、また一つ消えた。切なく悔しい。
開設当初は、一つの作品(=映画)を1ヶ月くらいのロングランで上映し続けるスタイルに驚いたりもした。
初めてその岩波ホールで映画を観る時に、スゴく感激してホールに入ったことは今でも記憶している。しかし、その時に観た映画が何だったか、思い出せない。いささか悩ましい。
私はその当時は神田の古本屋街で好きな作家の初版本を探して歩くことをしていて、少し時間があると岩波ホールで映画も観た。しかし、近年は全く利用していない。
そんな「岩波ホール」を偲ぶため、今日は私の書棚から引き出した岩波ホール支配人だった高野悦子さんの『私のシネマライフ』(主婦と生活社刊)を、読書ルームで読もうと思う。
にしても、この「岩波ホール」の閉鎖、コロナ禍で営業を続けることが困難となったとある。う~む、にっくきコロナ。