第34回みのお市民人権フォーラム
オープニングは、大阪を拠点とする和太鼓集団「絆」の迫力ある力強い演奏で始まりました。
今回のテーマは
「すべての少女に衣食住と関係性を。困っている少女から搾取しない社会へ」
一般社団法人Colabo代表理事の仁藤夢乃さんのお話を伺いました。
仁藤さん自身が渋谷で月25日を過ごす「難民高校生」で家庭や学校に居場所を失い夜の街を彷徨い、声をかける人は買春者か危険な仕事か性的搾取に斡旋しようとする大人ばかりだったそうです。
実体験から、「すべての少女に衣食住と関係性を。困っている少女が暴力や搾取に行きつかなくてよい社会に」を合言葉に、週に一回、夜の渋谷と新宿・歌舞伎町で無料のバスカフェを開催し、飲み物や食事、生活に必要な物品や衣類、コスメなど提供したり、宿泊支援や自立支援、就労支援、啓発事業など中高生世代を中心に10代女性に寄り添い考え、怒り、泣き、笑い共に歩める伴走者として活動を行っています。
今の日本は家出や援助交際をする少女たちに対し、被害者にも非があると責める傾向がありますが、その背景には貧困や虐待、性暴力や、いじめや不登校などさまざまな問題があること、SNSで知り合った人に会うのは当たり前になっていること、児童相談所に一時保護されても、そこでは子供たちの人権は守られていないことを知りました。
被害に合わないように子供たちに注意するばかりではなく、助けてと言えない子供たちの背景をより理解し、大人に啓発していく世の中になっていかなければならないと思いました。