一本のball penで
一本のボールペンで
僕は幾つの詩を書いただろう
そのペン先で
幾つのphraseを奏で
どれ程の行を生み出しただろう
そのballは
一tの紙を自在に滑っては
幾編の随想を綴り
幾章の徒然草を編んだ
・
一本のball penで始まった
僕の物語の全ては
liveで書き継がれながら
幾冊もの書物に成って僕の傍らに在る
其処に
幾種類ものbokuを含んだまま
幾千のボクの想いを秘めたまま
息詰めて其処に・・
・
僕は何時でも
其処から自由に忘却の闇を遡り
その時の間に間のあらゆる場所で
思い通りの幾つもの時節で
その折々の
懐かしい僕に再会する
会うたび新鮮な昨日の僕に相見えるのだ
・
それは確かに
一本のボールペンが齎してくれる
過去からの福音
懺悔の折にも、歓喜の都度にも
僕は繰り返しそこに思いを馳せては
来し方の有り様に
嬉々として黙禱するのだ
*
2017 06/27 06:06:06 万甫