みやしたの気まぐれblog

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JR西日本は反省が足らない

2007-02-01 23:57:02 | 鉄道その他
JR側、事故調に反論 宝塚線脱線事故意見聴取会(朝日新聞) - goo ニュース

JR西日本は明らかに反省が足らない。
未だに福知山線の脱線事故について、責任を理解していないようだ。
事故の原因は速度超過にある事は明らかで、速度超過に至ったのはシステムの許容を越えた過密ダイヤと、日勤教育による運転士への精神的負担を過度に強いていたJR西日本の会社としての責任を全く問題と捉えていないのだから、これでは悪徳業者と変わりがない。
以前にも書いたが、確かにATS-Pの設置遅れ自体は直接的原因ではないものの、そもそもATS-SWの地上子設置状況が不十分であった。また、ダイヤも過密状態であり、かつ複雑な乗り入れ状況によりダイヤの遅れが発生しやすい状況でもあった。
こんな状態で、よくも自分たちに責任はないみたいな事が言えるものだ。

正直に言って、JR西日本は中途半端な経済性重視で、自分の首を絞めるような事ばかりしている。例えば、通勤電車の103系を改造して新造車費を浮かそうとしたが、実際には新造車の消費電力が103系よりもかなり効率化しており、新造費の方がと長期的に見れば安くつき、また新車投入は顧客サービス向上にもなる。JR東日本、東急電鉄などがこの方法をとっており、JR東日本でのE231系、E233系集中投入がいい例である。また、東急電鉄でも30年前の設計の8000系、8500系を更新して使うより、電力効率がよく車内サービスも向上した5000系を大量投入している。製造40年近い車両を主力として使用するのはJR西日本にとっても本来望ましい事ではないはずだ。最近になって、この事に気付いたようで、ようやく223系や321系の新車投入が盛んになったが、それでも競争の無い地方は捨て置かれている。521系の福井/滋賀地区投入は両県が費用を負担しており、JR西日本が積極的に投入したものではないのだ。最も地方の切捨てが顕著なのは月に1回の集中保守を行っているところで、この集中保守中は代替バスの運行すらなく、保守の質低下によって速度制限の厳しくなった(つまりスピードを出せるほど保守していない)区間もあり、儲からないことはやらないという企業体質が見て取れる。もっとも、これは、株式公開した株式会社であることの弊害でもあるのだが。

JR西日本は今一度、鉄道業社として真摯に考え直すべきだ。でなければ、いずれは客に見放される。京都~神戸の移動なら、阪急、阪神、京阪でだってできるのだから。
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