明日に向けて

福島原発事故・・・ゆっくりと、長く、大量に続く放射能漏れの中で、私たちはいかに生きればよいのか。共に考えましょう。

明日に向けて(480)疲れ・焦り・苛立ちにどう立ち向かうのか

2012年06月05日 23時30分00秒 | 明日に向けて(401)~(500)
守田です。(20120605 23:30)

ここ数日、「明日に向けて」の更新をお休みさせていただいていました。連日、
講演や交流などがあり、時間が取れないからですが、にもかかわらず、「頑張
って書こう」としていないためでもあります。申し訳ないですが、今は、持続
可能な活動の樹立を優先しようと思っています。

こう思うのは、あちこちで、みなさん「疲れているんだなあ」と感じるからで
す。例えば、仙台を訪問したとき、仙台の地で、子どもたちを守ろうとしてい
る女性たちの長い苦労話を聞きました。仙台も線量が高めです。なので避難す
る人もいましたが、残った方たちは、週末などを利用し、子どもと一緒に保養
にでかけたそうです。

その際、南下することはできない。福島原発に近づいてしまうからで、そのた
めめざすのは北になったといいます。それで高速に乗る。仙台から北を目指す。
しかし岩手県に入ってもまだ線量が高い。いや一関あたりはかえって高くなり
すらする。そこをわき目もふらずに走り抜ける。1時間走ってもだめ、2時間
走ってもまだ線量が下がらない。3時間ぐらい走ったとき、ようやく線量が
下がってくれるのだといいます。

そうしてみなさんがたどり着くのは青森県。そこの保養地をみんなで借り、お金
をはらってそこでしばし過ごす。そして英気を養ってからまたもとの道を戻って
くるわけです。だんだん線量が高くなることを感じながら。

そんな生活を1年以上、続けてきたそうです。しかも4号機がずっと危険な状態
にある。だからそのためのシミュレーションもしておかなければならない。仙
台の方たちは、4号機に何かあったら、まっしぐらに秋田空港を目指し、とりあ
えず海外に脱出することを決めているといいます。そのために子どものパス
ポートもしっかりとってある。それをそろえておいて、いつでも持ち出せるよう
にしている。

それやこれやの体制をとりながらの1年間、みんな、「命の問題はお金より先」
「貯金はこんなときのためにしてきたんだよね」といいあいながら、交通費も
青森での滞在費も、そのつど自腹を切ってきた。補償などないからそうするしか
ないからです。それでもみんなできるだけ楽しく、この行き返りを続けてきま
した。しかし1年経って、そろそろみんな貯金が切れてきたといいます。それと
同時にいつまでこれを続けるのかという疲労感も濃くなってくる・・・。


これは一つの象徴的なありかたなのではないかなと僕には思えました。僕自身も
そうですが、原発事故が起こって、これはもう命の問題だから、すべてを度外視
してでも放射線防護に走らなければと思った。それはすぐに避難をしたり、何ら
かの防護行動に走った方たちと同じ思いの行動だったように思います。

しかもその行動は長く続きました。当初は社会全体が異変に気が付き、すべてを
度外視している自分のあり方が、社会に全体化していくのではと僕は思っていま
したが、少なくとも、この1年間はそうはならなかった。災害心理学にいうところ
の「正常性バイアス」にとらわれた大多数の人々は、わりとすぐに平常モードに
戻っていった。その中で、放射線防護に走る人々は、膨大な放射能の前に通常
生活に戻っていく社会のあり方に、何ともいえない異様さを感じながら、ここで
負けてはならないと、より一層、懸命に防護活動に走りました。

そこにはある種の悲壮感すらあったのではと思います。当初は追いついてくると
思った社会が追いついてこず、しばしば放射線防護活動が、孤立を強いられる中
での活動となったからです。しかししばらくするとようやく脱原発の声が国中で
高まりだした。そうして次第に原発が停まりだしました。放射線に対する危機
意識もだんだんに高まりだし、今日の全原発停止にいたっています。

ところが徐々に政府の巻き返しが始まりだしました。その一つが、放射性物質に
まみれた震災ででたさまざまな遺棄物(「がれき」)の広域処理の問題です。
さらに大飯原発再稼動にみられる、原発維持のための画策が繰り返されるように
なってきた。放射線防護に走ってきた多くの人々が、これを止めなくてはいけない
と懸命に動きまわっていますが、連日、連夜の努力が必要で、当然にも疲れが押し
寄せてきます。なにせ昨年3月からゆっくり休めない日々がずっと続いているのが
つらい。


こうした状況をみるとき、放射線防護を進めようとする私たちに、疲れ、焦り、
苛立ちが襲ってくるのは当然だと思います。何かをしなければならないと思いつつ、
一方でそろそろ度外視してきてしまった生活のことも振り返らなければいけない。
しかし今こそより頑張らねばという思いも強まる。その板ばさみが心の余裕をさら
に小さくし、ついつい近親者にきつい言葉を発してしまって、そのこと自身に自分
で傷ついてしまう・・・とそんな悪い循環に、私たちが今、入ってしまっているこ
ともあるのではないでしょうか。

あるいは僕と僕の周りで見られることを一般化しすぎなのかもしれませんが、僕
にはそうした「疲れ・焦り・苛立ち」が私たちの周りを覆っており、それとうま
く対処していくこと、ある意味では非常体制だったこれまでのあり方をうまく
持続可能なものに改めていくことがとても大事だと思えるのです。


ではその際、私たちが考えるべきことは何なのか。第一に、・・・この点がもっとも
重要ですが・・・私たちの国の市民の放射線に対する意識は、昨年3月11日に以前に
くらべて格段に高くなっているという事実をしっかりと認識することです。とくに
原発が非常に危険なものであり、事故の可能性を抱えているという事実にようやく
多くの人々が覚醒したこと、だからこそ今、すべての原発が停まっていること、
この歴然とした事実をしっかりと見据えることです。

