2022/3/12のダイヤ改正まであと1ヶ月になりました。
そろそろ、今回のダイヤ改正で引退する列車・車両の情報が出揃ってきたので、まとめてみようと思います。
キハ283系
1997年に営業開始したJR北海道の気動車特急用車両。キハ281系に続いて制御式振り子を採用し、時速130kmでの高速走行で札幌〜釧路を結ぶ特急「スーパーおおぞら」や「スーパーとかち」「スーパー北斗」でも運用されました(のちにスーパーの名前ではなくなりましたが)。2011年の脱線火災事故までは、本当にパワフルな走りで好きな車両でしたが、老朽化の進行が明白となり今回のダイヤ改正で唯一残る「おおぞら」の運用から撤退します。先輩であるキハ281系が「北斗」での運用がまだ残っているというのが皮肉なものです。
キハ40形1700番台(釧路所属車)
1977年に登場した一般形気動車キハ40系はかつては全国的に見られましたが、経年により近年は大半が姿を消しており、JR北海道でも今回のダイヤ改正で根室本線の新得以東の運用が終了します。滝川〜東鹿越の運用がまだ残りますし、函館本線の長万部以南はまだ残りますので、完全に姿を消すわけではありませんが、国鉄首都圏色車(写真2枚目。撮影は富良野駅ですが)は転属されなければ全滅でしょうかね
快速「あがの」
現在は主にGV-E400系での運用のようですが、キハ110系時代しか撮影していないので。磐越西線の快速「あがの」が運行終了となります。信越本線の新潟乗り入れを含めた新潟〜会津若松での快速でしたが、利用者がどんどん減っているのでしょうね。私もしばらく乗った記憶がありませんし。
205系600番台
2013年に日光線の107系0番台と、東北本線の211系の宇都宮〜黒磯運用の置き換えで導入された電車です。大半が、元京葉線の205系ですが、1本だけ元埼京線の205系がいます。今回のダイヤ改正でE131系600番台により置き換えとなりますが、置き換えの編成数からすると、2018年に「いろは」に改造されている電車だけは残りそうな感じかと思っていましたが、「いろは」編成も引退ツアーが組まれているそうで、廃車のようです。(2/12 22:16訂正)
209系3100番台
2005年に川越線・八高線の103系3000番台、103系3500番台置き換えのために、東京臨海高速鉄道70-000系の編成組み換えで発生した余剰車をJR東日本が買い取り、不足する中間車を一部新造して登場した電車です。同じ路線を走っていた209系3000番台が先に引退しても、209系3500番台、E231系3000番台に混ざって運行されていましたが、今回のダイヤ改正で引退となります。
205系500番台
1991年に相模線の電化でキハ35系を置き換えるために導入された電車です。205系としては異色のスタイルの前面で、橋本〜八王子の横浜線乗り入れ運用を除けば、相模線から転属することもなく、相模線で一生涯を終えることになりました。E131系500番台の置き換えはすでに先行して始まっており、今回のダイヤ改正で全廃となります。同時に横浜線乗り入れも終了となります。
211系0番台、211系5000番台(神領所属車)
ダイヤ改正より少し早いですが、3/4でJR東海に残る211系0番台2編成が引退。これでJR東海から国鉄型車両が完全に消滅します。3/5から置き換えに投入される315系は8連7本がすでに出場しているようですので、一部の211系5000番台も一緒に置き換わると思われます。今後、2023年度中には中央本線の名古屋〜中津川が315系で統一されるので、同線で運用されている313系の玉突きで、東海道本線の311系、静岡地域の211系5000番台、飯田線の213系が置き換えられていくと思われます(2022/3/3追記)
201系(おおさか東線)
