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「我々はどこから来たのか、我々は何者か、我々はどこに行くのか」~ゴーギャン展~

2009-07-04 13:50:00 | 徒然なるままに
7月3日(金)

『ゴーギャン展』(東京国立近代美術館、7/3~9/23)を見て来た。

ゴーギャン自身が最高傑作と語った「我々はどこから来たのか、我々は何者か、我々はどこに行くのか」が初めて日本に上陸した。この絵は、ゴーギャンが自殺を決意して描いた、遺言ともいえる作品だ。

授業でずっとゴッホを鑑賞してきた。「ゴッホと言えばゴーギャン」と言うくらい、ゴッホにとっては唯一無二のライバルであり、先輩でありルームメイトだった。
ゴッホにとってのゴーギャンと過ごしたアルル時代の2年間は、けして良いことばかりではなかっただろうけれどあの2年間に描かれた絵が、一番輝いて見える。

ゴッホの耳きり事件で終止符が打たれた二人の生活は、その後、大きく変わる。
ゴッホはますます精神を病み、自ら入院する。(私は死ぬまで正気だったと信じているが)
後にタヒチに渡って、自分の本当に描きたい世界とモチーフに出会ったゴーギャンも、悲しい死を迎えることになる。

私はどうしてもゴッホに思い入れがあるせいか、ゴーギャンにとってのアルル時代が、一過性のもののような、『青春の1ページ』的な印象なのが寂しい。
ただ、二人は遠く離れていても、文通をしていたらしいとか、死期を悟って、タヒチには咲いていないひまわりの絵をゴッホに捧ぐと題して描いていたのが救いだ。

今回の展覧会は「我々はどこから来たのか、我々は何者か、我々はどこに行くのか」がメインと言うことで、アルル時代の絵は2枚ほどしかなかった。
でも、タヒチに渡ったゴーギャンが何を求め、フランスで挫折し、失意の末、再びタヒチに渡り、愛娘の死に絶望し、自殺を図るなど、彼の大作を描くに至るまでの彼の心の旅の一片を見た気がした。

ただ、この彼の生涯を授業で扱うとなると難しい。
妻子を捨ててタヒチに渡ったゴーギャンは、30歳の年下の13歳の娘テハアマナを現地妻とし、彼女をモデルに何枚もの作品を書いている。フランスに一時帰国後、再びタヒチに戻った後も、14歳の妻を二人も迎えている。

去年ピカソの鑑賞をしたとき、ピカソの女性遍歴には中学生はかなり反発をしていた。
ゴーギャンにとってもテハアマナたちは『ミューズ』だったのかもしれないが、それを中学生に説明するのは難しいかな。
もしかして、私自身がそういうのを受け付けないからか・・・。

私が鑑賞授業をするときは、単なる作品として紹介すると言うよりは、その作家の生涯を紹介し、その作品が描かれた時代背景や、作者の意図も紹介している。
まずは、先入観なしで、作品そのものと対峙させて、何か感じるものがあったり、生徒が自分から興味を持ったら、
「実はね、こういう人生を送った人なんだよ、これはその中のこういう時代に描かれたものなんです。詳しいことを知りたかったら、こういう本に詳しく書いてあるから読んでみてね」
と、すべては語らずに、生徒に託してしまうと言う方法もあるかなぁ・・・。

私的にはゴーギャンの絵は大好きなので、ぜひ、絵を紹介し、鑑賞させたいのだが・・・。
今回本邦初公開の「我々はどこから来たのか、我々は何者か、我々はどこに行くのか」の実物を日本で見られるという幸運を味わわせるためにも、これは取り組むしかないか。

私と「アニメ」の出会い。お気に入りのアニメTV版1960~1978

2009-07-04 08:46:00 | 徒然なるままに
前回は『漫画』との出会いだった。
今回は『アニメ』と言うことで。

やはりアニメと言ったら『鉄腕アトム』かな。小学校1年生のとき、鼓笛隊が『鉄腕アトム』のテーマを演奏していて、すごくあこがれた。特に鉄琴を立てて演奏するベルリラ!!最終回でアトムがロケットを抱いて太陽に突っ込んでいくシーンは、弟と泣きながら見た。

『鉄人28号』『宇宙エース』『宇宙少年ソラン』『海底少年マリン』『スーパージェッター』『サイボーグ009』とかの未来もの、『タイガーマスク』や『巨人の星』『明日のジョー』のスポ根ものは家族で見ていた。『アタックNo1』が始まると、母は台所からお玉を持ったまま見にきて、TVを食い入るように見ていたのを思い出す。

手塚治虫の『ジャングル大帝』のオープニングの壮大さに感動し、『リボンの騎士』にときめき、『悟空の大冒険』にワクワクし、『不思議なメルモ』にドキドキしたりして、『アンデルセン物語』は私を童話の世界へいざない、『海のトリトン』は私の人生に最初のインパクトを与えてくれた。