その意味で、私たちは知らない間にかなり高いところまで登っている。頂上ははるか
先かもしれませんが、振り返ったときの私たちの歩みは非常に大きい。あえていいま
すが、大飯再稼動をめぐる攻防で、一喜一憂して、このことを見失ってはならないと
僕は思うのです。

先日、関西電力京都支店前で、ついに最後の一つの原発が停まり、多くの方たちが
それまではと頑張ってきたハンガーストライキをやりおえたとき、居合わせたドイツ
人の方がこうおっしゃいました。「私たちの国は脱原発を決めましたがそれでもまだ
8基の原発が動いています。日本は全部停まった。日本人の方が進んでいます」・・・
それは私たちを励ましてくれる温かい言葉でもありましたが、ともあれある見方では、
そのように映るのが事実なのです。そしてこうした成果は、日本中で多くの人々が、
・・・東日本の人も、西日本の人も・・・本当に一緒になって、放射線から互いを
守ろうと必死になって動いてきた、その行動の中で生み出されたものです。

だから私たちは私たち市民・住民が積み上げてきたこの成果をしっかりと認識する
必要があります。これこそは共同で生み出してきた財産です。何より、市民の中に
広がった、放射線で人を傷つけるなという強い思いが、これを可能としたのです。


だから第二に、私たちはそんな私たちの力を過小評価しないように注意しなければ
なりません。とくに犯してはならないのは、自分を除外して、「○○の意識は低い」
といいなすことで、私たち全体のポテンシャルを過小評価してしまうことです。
こうした言動はある意味で「実体化」もしやすい。本当に意識を低めてしまうという
ことです。例えば、一生懸命に頑張って前よりもいろいろなことができるようになっ
たこどもを、「なんでこれができない」と、高みからしかり飛ばしてばかりいたら、
萎縮させてしまい、せっかくの伸びが台無しになって、意識が後ろ向きになって
しまう。

「意識が低い」というならば、私たちは本当に全員が、昨年3月11日以前、大変、意識
が低かったのです。僕自身を振り返っても、原発の危険性はそれなりに理解している
つもりでしたが、内部被曝のことはほとんど分かっていなかった。放射線の危険性を
知っているつもりでいながら、その実、自分がまだまだICRPが作ったでたらめな
話の範疇にいることにすら十分に把握できていなかったのです。

もっと恥ずかしいのは、広島・長崎の被爆者がどのように生きてきたのか、本当に
まったくわかっておらず、てっきりもっと手厚く扱われて、救済されてきていると
思っていたことです。本当に意識が低かった。でもそれは僕だけのことではなかった
ように思います。もちろん、一部に非常に高い意識と志をもって、叫びを続けていて
下さった方がいました。肥田舜太郎さんのようにです。ごく一部にそうした方が
いればこそ、私たちは今日の歩みを作り出すことができたわけですが、しかし大多数の
私たちは、かなり意識が低かったのではないでしょうか。だから原発を止めることも
なかなかにできなかったのです。


そこから私たちは本当によくジャンプした。何せ、全原発を停める市民になったの
ですから。しかし私たちのジャンプにはかなりの個人差がある。この1年でものすごく
ジャンプした人もいれば、少しだけジャンプした人もいる。でも互いにジャンプは
したのです。だからより高く飛んだ人は、そうではない人をみて「意識が低い」と
言うのはやめましょう。次にはその人が、より高く飛んで、私たちを追い抜かすかも
しれない。いや次々にそういう人が出てきて、私たちがさらに刺激されればこそ、
私たちも今よりももっと高く飛ぶことができるのです。そうして私たちが歩みを
深めていけば、きっと今の私たちを、あんなに低いところにいたのかと、そう
振り返る日が来るでしょう。

その意味で、私たちは互いの労をこそねぎらいあい、互いの前進を評価し、ほめあい、
そうして私たちが共同で培っている力を慈しみあい、ともに育てあげ、さらに高めて
いくことをこそ目指そうではありませんか。


そしてそのためには、私たちが、この長いマラソンを走る中で、当然にも疲れを蓄積
もしていること、だから適度に休みつつ、上手に歩みを続ける時期にきていることを
自覚しましょう。その意味で、いろいろと大変なのですが、「無理は禁物」の精神に
たちましょう。というか、私たちが心の余裕をなくし、周りにきつくなってしまい、
寛容にあれなくなったら、それを「休むときがきた」というサインとみなすことが
大事なのではないでしょうか。

僕自身は何よりも、自分の体に対して寛容さを失ってしまった。そうしてかなり疲れ
させてしまった。だから今、そこからの回復のモードに入りました。それでもう結構
時間が経っています。あいかわらずハードなスケジュールの中にはいますが、少し
ずつ、免疫力の回復モードには入れているように思います。・・・この点はまたの
日にルポしたいと思います。

ともあれみなさん。やらなければならないことはたくさんある。でもあえて言いま
しょう。そんなもの、前からあった!のです。かつては私たちの意識が低かったから
認識できなかっただけなのです。今、私たちは目覚めてしまった。だから課題が
たくさん見える。でも人間、そんなに一気に変われるわけじゃない。だからおおらかに
前に進みましょう。私たち自身が変わりつつあることも楽しんでしまいましょう。

そうしていつか今はできないこともできるようになる。僕もそう確信して、自分を
大事にしながら、ゆったりと歩んでいこうと思います。

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明日に向けて(479)三重県四日市市、京都市龍谷大学、ひとまち交流館でお話します。

2012年06月01日 06時00分00秒 | 明日に向けて(401)~(500)
守田です。(20120601 06:00)

6月下旬のスケジュールです。5、6月は随分たくさんの話す機会を与えて
いただけました・・・。

6月24日午後7時より、三重県四日市市でお話します。

6月30日午後1時半より、京都市龍谷大学で、飯舘村の酪農家長谷川
健一さんをお招きした講演会で、コーディネーターを務めます。

6月30日午後8時ごろより、京都市ひとまち交流館で、映画『内部被ばく
を生き抜く』上映後にお話します。

お近くの方、ご参加ください!

