同期の6人でグループを作り、様々な思い出のあるメンバーの一人が逝った
現役時代同期の6人でグループ(ゼックス会、ゼックスはドイツ語で「6」)を作り、全国各地を旅行したり、忘年会で麻雀などを楽しんだ。採用された翌年に九州旅行をした際には、濁点をとった会の名前の看板が掲げられていた。
そしてその夜、麻雀の卓を囲んでいたら、仲居さんが「お泊まりの若い女性のグループが交流しませんかと言われている」と呼びに来た。しかし、そのありがたいお誘いを断って、徹夜麻雀を楽しんだ。今の私ではとても考えられない所業。以来、とてもたくさんの思い出を積み重ねてきた。
そのグループの一人が永遠の旅立ちをした。退職の頃から体調を崩していて、晩年は病の床についていた。「会える状態になったら」と言うことであったが、そのままの永遠の別れとなってしまった。
今日はそんなメンバーの一人と、その友人のことを話し追悼した。とても切なく悲しい。冥福を祈る。
『ワタミ過労自殺』、「ブラック企業」における労働の実態が炙り出されている
「『体が痛いです 体が辛いです』2008年、外食産業ワタミフードサービスに入社して、二ヶ月、26歳の女性が悲痛な叫びを書き残して命を絶った」。
月140時間の残業、早朝にまで及び過酷な長時間過密労働。休日のレポート作成や早期研修等々、まさに「ブラック企業」における労働の実態が炙り出されている、中澤誠皆川剛著『ワタミ過労自殺』(岩波書店刊)を読んだ。
政権党は「100万人の雇用を増やした」と宣伝しているが、増加したのは派遣やパート等の非正規雇用、そして今も労働者は使い捨てにされている。
この『ワタミ過労自殺』を読みながら、何故26歳の前途ある若者がその人生を自ら閉じなければならなかったのか、怒りとともに涙を禁じ得なかった。安心して働き生きることのできる社会をと、心から願う。そんな社会をつくるのは、政治の責任だと私は考える。