回顧or懐古or悔悟録
唯、ずっと遊んで
駆け抜けた
青春だったような気がする
唯、本を並べて
読んだ気になっていた
無学の二十歳だったような・・
好きと嫌いに翻弄され
善悪の質量に一喜一憂し
寒々と乾燥していたみすぼらしい感受性
大切な誰かに気付かない
大事な存在に気付けない
未熟の塊りだったんだ
確たる目的も無くて
唯、彷徨う為の迷走を重ねた
享楽と蹉跌と自己否定の二十代
会いと別れに
貧相な感情しか抱けない
悶悶の時間旅のつまらなさ
一生など思い描けず
目前の享楽に支配された
下卑た毎日
何が本当のものか
友愛も、善悪も、貧富も無理解に
幼さのまま素通りしていった二十代
虚無は何時でもゲップのように言葉を弄る