**********

三重県四日市市 6月24日

東日本大震災の被災から遠く離れている三重県。
放射能汚染とも全く関係ないと思って暮らしている人がほとんどです。
そこで放射能について学ぶ講演会を企画しました。
瓦礫のことや放射能に関する知識を得た上で三重県の未来を考えましょう。

〈講演会〉まずは知らなきゃね!~放射能から身を守るには~
〈日時〉平成24年6月24日 午後7時より
〈場所〉四日市市文化会館第3ホール
〈講師〉フリーライター 守田敏也氏
同志社大学社会的共通資本研究センター客員フェローなどを経て、
    現在フリーライターとして取材活動を続けながら、社会的共通資本
    に関する研究を進めている。311以降は原発事故問題をおいかけて
    いる。各地で講演を行いつつ、放射線被曝の恐ろしさを明らかにし、
    防護を訴えている。被災地に自転車を送るプロジェクトを担いつつ、
    三陸海岸の各都市を訪問・取材し、その現状を広く伝え続けてきた。
    10月からは福島における放射線除染プロジェクトにも参加。
    2012年3月に物理学者の矢ヶ克馬氏とともに岩波ブックレットから
    『内部被曝』を上梓。
〈主催〉一般財団法人 ハハプロジェクト
人と人がつながり、大きな笑顔になれる商品とサービスを通じて、
年齢性別人種を問わず誰もが参加できるプロジェクトを企画し公益化
する一般財団法人で、おもにイベントの企画・運営、様々なカルチャー、
寄付活動などを行っている。

お問合わせ先 一般財団法人 ハハプロジェクト
四日市市鵜の森1-15-9-3F
TEL 059-350-6788 FAX 059-350-6789
チラシが以下から見れます。
http://www.haha-project.com/88events/88pro_jun/2012_06_24l.jpg

**********

京都市龍谷大学 6月30日

飯舘村の酪農家が語る、フクシマで起こったこと、そして今

6月30日(土)13:30~ 龍谷大学3号館101教室 
お話:長谷川健一氏 コーディネータ:守田敏也氏

長谷川健一さん談
6月10日、お隣の相馬市の酪農家―私の友人で55歳―が、自ら命を
絶ったのです。牛舎の中の黒板に白いチョークで書かれていた文字
は、「原発さえなければ」です。
これは、この一連の出来事を世の中に伝えてくれ、という彼の
メッセージだと私は受け取りました。ですから、呼んでくださる方
さえいれば全国どこにでも行って、すべてをお話したい。それが
私の役割だと今は思っています。

呼びかけ人
上西玄象(書家)紫野明日香(女優・「パパママぼくの脱原発ウォーク」代表)、
田中孝征(喫茶店うずら店主)、長谷川羽衣子(バイバイ原発3・10京都
呼びかけ人)、三島倫八(龍谷大学教授)、吉田眞佐子(弁護士)
六島純雄(深草の環境を守る会代表)

共催 龍谷大学教職員組合・龍谷大学原子力発電所問題学習会・
ふしみ「原発0」パレードの会

連絡先 ふしみ「原発0」パレードの会
(京都南法律事務所075-604-2133 吉田or溝江まで) 

詳しくは以下より
http://twitpic.com/9n93t7

**********

京都市ひとまち交流館 6月30日

内部被ばくの時代を私たちは
どうやって生き抜いていくのか?

まもりたい!未来のために
4人の医師が語る経験・広島-チェルノブイリ-イラク-福島

『内部被ばくを生き抜く』上映&守田敏也さんのお話

☆-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*☆

●日時:2012年6月30日(土)
 午後6時40分上映(開場6時30分)

・午後6時40分~『内部被ばくを生き抜く』上映
(監督:鎌仲ひとみ/2012/カラー/デジタル/Hivision/約80分)

・上映後、守田敏也さんのお話

・質疑応答・感想、意見交流
     (午後9時10分頃終了予定)     

●会場:ひと・まち交流館京都 
      第4・第5会議室(3階)

 河原町五条下る東側 
  市バス「河原町正面」下車すぐ
  京阪「清水五条」駅下車 徒歩8分      
  地下鉄烏丸線「五条」駅下車 徒歩10分      
   TEL:075ー354ー8711
案内:http://www.hitomachikyoto.jp/access.html

●参加費:一般1000円 学生500円
●主催:ピースムービーメント実行委員会 
●問い合わせ先:
  TEL:090-2359―9278(松本)
  Eメール anc49871@nifty.com(山崎)

●上映作品の紹介
参考;http://www.naibuhibaku-ikinuku.com/
【未知なる危機に備えて・・・鎌仲ひとみ監督からのメッセージ】
2011年3月に起きた東日本大震災によって原発が4つも爆発してしまった、その後の世
界に私たちは生きている。大量の放射性物質が放出され、 広範囲に拡散したことは解
っているが、ではどれだけ出たのか実は正 確な情報がない。放射性物質は環境に溶け
込み、生態系に入り込んだ。 呼吸や汚染された水・食品を通じて引き起こされる内部
被ばくは、この時代に生きる私たち全員の問題となった。 これからいったい何が起き
るのか、正確に予測できる人は実はいない。 ただできることはありとあらゆる情報と
可能性を吟味して、「命」を守る努力をするということだ。放射能は様々な局面で「命
」の脅威となりえる。 私たちは生き抜かねばならない、そのためのささやかな助けに
なればとこの作品を作った。

