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降って来るもの

写真と散文とぽえむ

泡沫に

2023-11-09 20:19:22 | 随想

 

 

    泡沫うたかた

 

あれ程威張り散らし、我儘放題で、圧倒的な存在感を誇示していた夏の振舞が

辛うじて定理の範疇で踏み止まり

漸う、秋のほほ笑みに道を譲ったと思えば・・

移ろいは、人の思惑など遠慮会釈なく打ち砕き、完全無視の表情で

先日、早や立冬の栞を挟んだ

冬の知らせの頁を捲る

 

全ての現実は、泡沫のように

駆け足で、過去と言う暗闇の無間に傾れる

僕も、anata方も

例外なく一様に、一点の瑕疵もなく

然れば

踏み止まり、一会の時を記録する、朝夕ごとの

我が記述にも、一抹の価値は贖えるかと

僕は・・

 

 

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僕は此処に

2023-04-30 05:56:22 | 随想

 

僕は此処に

 

何ひとつ 遣るべきlistのない ame降るSundayの早朝

それでも 習性のように

何時もの 午前五時の暗がりに 僕は居て

小雨降る 胸の空海の儘

其処から降って来るものの

柔和な使途となり

誰かさんと同じように”nohohon"と 時と交わる

 

耳を澄まさなくても 障子の向こうから

四月の終わりの日の rainのoto・・

そうなんだ 世間は喧噪のGW

僕の居所に その気配はないけれど

彼方此方から

歓声が聞こえる

多くの人たちが 待ち侘びた長い休日 

自由な時間の中で 大燥ぎしているのだ

無理もない

当たり前のように

何時ものweekのように 自然に過ごす!!

何と云う幸せな 日常への回帰である事よ

そうして

僕も 此処に居る

 

 

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変遷

2023-03-24 06:24:14 | 随想

     変遷

 

 暫くの間、世界中の野球ファンの耳目を独占した「ワールド ベースボール クラシック」が、日本代表「侍JAPAN」が決勝でベースボールの母国である宿敵「USA」を下し、七戦全勝で悲願だった三度目の”世界一”を奪還するという最高の結末で幕を閉じた。

 翌日は、その高揚と興奮を冷ますかのように、春の雨が静かに列島を包み込んだ。

 さて、今日は弥生下旬三月二十四日の朝。今年は殊の外早く開花し始めた国花🌸(当に侍たちの晴れ姿を祝福するがに・・)の美しく華やかな話題と並行して、春の選抜は野球少年の夢を正夢である甲子園に導き、世界中の野球好きを席捲したBaseballは、その各地でプレイボールの第一声を待ち侘びる状況にある。

 私事を挟めば、月末の週初めに一泊二日の男旅(今回は一人増量で五人旅に)で、多分例年より早く春爛漫の越前の桜花を訪ねる。

 暫しの休息の日時を経て、男孫は小学校の二年生に、女孫は保育園最年長の”きりん組”にそれぞれ進級する。

 春弥生は”様変わり”する時節でもある。様様の思いと思惑を裏書きしながら、それでも時は緩み無くそれぞれの今を昨日へ昨日へと運んでゆく。

 その日常の後ろに重なってゆく過去という時の塊りを”可”にするのか?或いは”良”を目指すのか?生きている今にその都度の評価は無いけれど、何時でも侍たちのようにTOPを志向する気構えだけは培っていたいと思う。その志向の結果としてしか決して”至高”や”至幸”は訪れないのだから。

 斯くして、侍JAPANを喝采する高揚が漸う沈静し、何時もより早く起き出した早朝、前頭葉を過る思考を随想として書き下すブログ(№6201)の一編を得た。

         2023 3/24 06:24 万甫

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丑寅の寝言

2023-03-07 06:15:25 | 随想

     丑寅の寝言

 

流石に、丑寅は、まだ早いよな

如何にも、夜の続きだ

闇は黒々と深いし、緘黙の居場所には

朝の気配もない

・・、でも・・、起きるか!