おおさか東線の開業時より運行されてきた201系が、今回のダイヤ改正で221系に置き換えとなります。新大阪まで乗り入れるようになっても、これまで乗車した限りだと日中はロングシートの全席が埋まる程度の利用客なので、221系でも乗客数には問題がないでしょうが、ロングシート車から転換クロスシート車に置き換えるとは思い切っているなあと思います。関西本線からの直通快速は207系、321系なんですけど。201系はこれで関西本線に残るだけになります。
117系「快速サンライナー」
岡山〜福山で走っている快速「サンライナー」は、関西圏の新快速運用が終了した117系の最後の花形運用でしたが、快速運用が消滅となります。かつては専用塗装の117系(下の写真)が走っていたのですが、2016年には全ての117系が濃黄色になり、2021年のダイヤ改正では大幅に運行が削減。117系の引退もまた近づいたと思われます。
EF67形100番台
セノハチの愛称で呼ばれる山陽本線の八本松〜瀬野は連続した勾配区間となっており、上り貨物列車(広島側から岡山側へ走る列車)の最後尾には補機が付いてプッシュプルで運行されます(実際の補機連結区間は、広島貨物ターミナル駅〜西条駅)。国鉄時代から様々な補機が使われてきましたが、3月で国鉄型であるEF67形の最後の1両であるEF67 105が引退。これでEF67形は形式消滅となります。すでに2月で定期運用からは外れたそうです。写真は1番上が105号機なのですが、稼働状態は101号機、103号機、104号機しか撮影できていませんでした(2022/3/3追記)
東武6050系、野岩鉄道6050系100番台、会津鉄道6050系200番台(南栗橋〜下今市、会津高原尾瀬口〜会津田島)
1985年に東武6000系の機器流用車が登場し、1988年からは新造車が登場した東武6050系。野岩鉄道所属の6050系100番台(車両番号は6X1XX)と、会津鉄道所属の6050系200番台(車両番号は6X2XX)も製造されており、共通運用になっています。以前は浅草から会津田島までの直通の快速列車としても運用されていましたが、東武500系「リバティ」の登場と、東武20000系の転用改造20400型等の登場により、運用範囲が徐々に縮小されていきました。今回のダイヤ改正で、南栗橋〜下今市での営業運用と、会津高原尾瀬口〜会津田島での会津鉄道での普通列車運用が終了します。会津鉄道の電化区間を電車で走るのは500系「リバティ」のみとなり、会津鉄道6050系200番台は自社線内を走ることがなくなりますね。
東武350系 特急「きりふり」
急行「りょうもう」で運行されていた東武1800系を4両編成に短縮し、塗装を変更した350系。急行列車の一般車両化に伴い、特急となりましたが、車内設備の差異から特急料金は急行時代の金額に抑えられていました。土日祝日に運転されていた特急「きりふり」が今回のダイヤ改正で廃止となるので、おそらく350系も波動輸送用に1本を残して廃車になると思われます。(2022/2/20追記)
小田急50000形VSE
2005年に登場した小田急ロマンスカー。20000形RSE、30000形EXEでは採用しなかった前面展望構造を10000形HISE以来に再採用し、新たな小田急ロマンスカーの顔となりました。その後登場した60000形MSE、70000形GSEは20m級ボギー車となり、3000形SE、3100形NSE、7000形LSE、10000形HiSEで採用してきた連接台車構造は50000形VSEが最後です。また、連節台車では唯一の車体傾斜機構も備えており、この特殊な構造で2編成しか製造しなかったことが災いとなったのか、大規模補修を行わずに老朽化を理由に今回定期列車引退となります(実際には、この車両のためだけにホームドアを通常のタイプではなく特殊なものを入れざるを得ないという事情もあったと思いますが)。2023年秋頃には完全に引退となるそうです。
このほかに、京葉線の普通列車運用が減るので、1本しか無い209系500番台も運用終了するんじゃ無いかと言う噂もあるようです。
特に明確なアナウンスは出ていないのですが、一応写真だけ掲載しておきます。
写真右側が京葉線の209系500番台。
ほかにも情報があまり出てないだけで、消えていくものもあるようですが、とりあえずわかる範囲で。