家族で欠かさず見ていたのはカルピス名作劇場。『ムーミン』『アルプスの少女ハイジ』『フランダースの犬』『母をたずねて三千里』は、本当に名作だと思う。

『未来少年コナン』は、途中で入るパタパタまで弟と2人、ほとんど呼吸も瞬きもしないで見ていたかもしれない。

画面構成の面白さに感動したのは、『宝島』と『ガンバの冒険』小林プロの背景に感動した。主題歌も良かった~♪

キャラクターの面白さと言ったらピカ一は『いなかっぺ大将』の風大左衛門かな。毎週、父は顔を真っ赤にして爆笑していた。

時系列は前後するが、小4の夏休み、近所の塀から顔を出して、カラーTVのある家の子が『オオカミ少年ケン』を見ているのを覗いて見ていたのを覚えている。
カラーTVに憧れていた。その年の秋にカラーTVが我が家にやってきた。我が家のカラーTVで最初に見たTVアニメが『さすらいの太陽』だったのを覚えている。

『バビル2世』『原始少年リュウ』『デビルマン』『マジンガーZ』『勇者ライディーン』にもハマった。これらもまた主題歌が良かった~♪『アンデス少年ぺぺロの冒険』は、私の古代文明好き、特にインカ文明にハマるきっかけにもなった。

タツノコプロと言えば『マッハGO,GO,GO!』『ハクション大魔王』『みなしごハッチ』『ケロッコデメタン』『樫の木モック』『タイムボカン』シリーズも家族でハマって見ていたっけ・・・。ハッチは母のお気に入り。『豚もおだてりゃ木に登る~』は父のお気に入りだった。『科学忍者隊ガッチャマン』や『新造人間キャシャーン』はカッコ良かったね~!!タツノコプロのキャラは筋肉質でセクシーだ!

藤子不二夫の『オバケのQ太郎』や『パーマン』『怪物君』も大好きだった。盆踊りは『オバQ音頭』だったなあ・・・。赤塚富士夫の『おそ松くん』や『モーレツア太郎』『天才バカボン』『ヒミツのアッコちゃん』も面白かったな~。『シェー!』を真似したり、ニャロメ、ベシ、ケムンパスなどの脇役キャラが大好きだった。コンパクト、憧れました~!!

魔法ものと言えばなんてったって『魔法使いサリー』、最終回で学校が燃えて、サリーが正体がバレるのを覚悟で火事を消すシーンは感動した~!人魚姫の『魔法のマコちゃん』も大好きだった。

『風のフジ丸』『サスケ』『忍風カムイ外伝』『佐武と市捕物控』『どろろ』は、子ども向けと言うよりは、むしろ大人向けで、いろいろな差別用語が使われてこその作品だから、今の時代には制作することも再放送することも難しいだろう。

土曜日の定番といったら、『まんが日本昔ばなし』、日曜日といったら『サザエさん』だったなぁ・・・。日本昔はなしでは物語だけでなくアニメ表現の仕方もすごく勉強になり、憧れた。

中3のときに見ていた『宇宙戦艦ヤマト』のオープニングは衝撃的だった。海底深く沈没していた戦艦が汚染された大地から飛び出し、宇宙空間を飛んでいくのだ。『銀河鉄道999』は汽車が宇宙空間を飛ぶ。こちらは宮沢賢治が1924年ごろにはにはもう考えていた構想だが・・・。 

 ざっと、私が小・中・高校生時代に見ていた作品を思いつくままふりかえってみたが、実にバラエティーにとんだジャンルのアニメを見てきたんだなあぁ・・・と思う。自分の興味、関心、意欲を刺激し、その後の私の人生にに大きく影響を与えた作品もある。今から見れば、動きも背景も技術的には発展途上かもしれないけれど、手描きならではの良さもあり、また、制作者たちのエネルギーを感じる。私たち子どもばかりでなく、当時の大人たちも楽しめるアニメが多かった時代だと思う。また、そういう時間帯に放映されていた時代だった。

今は、ゴールデンタイムに放映されているアニメは少なくなってきて、子ども向けのアニメと、大人向けのアニメの時間帯ははっきり分かれているような気がする。内容も別の意味で多岐にわたっている。ビデオ録画予約が発達したせいか深夜に放映されているアニメもある。(リアルタイムで見たい中学生は寝不足になっている)家族で楽しめるアニメは、『ちび丸子ちゃん』『サザエさん』『ドラえもん』ぐらいしか思い当たらない。日曜日の19:30~やっていた『名作劇場』のような、大人が子どもに見せたくなるような内容のアニメはもう古いのだろうか・・・。

これから高齢化が進んでいく中で、もっとその世代も楽しめるアニメが生まれても良いのではないだろうか。見ていて童心に返れるような、元気になれるような。『崖の上のポニョ』のような、おじいちゃんおばあちゃんもワクワクできるようなアニメ。


さて、次回は私がアニメーター時代の話を交えながら、1980年~からのTVアニメを振り返ってみよう。(1979年は寮に入っていたのでTVアニメは見ていないのです)
劇場版もそのうちやります!

ここまで読んでくださった方ありがとうございました。お疲れ様です。懐かしくなった方、ぜひ、一言!