一昨日の夜、坂本冬美のコーサートに行った。さすが、人気の歌手であり、そのステージは圧巻、素晴らしかった。
このコンサートは当初は3月2日に予定されていたのだが、コロナの関係で延期が続き、やっと開催されたステージ。
「こんな大変な時期に参加いただいて心から感謝します」と、ステージ上で坂本冬美は土下座して感謝の意を述べた。
客席はほぼ満席。ステージには魅了されつつも、心底楽しめるかというと少しだけ不安。早く、心から楽しめる状況となることを心から願った。
一昨日は体調は今二歩状態だったが、岡山大学病院の定期の診察日であり、朝6時45分には家を出た。
このところ体重が一貫目近くも増加している中で、血液検査の数値が気になったが、ま、それなりの数値だった。
その後、かかりつけ医である協立病院へ。年一回の大腸がん検診、レントゲン検査、頸部エコー、そして動脈硬化や血管年齢などを検査した。
全てが終わって薬をもらうと13時近くになっていた。支払いは1万円が飛んでいき、少しだけおつりがきた。
年齢を重ねると、病院に行くのには体力とお金が必要なことを実感する。変な話、元気でないと病院に行けない。悩ましい。
私はいつも思うのだが、病院の医師との信頼関係が築けるかかどうかは、患者にとってとても大切だ。
そんな中では、今の岡山大学病院の主治医の先生は、全てにおいて信頼できるし、尊敬もしている。
その先生が一昨日の定期の診察日は珍しく休診で、いつもは横で見てくださっている女医さんの診察してくださった。私は長く主治医の先生の診察を受けているが、多分初めての経験。
ところが、いつもはお話しできない先生だが、一昨日は少しだけお話もできて、何だかとても心地よく嬉しかった。
一昨日、少しだけ時間があり丸善をぶらりと散策した。読みたい本がたくさんあった。しかし、現在の私の暮らしでは本はなかなか買えない。
まだ若かった頃、岡山市内にもたくさんの古本屋かあり、店主さんは本が好きで精通していて、古書値も的確につけてくれていた。
若い頃は、所持しているお金がなくて、一日だけ取り置きをお願いして、親に金を借りて購入することもしばしばだった。結婚して給料前に生活費が足りなくて、自転車に乗せて本を売りに行ったこともある。すると、「この本は今安いからまだ持っておく方がいいよ」と言われ、残りを買い取ってもらったりもした。
そんなことを思い出しながら、書棚に並ぶ本を見て回った。その後、ウィズセンターで借りた村上春樹がお父さんのことを書いた『猫を捨てる』(文藝春秋刊)を読んだ。素敵な一冊。