そろそろ、今回のダイヤ改正で引退する列車・車両の情報が出揃ってきたので、まとめてみようと思います。
キハ283系
1997年に営業開始したJR北海道の気動車特急用車両。キハ281系に続いて制御式振り子を採用し、時速130kmでの高速走行で札幌〜釧路を結ぶ特急「スーパーおおぞら」や「スーパーとかち」「スーパー北斗」でも運用されました(のちにスーパーの名前ではなくなりましたが)。2011年の脱線火災事故までは、本当にパワフルな走りで好きな車両でしたが、老朽化の進行が明白となり今回のダイヤ改正で唯一残る「おおぞら」の運用から撤退します。先輩であるキハ281系が「北斗」での運用がまだ残っているというのが皮肉なものです。
キハ40形1700番台(釧路所属車)
1977年に登場した一般形気動車キハ40系はかつては全国的に見られましたが、経年により近年は大半が姿を消しており、JR北海道でも今回のダイヤ改正で根室本線の新得以東の運用が終了します。滝川〜東鹿越の運用がまだ残りますし、函館本線の長万部以南はまだ残りますので、完全に姿を消すわけではありませんが、国鉄首都圏色車(写真2枚目。撮影は富良野駅ですが)は転属されなければ全滅でしょうかね
快速「あがの」
現在は主にGV-E400系での運用のようですが、キハ110系時代しか撮影していないので。磐越西線の快速「あがの」が運行終了となります。信越本線の新潟乗り入れを含めた新潟〜会津若松での快速でしたが、利用者がどんどん減っているのでしょうね。私もしばらく乗った記憶がありませんし。
205系600番台
2013年に日光線の107系0番台と、東北本線の211系の宇都宮〜黒磯運用の置き換えで導入された電車です。大半が、元京葉線の205系ですが、1本だけ元埼京線の205系がいます。今回のダイヤ改正でE131系600番台により置き換えとなりますが、置き換えの編成数からすると、2018年に「いろは」に改造されている電車だけは残りそうな感じかと思っていましたが、「いろは」編成も引退ツアーが組まれているそうで、廃車のようです。(2/12 22:16訂正)
209系3100番台
2005年に川越線・八高線の103系3000番台、103系3500番台置き換えのために、東京臨海高速鉄道70-000系の編成組み換えで発生した余剰車をJR東日本が買い取り、不足する中間車を一部新造して登場した電車です。同じ路線を走っていた209系3000番台が先に引退しても、209系3500番台、E231系3000番台に混ざって運行されていましたが、今回のダイヤ改正で引退となります。
205系500番台
1991年に相模線の電化でキハ35系を置き換えるために導入された電車です。205系としては異色のスタイルの前面で、橋本〜八王子の横浜線乗り入れ運用を除けば、相模線から転属することもなく、相模線で一生涯を終えることになりました。E131系500番台の置き換えはすでに先行して始まっており、今回のダイヤ改正で全廃となります。同時に横浜線乗り入れも終了となります。
211系0番台、211系5000番台(神領所属車)
ダイヤ改正より少し早いですが、3/4でJR東海に残る211系0番台2編成が引退。これでJR東海から国鉄型車両が完全に消滅します。3/5から置き換えに投入される315系は8連7本がすでに出場しているようですので、一部の211系5000番台も一緒に置き換わると思われます。今後、2023年度中には中央本線の名古屋〜中津川が315系で統一されるので、同線で運用されている313系の玉突きで、東海道本線の311系、静岡地域の211系5000番台、飯田線の213系が置き換えられていくと思われます(2022/3/3追記)
201系(おおさか東線)
おおさか東線の開業時より運行されてきた201系が、今回のダイヤ改正で221系に置き換えとなります。新大阪まで乗り入れるようになっても、これまで乗車した限りだと日中はロングシートの全席が埋まる程度の利用客なので、221系でも乗客数には問題がないでしょうが、ロングシート車から転換クロスシート車に置き換えるとは思い切っているなあと思います。関西本線からの直通快速は207系、321系なんですけど。201系はこれで関西本線に残るだけになります。
