小野寺さんの3部作「ひと」「まち」に続く最終作。
だんだん、この作者の文体やツボに慣れて、最初の感動が薄まっていくのは残念。
悩んだ人間関係には、直接にでも、電話ででも、ぶっちゃけで体当たりしていく姿は、
清々しいけど、若いな~と思う。
それがうまくいくとは限らないことも、この歳になるとわかるからねぇ。
主人公の悩みは切実なんだけど、この人の人生楽しそう。
この映画、早くテレビで放送されないかな。
本の主題とは外れるんだけど、どちらも、足をけがした妹、ちょっと社会生活が不安な娘、
がいて初めて世の中の環境に気づくことがあって、
私も母の車椅子を押すようになって、家の近所の道の凸凹加減や、
いつも行ってるショッピングセンターのエレベーターの場所を知らないことに
気付いたりしている今日この頃です。