立ち上がれば

其処からは、僕の朝だ

初めてじゃないし

時間の手繰り方は、ある程度心得てる

約束無しの、突然の、奇異の始まり

でも、偶には乙なものだ

じっくり、ブルーblackや、藍摺りや

ラピスラズリを楽しめばいい

若しかしたら、turquoiseblueかも知れないし・・

暗中の、illuminationもいい

鋭い切れ味の四色なのだ

・・トラを生きる・・

普通じゃない、尋常を揺蕩う

俺だけの、タイムtravel

無垢の空海を移ろう、freedom

そんな始まりが有っても

一向に構わないのだ・・

もう直ぐ

虹色の空模様で、夜が明ける

誰でもに、同じように、朝が来る

それで良い

丑寅の寝言が止む時が来る・・

    

      

               03/07 06:28 万甫

 

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祝杯

2023-02-17 06:23:06 | 随想

 

     祝杯

 

22:10−04:55=6.45

やっと解けた数式

正しかるべき答えを導き出せたのは

久し振りの事だ

胸の裡で

細やかに祝杯を挙げた朝

 

metronomeのように

僕の一日が

正確に刻まれてゆくだろう

予感を生んでくれる目覚め

 

昨日、くもり偶々僅かな陽射し

夜の始めは

鮮やかな四色の点滅を披歴していた

僕のillumination

案の定、早朝の昏さの中で沈黙

無言で闇に溶けている

 

東向きの勝手口を開けて

wakuwaku見る空に

冬の星が

水晶のように

外連味なく輝き

視界一杯の空を彩る

素敵な一日に成りそうな予感

 

今日は

四十一回目のwedding anniversaryまで一ヶ月

喜寿まであと三年の記念日まで四ヶ月

その日付の日

lapis lazzuliと三日月に乾杯!!

 

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徒然

2022-10-30 05:53:22 | 随想

      徒然

 

 四時三十五分、後ろ髪惹かれながら、蒲団の中の温もりを抜け出す。スケジュールに特別の一行のないSUNDAYの普通の一日が始まる。他の曜日のように当たり前に割り振られている”予定”の無い時間割。その分量だけは確かに心持の重量は軽減されている。けれど、穏やかな推移の隙間に微かな戸惑いも生じているのにも気付く。この先の時刻に潜んでいる、何かしら漠然とした喜楽の有り様にも気懸りの種を撒いてしまう自分がいる。

 こうしてmemo用紙を前に赤いink付きのballと遊んでいると、はてさて何を血迷ったのか、若しかしたら半覚醒の悪戯か?三色ball penの中から有ろうことか、何と赤を選んで気付かぬ風にこうしてlanguage達と絡んでいるwriterの天然呆けにも、些かの驚きを隠せないのだ。

 直にニ十分、三十分は過ぎ去る。珈琲メーカーに大きめのマグカップが一杯に成るほどの水と、少し苦めになるように大匙に山盛りの粉を入れスイッチをONに。冷水で洗顔しトイレを済まし、スッキリ気分で手足・腰・膝の曲げ伸ばし運動を熟してから、”オムロン自動血圧計”を左腕に巻き付け日課にしている血圧と脈拍を測る。「113/75 65」うん、毎朝こんなものだ!と一個の安心を得る。そうこうしているうちに電波時計は五時を過ぎたと表示する。

 さてそれでは、並並に注いだマグカップを持ってPC机の在る和室に戻り、スイッチをONにして何時もの朝の仕様に入る。ペンを指先に変換し前頭葉を全開にして暫く朝の愉しみに没入するのだ。若しかしたら待っていてくれる人が居るかも知れない”道南warpⅩⅣ”は週初めの月曜日から書き継ぐとして、今朝は「徒然」なるままの一頁を・・。

 

      頓ひたすら

 

生死の理に

たった一度の例外も無いから

僕等はそれぞれのその日の為に

幾万の夜を眠り

貪欲に食欲を募らせ

無限の学びに挑み

束の間の快楽に遊び

ながらえる為に錬磨し

医術に凭もたれ懸かり

長生きの薬を飲み

その総ての仕様の為に

頓,汗を搔く

頓,お金を欲っして稼ぐ

目的は一つ

行き着く先は一ヶ所

疑う余地なしの真実に向いて!!

