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『明日の神話』とジブリ美術館

2009-07-29 19:52:00 | 徒然なるままに
7月29日(水)

今日は部活動の有志を連れて、三鷹ジブリの美術館に行ってきた*(クローバー)*
http://www.ghibli-museum.jp/welcome/

行きに、渋谷で岡本太郎作『明日の神話』を見たのだが、生徒たちの反応はいまひとつというところだった。
一通りのレクチャーをその場でもしたのだが、公開時とは違って、コンコースを行きかう人々も、絵を振り返るでもなく、ほとんどの人が気にもとめずに通り過ぎていくと言うような印象だった。
 少なくとも公開時には物々しい警備員が絵の前に立ち、下から上からいろんな人が携帯で写真を撮っていた。
 平和を訴える亡き巨匠の名作をみんなが鑑賞している雰囲気はあった。

でも、今日の印象は、ただの巨大な壁紙と化してしまったような感じで、その前で生徒に絵のレクチャーをしているなんて、全然場にそぐわない居心地の悪さを感じた。
生徒のほうもあの落ち着かない雑踏の中で、集中して聞いたり、じっくり鑑賞すると言う気にはなれなかったのかもしれない。

たくさんの人が見に来やすく、目にしやすいというメリットを優先しての、渋谷駅設置だったと思うのだが、『明日の神話』に込められたメッセージを落ち着いてジックリ見て受け止めるというのであれば、やはり、絵のテーマの舞台の広島か、岡本太郎がこの作品と同時期に手がけていたという、太陽の塔と同じ大阪万博跡の方が適していたのではないかとさえ感じた。

夏休み、せめて8月6日と9日、そして15日だけでも、人々が立ち止まってしばし絵に見入るような、また、はるばるそれを見に来た甲斐があるようなイベントでも考えてほしいと願う。

その後、井の頭公園を散策しながら、美術館へ。
最初に敷地内の木陰でお弁当を食べてからそれぞれ集合時間を決めて、美術館見学をした。
地下のゾートロープのコーナーや、アニメの作品がどんなセクションでどうやって作成されていくのかという、仕事場の再現コーナーが面白かった。特に、背景画を制作しているコーナーは懐かしかった。壁に所狭しと貼ってある背景画や、今作成中の書きかけの背景画など、1枚1枚に見入ってしまった。
原画・動画のコーナーで、宮崎監督が泣きながら原画を描いていたという、宗介をトキさんが助けて抱きしめるシーンのカットを見たときには涙が出た。

実は、私は、ジブリ美術館を作る計画が三鷹市から出たときのコンペに関わったことがある。でも、市とジブリの予算不足で、企画はお蔵入りになってしまった。
そのときの企画書に、私は、
「子ども連れをターゲットにしている美術館を作るなら、オムツ換えや落ち着いて授乳できるスペースを確保してほしい」
と言う提案をした。
今回見た感じでは、オムツ換えスペースは各階のトイレにちゃんと設置してあってほっとした。

グッズコーナーでは男鹿和雄さんの背景画集を2冊も大人買いをしてしまった。

お客さんは3分の1ぐらい外国人だった。
ジブリアニメの海外での評価の高さを目の当たりにした感じだった。

フランスは世界に先駆けて13億円もかけて本格的な漫画やアニメの美術館を作ったとか。日本が、たかがアニメ、たかが漫画とその価値を軽んじている間に、外国が日本のアニメの価値を認め広めるために、貴重な作品をみんな持っていって、すごい美術館を作ってしまうかもしれない。
そうなってから慌てて似たような物を作ったって、ときすでに遅し!になるかもしてない。重要な作品はみーんな外国に高値で買われて、それらを本家本元の日本で展示するときは『里帰り展覧会』なんてことになってたりして。
明治時代の浮世絵流出のように。
あれは『流出』ではなく、日本では二束三文で売られ、芸術性価値を認められていなかった名作への『救済』だったのだが。

生徒たちもそれぞれに自分のために記念になるものやお土産などを買って、満足して帰路に着いた。
流石に帰りの井の頭公園散策は足が疲れた~*(汗)*

嗚呼!絵が描きたい、絵が描きたい、絵が描きた~~~~~~い!!!!!!
寝た子を起こされたと言うか、私の中で置き火状態だった創作意欲に火がついたというか、もう、体中が、腕がむずむずして、今夜は寝ている場合じゃないほど描きたくてしょうがないのだが、明日は県立美術館での実技研修会があるから、今夜は早めに寝なくっちゃ・・・!