【グラデーションの世界】
「内部被ばく」に関しては、低線量の放射線は安全であるからに始まって、どんな微
量でも身体の中に入った放射性物質は危険である、まで異説、異論がこの世界には存在
する。それはまさしくグラデーションのような世界に見える。放射能汚染もまた、まだ
らなグラデーションを地上に描い ている。私は放射能汚染を受けた現場で生きる世界
中の人々の取材を通して、データにはならないが、現場には確実に被害を受け苦しんで
いる人々がいることを身をもって経験した。そんな現場で実際に被ばくに関する医療活
動を継続してきた4人の医師にこれからどう対処していけばいいのか、問いかけること
にした。

年齢も経歴も違う4人の医師がこれまで内部被ばくに関して積み重ねてきた体験や研究
は重なるところもあれば重ならないところもある。内部被ばくの影響は複雑で未知の部
分も多い。それでも、この4人の医師の声に耳を傾けることで情報が混乱する中でも、
自分にとっての立ち位置を見定めていただきたい。福島・二本松に生き続けることを決
めた一家も登場する。現場の声を聞くことをまず一番に大事にしたいと思ったからだ。
暮らし、家族、地域、など生身の人間の未来を配慮することなしに被ばくは語れない。
どうやったらこの「内部被ばくの時代」を私たちは生き抜くことができるか、最前線で
格闘する人々の声に耳を傾けた。

【4人の医師】
肥田舜太郎(被爆医師)
内部被ばくに警鐘を鳴らして66年。
広島で27歳の時に軍医として原爆に遭う。以来、内部被ばくの実相を追い求めて今年
で95歳。戦後、一貫して被爆者医療に尽力し、世界で最も多く被爆者を実際診察してき
た実績を持つ。今も請われて日本中で講演を行っている。
4/7よりアップリンク、他にてドキュメンタリー映画『核の傷:肥田舜太郎医師と内部
被曝』公開。

鎌田實(諏訪中央病院名誉院長/チェルノブイリ連帯基金代表/日本イラク医療支援ネッ
トワーク代表)
白血病やがんの子ども達のために働き続ける医師。
チェルノブイリへこの20年で94回も医師団を派遣した。2004年からはイラクの白血病
やがんの子ども達に特化した医療支援を開始。 福島事故を受けて活動を福島へと展開
中。

児玉龍彦(東京大学アイソトープ総合センター長)
福島の現場で動き発信する医師。
ゲノム科学の専門家。福島原発事故の後、国会に参考人として招聘され、政府の対応
を厳しく批判したことで注目された。目下、福島の自治体と連携して除染活動を進めつ
つ、内部被ばくが細胞に与える影響を独自に研究し始めている。

スモルニコワ・バレンチナ(小児科医)
チェルノブイリで臨床医45年。
チェルノブイリ原発から100キロほど離れたゴメリ州で45年間、小児科の臨床医として
働いてきた。チェルノブイリ事故の影響を受けた子ども達の医療に献身してきた。

●鎌仲ひとみ監督のプロフィール
早稲田大学卒業後ドキュメンタリー制作の現場へ。
フリーの映像作家としてテレビ番組、映画を監督。
2003年ドキュメンタリー映画『ヒバクシャ─世界の終わりに』以降、
2006年『六ヶ所村ラプソディー』、
2010年『ミツバチの羽音と地球の回転』の3部作で
放射能汚染、被ばく、原発やエネルギーの問題を追い続けてきた。

●守田敏也(もりた・としや)さんのプロフィール【トーク】
1959年生まれ。京都市在住。「市民と科学者の内部被曝問題研究会」常任理事。
同志社大学社会的共通資本研究センター客員フェローなどを経て、
現在フリーライターとして取材活動を続け、社会的共通資本に関する研究を進めて
いる。
ナラ枯れ問題に深く関わり、京都の大文字などで害虫防除も実施。
東日本大震災以後は、広くネットで情報を発信し、関西をはじめ被災地でも講演を続け
ている。
また、京都OHANAプロジェクトのメンバーとして、被災地に中古の自転車を整備し
て届ける活動をおこなっている。
原発関係の著作に、『内部被曝』(矢ケ崎克馬氏との共著、岩波ブックレット2012年)
があり、雑誌『世界』などで、肥田舜太郎医師へのインタビューを行ったり、
福島第一原発事故での市民の取り組みや内部被曝問題
についての取材報告をして話題になっている。
東日本大震災以降、インターネットではブログ「明日に向けて」で発信を続け、
本年5月末までに約520本を超えるレポートなどを発表している。 
参考:「明日に向けて」http://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011








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明日に向けて(478)怒りの声を上げる福島県民に連帯しよう!(福島原発告訴団のお話を受けて)

2012年05月31日 21時30分00秒 | 明日に向けて(401)~(500)
守田です。(20120531 21:30)

仙台・福島訪問の旅から帰って、数日経ちましたが、まだ心は東北の地に
あります。多くの人と出合い、思いを交わした「熱」が、胸に残っています。
お伝えしたいことがたくさんありすぎる状態ですが、今宵はその中から、
5月24日の福島市内での講演会の際にお聞きした、福島原発告訴団の声を
みなさんにお届けしたいと思います。