 

何か,不思議・・

inochiのfeeling

 

 

 

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あなたへ~盂蘭盆会~

2022-08-13 06:21:06 | 随想

     あなたへ~盂蘭盆会~

 

この頃,お盆が近づいて来ると

毎年のように

どう仕様もなく胸が騒めくのです

 

あなたが突然この世に居なくなってから

数多の歳月が昨日の闇に消えて

最早四年目の炎暑の夏を迎えています

言葉の往来が不可能になって

早や千五百日余の日時が

時の暗闇へと虚しく傾れ去りましたが

彼岸と此岸に

秘密の通路が設けられる

此の幾日の機会が近づいてくると

あなたと

何某かの処で再会できるかも知れぬと

無性に心奥が騒つくのです

 

如何にも物理の教師に相応しい

あの律儀な,少し角張った文字と言葉で

はち切れんばかりに膨らんだ

A4封筒入りの手紙や

葉書の表裏

宛名書きの下まで埋め尽くされた

称賛と激励の言葉の数々

其処から,肉声が滲み出てくるような

自愛の詰まった言葉の至福

高校の教師と生徒として巡り会い

その後半世紀に亙って行き交った

お互いの心情の名残りなどが相俟って

ほんとうに会えるような気がして

特別な胸騒ぎを覚えるのです

 

あなたはもう

この此岸で見かけることは不可能ですが

僕は何時でも

あなたの彼岸と連絡を取って

心の平穏を保っています

新しい詩集を上梓する度に

あなたの胸の祭壇に備えてきた詩集も

「多作の才能」を断言してくれた

あなたのその一言で

此の夏の初めに24冊目を刊行しました

あなたに届けられなかった

R元年(2019)4月の【詩14「聴心記」】から

此の夏の最新詩集

R4(2022)7月夏号の【詩24「鄙のpoet」】まで

この4年で11冊の詩集を書き上げましたよ

傍にいてくれたなら

あなたはどんな言葉を呉れただろうかと

その度に,切なさを味わいながら・・

 

あなたに出会って育まれ

あなたの慈愛に見守られ

あなたの優しさで育てられた

多作の才能で

僕はこれからも

書き続けてゆきたいと思います

我がinochiの循環の源に

あなたの存在がある事に

感謝の祈りを捧げ乍ら・・

 

  あなたへ

    2022 08/13 06/17 万甫

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My Anniversary Day

2022-06-17 21:43:04 | 随想

         My Anniversary Day

 

その日の朝 覚醒04:24

Lifeという時の流れの

 ひとつの要石になる日

梅雨最中のその日

 ”晴れ男”の我が神通力を

誇示するが如きの

ひと滴の雨の予感も孕まぬ晴天になる

 

二時間かけて通い、神戸で働く息子は

 当日は遅くなるからと

Eveに三宮でbirthdayケーキを買い

電車を乗り継いで持って帰ってくれたのだ

それ以上に望むべき事が有ろうか・・

 

昼一番に、勤めに出ている息子の嫁が

夕べのケーキカットの現場写真と

 happy birthdayの合掌の様子を

御祝いのmessageに添えて送信してくれた

同居家族として感謝しかない

 

午前五時にPCを開くと

十年を越えて続けるブログの

 最も近しい友人から

猪の一番の”祝福”のmailが届いていた

blogも又

様様の糸を愛しく絲に縒り上げる

 僕の大事な糸車なのだ

AM 我が家の洗濯物二杯分を外に干し

(それが嫌でも面倒でもないから不思議)

工場に行き,半袖Tシャツに着替え

本職の”洗い師”としての仕事を六十分熟す

で、それで、PMはどうする?社長

 今僕が請け負う仕事量はそんなもの

それで過不足はないのだ

午後は”ケセラセラ”でいい

豊饒の色合い~紫陽花~と

豊穣の季節~菜園~をカメラに残す

 

時間が来て

学童保育の一年生の孫と

 少し時間を置いて

保育園の孫娘を迎えに行く

週五日の決まりごとのように・・

 けれど、いそいそと・・

誕生日の夜

みんな揃ったときに

息子から”姉妹弟”の三人からと

”七人の孫”がバックに写った

 壁掛け時計をプレゼントされる

直ぐに

それより三年前に貰った孫の写真の横に

並べて掛ける

 

みんな、どうもありがとう!!

