8月4日(水)
今日は代々木にある国立オリンピック記念青少年総合センターで毎年開催されている、女子美術大学主催の『第11回美術教育フォーラム-美術館と学校・地域社会とが連携した美術教育』に参加してきた。
今回は、世田谷美術館、目黒美術館などの学芸員の方たちが基調講演やパネリストになって、美術館側の鑑賞教育の実践や提案について報告していただいた。
私自身、千葉県立美術館や佐倉市立美術館で、ワークショップのお手伝いなどをさせていただいたので、大変興味深く他の美術館の取り組みを聞いた。
学校現場にはたくさんの美術館・博物館の催し物案内やポスターチラシが届く。その都度構内の掲示板や美術室に掲示はするが、果たして、どのぐらいの生徒がそれに対して興味を抱き、実際に会場まで足を運ぼうとしているだろうか。
学校によっては、年間のスケジュールの中で、毎年、ある学年は全員美術館に鑑賞活動に全員で出かけ、学芸員さんのギャラリートークを聞く活動をやっているところもある。
近くにそういう美術館があれば、小学生なら2時間続きの授業の中で不可能なことはないが、中学校の場合は、1コマ45~50分の授業時間で、それも一週間に1コマしかなく年間で35コマしかない。(35コマもできない年や学校もある)よっぽど美術教育に熱心に取り組んでいる学校か、何年もその学校に在籍している力のある美術の先生がいなければ実現できないことだ。
結局、鑑賞授業というのは、鑑賞用ビデオや印刷物を使っての授業になる。
それすらもやらない学校は、友達の作品を鑑賞し合うのが「鑑賞授業」だという現実もある。
「本物」を鑑賞することを、小・中学生の年齢から体験することは、「感性を磨き」、「障害美術を愛好する生徒を育成する」という美術教育の目的・目標にとってはとても重要なことだと思う。
今回、美術館側も、子どもたちが美術館に訪れ、そこで多くのことが得られるような鑑賞・体験活動に対してとても意欲的にいろいろな工夫をされていることを知った。子どもたちが
「おもしろかった、また来たいな。」
「今度は家族や友達も誘ってこよう」
と思って帰ることができれば大成功。
でも、どんなに見たい展覧会があっても、そこまで行くのには交通費がかかる。中学生たちだけでそこに行くのは心配だ。できるだけ大人が引率か、家族連れで行ってほしいだが、たいていの美術館は中学生までは無料でも、大人料金はかかる。
よっぽど大人も興味のあるような展覧会でもない限り、大人同伴は難しい。そして、そういう展覧会ほど、混むのだ。
せめて、近場の美術館だけでも、もっと中・高校生が気軽に見に行けるようにはならないのだろうか。
今回うらやましいなあと思ったのは港区教育委員会の取り組みだ。
港区内の美術館・博物館が連携して、子供たちの夏や組の自由研究対策も考慮に入れたワークショップや、区内の美術館・博物館めぐりのスタンプラリー、それに同伴する大人用の無料券のついたパンフレットを発行していた。
そう、『自由研究』この読書感想文より厄介な夏休みの課題のお助けマン的ワークショップは、小・中学生の親なら願ったりかなったりの企画なのだ。
こういう需要と供給の一致した企画をもっと地域と学校側は大いに活用してほしいと思う。
ちなみに、わが校の中学1年生の美術の宿題は、『美術館・博物館に行ってみよう!』で、半ば強制的に、千葉県内・都内の美術館・博物館の催し物や体験講座に参加したことをレポートにまとめるというのを出した。
部活動や塾で忙しい、お金がないとブーイングも出たが、他学年の興味のある生徒の中には、わざわざプリントをもらいに来る生徒もいた。
私も港区の美術館スタンプラリーに参加してみようかなあ*(音符)*
今日は代々木にある国立オリンピック記念青少年総合センターで毎年開催されている、女子美術大学主催の『第11回美術教育フォーラム-美術館と学校・地域社会とが連携した美術教育』に参加してきた。
今回は、世田谷美術館、目黒美術館などの学芸員の方たちが基調講演やパネリストになって、美術館側の鑑賞教育の実践や提案について報告していただいた。
私自身、千葉県立美術館や佐倉市立美術館で、ワークショップのお手伝いなどをさせていただいたので、大変興味深く他の美術館の取り組みを聞いた。
学校現場にはたくさんの美術館・博物館の催し物案内やポスターチラシが届く。その都度構内の掲示板や美術室に掲示はするが、果たして、どのぐらいの生徒がそれに対して興味を抱き、実際に会場まで足を運ぼうとしているだろうか。
学校によっては、年間のスケジュールの中で、毎年、ある学年は全員美術館に鑑賞活動に全員で出かけ、学芸員さんのギャラリートークを聞く活動をやっているところもある。
近くにそういう美術館があれば、小学生なら2時間続きの授業の中で不可能なことはないが、中学校の場合は、1コマ45~50分の授業時間で、それも一週間に1コマしかなく年間で35コマしかない。(35コマもできない年や学校もある)よっぽど美術教育に熱心に取り組んでいる学校か、何年もその学校に在籍している力のある美術の先生がいなければ実現できないことだ。
結局、鑑賞授業というのは、鑑賞用ビデオや印刷物を使っての授業になる。
それすらもやらない学校は、友達の作品を鑑賞し合うのが「鑑賞授業」だという現実もある。
「本物」を鑑賞することを、小・中学生の年齢から体験することは、「感性を磨き」、「障害美術を愛好する生徒を育成する」という美術教育の目的・目標にとってはとても重要なことだと思う。
今回、美術館側も、子どもたちが美術館に訪れ、そこで多くのことが得られるような鑑賞・体験活動に対してとても意欲的にいろいろな工夫をされていることを知った。子どもたちが
「おもしろかった、また来たいな。」
「今度は家族や友達も誘ってこよう」
と思って帰ることができれば大成功。
でも、どんなに見たい展覧会があっても、そこまで行くのには交通費がかかる。中学生たちだけでそこに行くのは心配だ。できるだけ大人が引率か、家族連れで行ってほしいだが、たいていの美術館は中学生までは無料でも、大人料金はかかる。
よっぽど大人も興味のあるような展覧会でもない限り、大人同伴は難しい。そして、そういう展覧会ほど、混むのだ。
せめて、近場の美術館だけでも、もっと中・高校生が気軽に見に行けるようにはならないのだろうか。
今回うらやましいなあと思ったのは港区教育委員会の取り組みだ。
港区内の美術館・博物館が連携して、子供たちの夏や組の自由研究対策も考慮に入れたワークショップや、区内の美術館・博物館めぐりのスタンプラリー、それに同伴する大人用の無料券のついたパンフレットを発行していた。
そう、『自由研究』この読書感想文より厄介な夏休みの課題のお助けマン的ワークショップは、小・中学生の親なら願ったりかなったりの企画なのだ。
こういう需要と供給の一致した企画をもっと地域と学校側は大いに活用してほしいと思う。
ちなみに、わが校の中学1年生の美術の宿題は、『美術館・博物館に行ってみよう!』で、半ば強制的に、千葉県内・都内の美術館・博物館の催し物や体験講座に参加したことをレポートにまとめるというのを出した。
部活動や塾で忙しい、お金がないとブーイングも出たが、他学年の興味のある生徒の中には、わざわざプリントをもらいに来る生徒もいた。
私も港区の美術館スタンプラリーに参加してみようかなあ*(音符)*