まずは、矢ヶ崎さんと守田の講演の後に発言してくださった、告訴団長、
武藤類子さんの発言をお読みください。

*****

福島原発告訴団
武藤類子さん

私たちは3月16日に、いわき市で福島原発告訴団を結成しました。
それはどうしてかといいますと、昨年3月11日から1年間経ちましたけれども、
私たちはこの間、一人ひとりがどれほどつらい毎日を送ってきただろうかと
思うのですね。本当にたくさんの困難と、悲しさと、苦しさの中を生き延び
てきたと、それが私たちの感想ではないかと思うのです。

一方でこの事故を起こした東京電力、それからこの原子力政策というものを
推し進めてきた日本の国というものが、一体、どれだけの責任を取ってきた
のだろうかということを考えますと、本当に、怒りが、心の中から、沸いて
くるのです。それで、私たちはやはりこのまま黙っていてはいけないのでは
ないかと思いました。

それでまったくの市民団体なのですけれども、東京電力、そして日本の国、
原子力安全委員会、原子力安全・保安院、そしてこの放射線被害を拡大して
きた3人の放射線アドバイザーの方々ですね。そういう方に対して、個人名
で刑事告訴をしようと考えました。そしてただいま、約700人の方が、
告訴団に参加を表明して下さいました。6月11日に、私たちは福島地検に、
1000人の告訴団として、告訴をしたいと考えています。

告訴といいますのは、裁判とは違います。被害を受けたものが、加害者に
対して、その加害者が今のところ、何のお咎めも受けない状態でいるのです
けれども、その加害者をきちんと調べて欲しいということを、検察や警察に
対して訴えるというのが告訴なのです。被害を受けたもの自らが訴えると
いうことはとても重要なことだと思っています。

一人ひとりが陳述書というものを書いていただくのです。そこには自分が
どういう被害を受けてきたか。どういう気持ちでこの1年を過ごしてきたか、
そういうことを書いていただきます。でも難しい方は弁護士に対する委任状
だけでも大丈夫です。

とにかくこの事故の責任が一体どこにあるのか、誰にあるのか、これをはっ
きりしなければ、私たちは新しい未来というものを、若い世代の方々に残し
ていくことはできないと思うのです。それでなくてももの凄く膨大な核の
ゴミを、若い人たちに押し付けていかざるをえないという状況ですので、こ
れは私たちの世代の責任でもあると思っています。

もうこの会場の中のたくさんの方も参加して下さっているのですけれども、
もしまだ参加されていない方がおられましたら、申込書が後ろのほうにあり
ますので、ぜひ、1000円かかるのですけれども、それはほとんど通信費
で消えます。1000円の申し込み金と一緒に、申込書を書いていただけ
ればと思います。

本当に、放射能によって、バラバラにされてきた私たち県民が、一つのこと
に向かってみんなでいくということは、またそのつながりを取り戻していく
ことになるのではないかと思っています。ぜひご一緒に、告訴をしたいと
思いますので、どうかみなさんご参加ください。よろしくお願いします。

*****

発言を聞いていて、とにかく胸が熱くなりました。告訴のことは前から聞いて
いて応援していましたが、4月下旬あたりでは250人ぐらいと聞いていまし
た。それがもう700人。目標の1000人に近づいています。そこで僕も
ブログでこのことを発信し、1000人を達成するために少しでも貢献した
いと思いました。今、これを読んでいる福島県民の方で、まだ告訴に加わっ
てない方は、ぜひ、ご参加ください。

そして福島県民以外のみなさん。この告訴はとても勇気のある行為であり、
尊い行為であることをしっかりと受け止め、全力で連帯し、応援しようでは
ありませんか。同時に、まず第一次提出を福島県民で行い、第二次以降の
提出では福島県民以外も対象とするそうですから、そのときはぜひ、一緒に
名乗りをあげましょう。

ある、社会科学を専攻し、さまざまな社会的暴力を受けた方々に寄り添いな
がら問題を掘り下げてきた研究者の方が、「被害者であることを認めること
の難しさ」について僕に教えてくれたことがあります。被害者であることを
認める、そうして加害者と立ち向かう。それは被害を受け、ダメージを受けた
ものが、さらに闘わなければいけないことをも意味します。

だから多くの人が、しばしば「泣き寝入り」してもしまうのです。悲しいけ
れども、そうして「寝入って」しまった方が、心理的には楽に感ぜられるから
だといいます。そうであればこそ、被害者は、その心理的垣根を越えて、
被害を受けたことをしっかりと己の胸に刻み、それを社会的正義の観点から、
許してはいけないこと、放置してはいけないこととしっかりと認識し、それ
でもって、やっと加害者に立ち向かうことができるのです。

だからそれはとても尊いことです。勇気ある行為であり、社会的正義を担う
ものです。そうした決意、決起を、私たちは全力でサポートしなければなり
ません。それが私たちの社会の安全、豊かさ、人間的温かさを保障するもの
だからです。私たちは私たちのために、福島県民の声に連帯する必要が
あります。

そうしてみなさん。私たち自身も、被害者であることをしっかりと認識しま
しょう。被曝をしたかどうかだけではありません。私たちは、私たちととも
に今を生きる多くの方たち、とくに子どもたちが被曝させられてしまったと
いうそのことだけで、もう本当に、深く、心を傷つけられてきたのです。
この惨劇に、何度も、涙を流してきたのです。子どもたちに申し訳ないと
心で繰り返し叫んできたのです。

だから私たちのすべてが被害者なのです。そして被害者であるからこそ、私
たちは、加害者と立ち向かわなければならないのです。それは社会の構成員
である私たちが担わなければならないある種の義務だと僕は思います。私たち
は、不断の努力によって、私たちの人権を守らなければならないのだからです。


・・・武藤さんの言葉には、こうした愛情溢れる社会的責任感が強く込められ
ていると僕は感じました。こうした声が、福島県民の中からあがってきたこと
に共感します。誇らしく思います。この声をぜひとも強めましょう。第一次
提出に連帯し、第二次提出では、全国津々浦々から、名乗りを上げましょう。
みんなで一緒に悪を懲らしめ、正義を打ち立てよう!