117系「快速サンライナー」
岡山〜福山で走っている快速「サンライナー」は、関西圏の新快速運用が終了した117系の最後の花形運用でしたが、快速運用が消滅となります。かつては専用塗装の117系(下の写真)が走っていたのですが、2016年には全ての117系が濃黄色になり、2021年のダイヤ改正では大幅に運行が削減。117系の引退もまた近づいたと思われます。
EF67形100番台
セノハチの愛称で呼ばれる山陽本線の八本松〜瀬野は連続した勾配区間となっており、上り貨物列車(広島側から岡山側へ走る列車)の最後尾には補機が付いてプッシュプルで運行されます(実際の補機連結区間は、広島貨物ターミナル駅〜西条駅)。国鉄時代から様々な補機が使われてきましたが、3月で国鉄型であるEF67形の最後の1両であるEF67 105が引退。これでEF67形は形式消滅となります。すでに2月で定期運用からは外れたそうです。写真は1番上が105号機なのですが、稼働状態は101号機、103号機、104号機しか撮影できていませんでした(2022/3/3追記)
東武6050系、野岩鉄道6050系100番台、会津鉄道6050系200番台(南栗橋〜下今市、会津高原尾瀬口〜会津田島)
1985年に東武6000系の機器流用車が登場し、1988年からは新造車が登場した東武6050系。野岩鉄道所属の6050系100番台(車両番号は6X1XX)と、会津鉄道所属の6050系200番台(車両番号は6X2XX)も製造されており、共通運用になっています。以前は浅草から会津田島までの直通の快速列車としても運用されていましたが、東武500系「リバティ」の登場と、東武20000系の転用改造20400型等の登場により、運用範囲が徐々に縮小されていきました。今回のダイヤ改正で、南栗橋〜下今市での営業運用と、会津高原尾瀬口〜会津田島での会津鉄道での普通列車運用が終了します。会津鉄道の電化区間を電車で走るのは500系「リバティ」のみとなり、会津鉄道6050系200番台は自社線内を走ることがなくなりますね。
東武350系 特急「きりふり」
急行「りょうもう」で運行されていた東武1800系を4両編成に短縮し、塗装を変更した350系。急行列車の一般車両化に伴い、特急となりましたが、車内設備の差異から特急料金は急行時代の金額に抑えられていました。土日祝日に運転されていた特急「きりふり」が今回のダイヤ改正で廃止となるので、おそらく350系も波動輸送用に1本を残して廃車になると思われます。(2022/2/20追記)
小田急50000形VSE
2005年に登場した小田急ロマンスカー。20000形RSE、30000形EXEでは採用しなかった前面展望構造を10000形HISE以来に再採用し、新たな小田急ロマンスカーの顔となりました。その後登場した60000形MSE、70000形GSEは20m級ボギー車となり、3000形SE、3100形NSE、7000形LSE、10000形HiSEで採用してきた連接台車構造は50000形VSEが最後です。また、連節台車では唯一の車体傾斜機構も備えており、この特殊な構造で2編成しか製造しなかったことが災いとなったのか、大規模補修を行わずに老朽化を理由に今回定期列車引退となります(実際には、この車両のためだけにホームドアを通常のタイプではなく特殊なものを入れざるを得ないという事情もあったと思いますが)。2023年秋頃には完全に引退となるそうです。
このほかに、京葉線の普通列車運用が減るので、1本しか無い209系500番台も運用終了するんじゃ無いかと言う噂もあるようです。
特に明確なアナウンスは出ていないのですが、一応写真だけ掲載しておきます。
写真右側が京葉線の209系500番台。
ほかにも情報があまり出てないだけで、消えていくものもあるようですが、とりあえずわかる範囲で。