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交流

高校説明会

2010-08-26 20:10:00 | 徒然なるままに
8月24日(火)

今日の午前中は、娘の学校説明会に行った。
地図で見れば直線コースで、自転車で40分もあれば行けるところだし、車だと20分ぐらいで行けるところなのだが、学校説明会も、本番の入試も、公共交通機関を使っていくことになっている。
人身事故や車両点検などで電車は遅れ、3回乗りついで、結局1時間50分もかかって9時ぎりぎりに到着。
最後は炎天下、駅からダッシュだったので、私は会場の座席に着いてから、噴き出す汗と息切れと吐き気で息も絶え絶え状態だった。
30分ほどの簡単な説明で、あっさり、質問は質問コーナーへ、質問のない人は校内や部活動見学へとベルトコンベアー式に送り出されたものの、娘の友達が具合悪くなり、ひとまず保健室へ。
30分ほど校内を回り、ジュースを持って友達を迎えに行き、私はそこで別れた。

夜、帰宅してから娘に感想を聞いたところ、
「どんなに設備が良くても、私があの学校に通うことはない」
ときっぱり言い切った。

あまりにもマンモス校であるということと、単位制の学校なので、クラス活動がないのだ。
校内を回った時、教室内には冷房設備もなく、学級掲示物が1枚もなかった。
朝のHRと帰りのHRののためのクラス。授業は自分で作った時割をもとに、すべて移動教室で受けるのだ。
部活動にでも入っていなければ、自分が帰属する場がないのでは?と思った。

そういう学校が合う子には自主自立心が育って有効かもしれないが、うちの娘にはちょっと合わないかなあ…とは思った。

校内を回った時、かつての教え子の作品がホールに飾ってあり、なつかしく、うれしかった。彼女にとって、この学校での3年間が実り多い毎日であったことを祈る。

サッカー部に、この学校に進学した教え子がいるはずだと思い、尋ねてみたら、
「彼は4月にやめました」
と言われ、ショックだった。3年生の4月にやめるというのはそれなりの理由があったのだろうが…。
中学時代、グラウンドを元気にボールを追いかけていた彼の残像が懐かしく、悲しかった。この学校に合格したことを共に喜んだのはついこの間のことだったのに…。

高校選びは、偏差値や、進学率、部活動の成績だけではない。
自分がどういう高校生活を送りたいか、よく考えて、実際にその学校を見学し、説明を聞き、そこの在校生や卒業生に体験談を聞くことが大切だ。

さて、これから秋の三者面談までに、じっくり考え、話し合って、確実に志望校に合格できるよう、母子で受験をがんばらなくては。

午後からは、郡・市内の図工美術の研修会に参加。
午前中の実践報告会は欠席してしまったが、午後からの講師の先生方による講評には、何とか間に合った。
とても参考になる話も聞けたし、久々に講師仲間の先生方とも会ってお互いに情報交換もできて、はるばる高速で駆けつけた甲斐があった。*(車)**(ダッシュ)*

*(映画)*『冷静と情熱の間』

2010-08-26 06:53:00 | 徒然なるままに
8月23日(月)

『冷静と情熱の間』http://www.excite.co.jp/event/jyonetsu/index.dcg
種田陽平さんが美術を担当した映画作品のDVDを借りてきたうちの1作品。
私はこの話題の映画が公開された時には映画館では見ておらず、後にTVで放映された時も、ちらちらとしか見ていなかったことを、大いに後悔し、反省した。

『借りぐらしのアリエッティ×種田陽平展』の音声ガイドの中で、種田氏が若かりし頃、ご自分もイタリアで留学経験があり、その時のことが随所に生かされ、またその時の仲間が映画に出てくるいろいろな絵画を手伝ってくれたということを話されたいた。
ストーリーも、役者の演技も良かったが、こだわりの美術に視点を移して見ると、なかなか良くできたセットであり、ミラノ・フィレンツェ・東京の3か所でのロケが単に名勝地ではなく、実際にそこで生活をしている人たちの町として描かれているのが良かった。
だからこそ、あのフィレンツェのドゥオモのシーンが生きてくる。主人公二人の再会の瞬間を上空から360度の角度から撮影したシーンは、ぜひ、映画館で観たかった。
順正のアトリエ兼住まいや、美術絵画の修復士たちの工房、回想シーンの学生街などは、役者の演技を引き立て、すごく納得させられる美術だった。

この映画の脚本は『冷静と情熱のあいだ Rosso(ロッソ)』(江國 香織・著)と『冷静と情熱のあいだ Blu(ブリュ)』(辻 仁成・著)の二人の作家の本を一つに脚本化してつくられたのだそうだ。
男性の視点の本と女性の視点の本。同じ出来事をそれぞれの視点から見れば、全く違う受け取り方になる。それを1つに融合させてできた映画。
ぜひ、その原作本も読んでみようと思った。

音楽がエンヤというのも魅力的だった。
映画に奥行きと透明感が加わり、二人の紆余曲折の10年間を彩るのには大いに効果的だった。
エンヤの自分の声だけを何重にも録音して作り上げるハーモニーの世界こそが、まさにタイトル通りの『冷静と情熱の間』だと思った。
http://www.excite.co.jp/event/jyonetsu/music.dcg