以下、福島原発告訴団の連絡先を記しておきます。

事務局の連絡先
〒963-4316
福島県田村市船引町芦沢字小倉140-1
武藤方「福島原発告訴団」
TEL 080-5739-7279
FAX 0242-85-8006
Mail info@1fkokuso.org
入会専用メール nyukai@1fkokuso.org
「氏名・住所・電話番号・メールアドレス・会費の納入口数・金額・送金日
を書いてお送りください」とのことです。

より詳しくは、以下の福島原発告訴団ブログをご参照ください。
http://kokuso-fukusimagenpatu.blogspot.jp/p/blog-page_17.html


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明日に向けて(477)尾道市、京丹波町、京都市内、篠山市、丹波市、舞鶴市でお話します。

2012年05月31日 08時00分00秒 | 明日に向けて(401)~(500)
守田です。(20120531 08:00)

6月後半の講演会などのスケジュールですが、昨日のものに抜けていた8日と
10日の企画も添えます。企画が多いので、6月後半部も2回に分けて掲載します。

6月8日午後6時過ぎより、広島県尾道市で、「フクシマから考える一歩の会」
の方たちと懇談します。尾道周辺で参加されたい方は、直接守田まで
ご連絡ください。

6月10日午後1時より映画「内部被ばくを生き抜く」と肥田舜太郎医師の
講演会が行われます。僕も司会として参加。「がれき」問題の解説
なども行います。

6月16日午後2時より、京都市左京区茶山のさとでお話します。
詳細は、(476)に掲載していますので、そちらをご覧ください。

6月20日午前10時半より、京都市南区生活クラブ京都エル・コープ
西センターでお話します。

6月22日午後6時半より、兵庫県篠山市で、映画チェルノブイリハート
上映の前にお話します。上映後に質疑応答も受けます。

6月23日午前10時半より、兵庫県丹波市で、映画チェルノブイリハート
上映の前にお話します。上映後に質疑応答も受けます。

6月23日午後4時ごろより、京都府舞鶴市で、舞鶴社会保障推進協議会の
定期総会後にお話します。

以下、スケジュールの詳細を記載します。
お近くの方、よければお越しください!

***********

広島県尾道市 6月8日

午後6時過ぎより、尾道市人権文化センター・1階和室にて懇談会

***********

京都府京丹波町 6月10日

肥田舜太郎講演会&「内部被ばくを生き抜く」上映会in京丹波町

私たちは京丹波町とその周辺地域の自然環境と子供たちの未来を守って
いくためにはどうしたら良いのかを考えていくために集まりました。

福島原発事故後の放射能汚染による被ばくの問題を正面から受け止め
科学的・医学的な事実に基づいて市民同士が意見を出し合う事により
未来への道が開けると考えています。

何万年と続く事になったこの問題に今立ち向かう事で被害を最小限に
抑えられる事は日本を含めて世界的な共通認識であるのは明白です。
仕事や日常の忙しさで真実に背を向け自分自身をごまかす生き方を
少しずつ見直していきませんか?

ミツバチの羽音と地球の回転の鎌仲ひとみ監督の最新作と肥田舜太郎氏
の講演会を丹波自然運動公園にて開催致します。

自身も広島で被ばくしながら、被ばく者の救援・治療にあたってきた
医師の肥田氏が、放射能の低線量・内部被ばくの真実を伝える。
続いて今回司会を務めるフリーライターの守田敏也氏による震災瓦礫の
広域処理と被災地の復興について説明します。

12:30 開場
13:20 第一回 上映開演(★園部駅12:48発~13:09着)
14:50 終了(☆自然運動公園前16:20発~園部駅16:45着)
~ 休憩 ~
15:10 肥田さん講演会(★園部駅14:25発~14:46着)
~引き続き 震災瓦礫の広域処理と復興について(守田敏也)
18:00 終了(☆自然運動公園前18:39発~園部駅19:02着)
~ 休憩 ~
18:30 第二回 上映開演(★園部駅17:51発~18:12着)
19:50 終了(☆自然運動公園前19:39発~園部駅20:02着)

講演の終了時間は変更無しです。
★は西日本JRバスの園部駅発→自然運動公園前着(運賃:500円)の時間です。
☆は西日本JRバスの自然運動公園前発→園部駅着(運賃:500円)の時間です。
第二回の上映終了後のバスはありませんのでご注意ください。
最終バスは19:39発になります。

■京たんば里やまマーケット同時開催
会場周辺で野菜・お菓子・手作り品など販売いたします。

主催:京丹波町の環境と子どもの未来を考える会
協力:おむすびマーケット実行委員会
後援(申請中含む):京丹波町教育委員会 南丹市 亀岡市
協賛:エコリレーかめおか 口丹 自然のくらし協議会

問い合わせ先:菓歩菓歩 0771-84-0959

詳細は以下より
http://kyotanba.org/ev/20120610_hida/

***************

京都市南区 6月20日

生活クラブ京都エル・コープ西センターにて
6月20日10時半より。
公開かどうかなど、詳細はまだ聞いていません。

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兵庫県篠山市 6月22日
兵庫県丹波市 6月23日

事故から25年・・・・まだ終わっていない
◆今だからこそ目をそらさず、ひとりでも多くの人に見てほしいーーー。
1986年4月26日チェルノブイリ原発事故発生。それは、当時生まれた子供たち
にたくさんの災いを及ぼした・・・。
◆〈チェルノブイリ・ハート〉それは放射線の影響で心臓に重度の障害を持った子供
たちのこと。
◆監督のマリオン・デレオが体当たり取材したアカデミー賞短編ドキュメンタリー賞
受賞作品!

