降って来るもの

写真と散文とぽえむ

心の章

2017-06-29 05:06:37 | 徒然

          心の章

        ココロⅠ「品質に」

 

人間という生き物には どうやら

幾つもの”気”というものが有って

その総称体を「心」と表現している

或いは

その総ての気を収納する入れ物を”ココロ”という

そこで 問題の一つは

その一様ならぬココロの収容力にあるのかも知れない

慈悲や堪忍で伸縮する その

それぞれの持ち物の弾力性能に因るのかも知れない

 

人間の相貌で 或いは人面を被って

人畜以下に振舞う輩も

日常の平穏に少なからず紛れている

 

”kokoro”には規範が無いのだ

故に それは

ひとり一人のイノチの品質の貧富に委ねられる

柔らかなイノチの 最初の 

それぞれの邂逅の運不運にも左右されている

          ココロⅡ「空に」

 

けれど 運不運も

幸不幸も”空”から始まる

その一歩には些かの疑いもない

「空」を手に入れること

その事の悟りに

僕は二万日もの 膨大な日時を要して

まだ 曖昧の域に居る

何という俗人

何という凡庸よ

 

生まれたての赤子のように

唯「kuu」に戻ればいい

有る限りの知恵と経験と工夫で

あらゆる関係からfreedomになるのだ

ただsoraに漂う 一塊の

 純白の雲のように

八苦の濁りない

 澄んだ蒼の一片に

          ココロⅢ「心が」

 

夜の暗がりと沈黙も

もしかしたら

何かを吹き込んでくれるかも知れぬと

ボールペンとmemo用紙を準備して

暫く瞑想してみたけれど

ココロが動かないのだ

一日の垢に塗れて

フリーダムになれないと

kokoroが言う

だから

夜の闇は創造じゃなくて

禊にこそ相応しいのだと

 僕の心が答える

2017 06/29 05:06 万甫

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