僕の記念日を祝ってもらった総ての縁の人に

何度でも、ありがとう!!

       2022 06/17 09:42pm まんぼ

 

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砂時計

2022-05-30 03:48:43 | 随想

       砂時計

 

 ~~~ヾ(^∇^)おはよー♪ございます!!

 何時もの起床時間よりは、何故かしら二時間も早い、まだ丑寅の午前三時過ぎに目覚めてしまったので、夕べ書く気力が少なくてUPできなかったブログ№「5701」に「砂時計」というタイトルを附与して。

 よく”一体”という言葉を使いますが、夕べは当にそのバランスが崩れての無気力でしたね。心と体、やはり”心身一体”でこそ人間は正しく前に進めるのだと実感した夜でした。何をいまさら‥なんですが。

 此処まで書いて四時ちょうど。中断して”藍摺りの空”を撮ってきました。

        

 夕べBSテレ東で山田洋二監督・健さんと倍賞千恵子主演の「遙かなる山の呼び声」を観ました。そうそう、大ヒットした「幸せの黄色いハンカチ」の第二弾。

 美しく逞しい男盛りの健さんと、健気で女盛りで美しい”さくら”さんの物語は、”シェーン、カムバック!!”の亜流でしたが、それを差し引いても、古き良き時代の切なく美しいノスタルジーを感じさせるに十二分の二時間でした。

 懐かしいと言えば、livingでは女房がNHKの「song,s」で録画した”アリス”を聴いていて、此方でも「今はもう誰も」や「遠くで汽笛を聴きながら」のmelodyや歌詞が心に沁みていた時代のことを一瞬にして蘇生させてくれましたよ。

 時計の針は想像以上に、或いは、現実の何倍速もの速さで回り、時間はまるで僕の人生を載せてリニアカーのように疾風突っ走る。何もかもが砂時計の一粒の砂のように、戻れることのない刹那の今を、昔へ過去へと休みなく積み増してゆく。帰れない過去という時の溜り場へと落ちてゆく。

 詰まり人生とは、絶えず”喪ってゆく事”に如かずなのだと。

                2022 05/30 04:30 万甫

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知床半島

2022-04-27 22:38:00 | 随想

     知床半島

 

その日、僕ら夫婦はウトロに居た

観光船の乗船チケットを求めに

ウトロの漁港に辿り着いたのだ

午前九時

港の入り口に

「本日、強風の為運航中止」

の立て看板が・・

それでも、諦めきれずに

船会社を探したけれど

ドアは固く閉まり、ヒトの気配もない

暫く残念無念で固まり

呆然とオホーツクの海を眺め

ようように

その日の午前の第一の

スケジュールを横線で消したのだ

◎ウトロから半島巡りの船旅◎

夢にまで見た道東の

知床観光のメーンlistは

呆気なく没になった

 

あの日、僕らは夫婦旅で

知床半島の付け根に確かに居た

強風が吹き荒れていなければ

海に白波が立っていなければ

きっと

観光船に乗り込んだに違いない

 

切ない、哀しい、痛ましい、

身につまされる事故が

夫婦で乗る筈だった

同じ航路で起きてしまった

あの日の思い出と重なり

その日の心情と混ざって

ずっと心を騒めかせる

悲哀を共有させる

どうか・・、どうか・・

その想いしか届けられないけれど

その祷りしか送れないけれど

      2022 04/27 22:33 まんぼ

 

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