●2012年6月22日(金)
上映時間①午後2時、②午後4時、③午後7時
篠山市民センター・多目的ホール(篠山市黒岡)
※午後6時半から、フリーライター・守田敏也さんのミニ講演会があります。
(守田敏也さんは、丹波ブックレット「内部被曝」の著者の一人です。)

●2012年6月23日(土)
上映時間①午前11時、②午後1時、③午後3時
ポップアップホール(丹波市氷上町・ゆめタウン2F)
※午前10半から、フリーライター・守田敏也さんのミニ講演会があります。

主催/憲法たんば(平和憲法を守る丹波地区連絡会)ひょうご丹波・憲法を生かす会
後援/篠山市教育委員会、丹波市教育委員会、神戸新聞社、丹波新聞社

前売券/500円(当日800円) ※小中学生無料
申込み&問い合わせ/℡0795*73*3869
FAX0795*72*3639
〈前売券取扱所〉
小山書店(篠山市魚屋町、℡079*552*0019)
コミュニティカフェみーつけた(篠山市乾新町、℡079*554*2600)
みんなの家(篠山市魚屋町、℡079*554*2525)
かいばら観光案内所(丹波市柏原町、℡0795*73*0303)
ゆめタウン1階サービスカウンター(丹波市氷上町、℡0795*82*8600)


開催期間:2012年6月22日(金) ~ 2012年6月23日(土)
地 域:兵庫県
場 所:篠山市黒岡191番地 篠山市民センター・多目的ホール他
最寄り駅:JR篠山口駅
http://www.hnpo.comsapo.net/weblog/myblog/697/41326

**********

京都府舞鶴市 6月23日

舞鶴社会保障推進協議会の定期総会後
午後4時ごろより
公開かどうかなど、詳細をまだ聞いていません。

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明日に向けて(476)さつき保育園・ライトハウス・カライモブックス・宇治・茶山のさとでお話します。

2012年05月30日 18時30分00秒 | 明日に向けて(401)~(500)
守田です。(20120530 18:30)

6月の講演会等のスケジュールをお知らせします。
たくさんあるので、2回に分けます。まずは前半6月1日から16日までです。

6月1日午後7時より、京都市北区のさつき保育園でお話します。

6月2日午後2時より、京都市北区のライトハウスでお話します。

6月4日午後2時より、京都市上京区のカライモブックスでお話します。

6月9日午後2時より、京都府宇治市生涯学習センターでお話します。

6月16日午後2時より、京都市左京区茶山のさとでお話します。

以下、それぞれの情報を記載します。

*********

京都市北区さつき保育園 6月1日

テーマ
『放射能汚染 わたしたち どう生きる?!』
6月1日(金) 19:00~(21:00予定)
さつき保育園ホール
参加無料
※在園児のみ保育あります。
※駐車場はありません。

「震災のガレキを受け入れると どうなるの?!」
「今、東北の被災地では、本当に復興がすすんでいるのかしら?」
「食べ物や水、空気が汚染されると、私たちの体に どんな影響が出るのかしら?」

3月11日の福島第一原発事故以来、放射能物質が膨大に降り注いだ
わたしたちの国に、今、起こっているこは何でしょう?
こどもたちの笑顔・遊び・生活を守るために、
放射能汚染に、ただ恐れるばかりではなく、
この問題に、どう立ち向かって生きていけばいいか一緒に考えていきましょう。

***********

京都市北区ライトハウス 6月2日

ジャーナリスト守田敏也
内部被曝講演会

2012年6月2日(土)
時間:14:00~16:00
場所:京都ライトハウス地下会議室
京都市北区紫野花ノ坊町11 千本北大路下ル
参加費:300円

プログラム
Opening song
Guitar&Ukulele ユニットSINGSの演奏

守田敏也さんの講演
・震災がれきを受け入れるとどうなるの?
・今、東北の被災地では本当に復興が進んでいるのか?
・福島原発に政府は「冷温停止」を宣言したけど現状は・・・
・福島原発から毎日1億ベクレル放射能を海に流してるって・・・
・食べ物や水、空気が汚染されると私たちの体にどんな影響がでるの?

何度も被災地に足を運び、除染プロジェクトに参加されたり、仮設住宅に
自転車を送る活動の支援、内部被曝の講演など幅広く活躍されている守田
さんに様々な質問に対する答えや、今後の希望をどうつくるのかなどを
お話していただきます。

主催 映画チェルノブイリハートを観る会
問い合わせ 090-5052-9894 杉山

***********

京都市上京区カライモブックス 6月4日

第9回 カライモ学校
震災がれきを考える――見えてきたごみ焼却システムの問題

震災がれきの受け入れが、京都市でも検討されています。
広域処理にあてられるのは、がれきの総量の20%――広域処理、本当に必要?
京都市のクリーンセンターで焼却しても、安全なの?
そしてがれき焼却の問題から見えてきたのは、東日本全域で、ごみの焼却その
ものが、放射能濃縮システムになってしまっているという事実。

一緒に考えを深めましょう。
私たちにできることは、きっとたくさんあるのです。

6月4日(月)
守田さんのお話 14:00~16:00頃
交流会 終了後~18:00頃

カンパ制
講師 守田敏也さん

守田敏也さんのご紹介
同志社大学社会的共通資本研究センター客員フェローなどを経て、現在フリーライター。
東日本大震災以降、原発事故や内部被曝に対する問題を追究。今春、矢ヶ克馬氏との
共著『内部被曝』(岩波ブックレット)を出版されました。
ブログ「明日に向けて」http://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011

-- KARAIMO BOOKS
〒602-0094
京都市上京区大宮通芦山寺上がる西入る社横町301
Tel/Fax 075-203-1845
http://www.karaimobooks.com/(ホームページ)
http://karaimo.exblog.jp/(ブログ)
http://karaimobooks.shop-pro.jp/(オンラインショップ)

**********

京都府宇治市 6月9日

第17回平和のためのヒロシマ市民被爆体験絵画展 プレ企画

震災「がれき」受け入れて大丈夫?食べ物の安全基準は本当に安全?給食は?
内部被曝ってなに?~守田敏也さん(岩波ブックレット『内部被曝』共著者)にきく

■日時:2012年6月9日(土)2時~4時(開場1時半)
■場所:宇治市生涯学習センター 第2ホール(TEL 0774-39-9500)
地図 http://www.yodogawa.kkr.mlit.go.jp/activity/comit/develop/jumin/uji02.html
京阪宇治駅またはJR宇治駅より京阪宇治交通バスで宇治市役所を経由、
「琵琶台口」下車すぐ。
※駐車場はありません

■資料代:500円
■託児:無料(人数把握のためなるべく事前に下記連絡先までご予約ください)

■お話:守田敏也さん
同志社大学社会的共通資本研究センター客員フェローなどを経て、現在フリーライター。
ブログ「明日に向けて」や各地での講演で、放射線被曝の恐ろしさを明らかにし防護を
訴える。被災地に自転車を送るプロジェクトを担いつつ、三陸海岸の各都市を訪問・
取材し、その現状を広く伝え続けてきた。福島における放射能除染プロジェクトに参加。
宮城県南部での市民放射能測定室の立ち上げにもかかわる。

■主催:平和の会
■共催:NPO法人使い捨て時代を考える会
■連絡先:宇治市宇治蓮華47 山田晴美 0774-24-7107

***********

京都市左京区 6月16日

明日に向けて~いま、私たちにできること

原発に関する問題、福島のことや、瓦礫の広域処理、内部被曝のこと
京都でフリーライターとして活動されている 守田敏也さん から
お話を聞きます

今、私たちは、被災地に生きる人々とどう『痛み』を分かち合っていけるの
でしょうか。わからないこと、不安なことを分かち合う時間を多く設けました。
5月20日から再び東北を訪ねられたホットな報告も聞き逃せません。
わたしたちが、今これからを生きていくヒントがちりばめられています。
ぜひご参加ください。

とき  6月16日(土)午後2時~4時
ところ 茶山のさと 4階会議室(エレベーターをお使いください)
    左京区田中上大久保町15 075-712-3663
資料代 お一人300円

この学習・講演会は、「ハリーナ九条の会」「養徳九条の会」
「京都市政刷新の会養徳連絡会」三会の共催です。

お問い合わせ・連絡先
山田勝暉 090-8144-2930

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明日に向けて(475)暴力の世界を超えるために・・・中村哲医師のお話を聞きにきてください!(6月3日)

2012年05月30日 12時30分00秒 | 明日に向けて(401)~(500)
守田です。(20120530 12:30)

僕も参加するピースウォーク京都の主催で、6月3日、ペシャワール会の中村哲医師の
講演会が開催されます。場所は京都市の京都ノートルダム女子大学ユニソン会館です。

ペシャワール会とはどのような組織なのか。中村医師がどのようなことをされてきた
のか。詳しくは貼り付けた案内の内容をご覧いただきたいと思いますが、あえて一言
であらわせば、暴力の支配するこの世の中のありかたを、命を大切にし、人々の生活
を支えること、それも平和的な歩みで達成することを軸に、アフガンの人々とともに
作り変えようとしてきた組織と人物と言えると思います。

このペシャワール会を、僕は2001年にあった「9・11事件」と、その後のアメリカ
の戦争政策に反対しながら、長らく支援してきました。これまで何回も講演会を行い、
カンパを集めました。それだけでなく、アフガニスタンやイラク、パレスチナなどへ
の軍事侵攻に反対し、町を歩いてきました。すべてピースウォーク京都の仲間と一緒
に行った行動です。


福島原発事故は、核兵器作成の副産物が巻き起こした大変な事故でした。いや事故は
今なお、現在進行形で進んでいます。原発から飛び出した膨大な放射能を前に、私たち
はあらためて命の大切さにきづき、子どもたちの、そして自らの命を守るために、
本当に懸命の歩みを重ねてきました。

そんな私たちが振り返らなければならないのは、私たちが、こうした切実感に立つ
以前から、世界では、本当に理不尽な暴力が繰り返され、たくさんの命が奪われてきた
事実です。

とくに2000年代は、本当にひどい暴力のオンパレードに終始しました。まずアフガニ
スタンへの侵攻。これは世界で一番富んだ国であるアメリカによる、世界で最も貧しい
アフガンへの軍事作戦として行われました。しかもこの戦争は「兵器の見本市」と
すら言われ、ありとあらゆる新型兵器が、ここぞとばかりに投入され、その性能が
確かめられたのでした。このことで本当にたくさんのアフガン市民の命が奪われました。

さらにこれに続いたのがイラクへの軍事侵攻でした。戦争の口実であった「大量破壊
兵器」など、イラクのどこにもなかったにもかかわらず、戦争は遂行され、日本も
大々的にこれを支援しました。あとになって「大量破壊兵器」などなかったことが
はっきりしましたが、日米両政府は「独裁者フセイン」を倒したからいいのだと
開き直り続けてきました。そんなひどい殺戮が、沖縄をはじめとした在日米軍もが
参加して行われたのに、政府は何一つの釈明もしませんでした。

しかもこれら二つの戦争では、劣化ウラン弾が大量に使われ、放射性物質である
ウランがもの凄い大量に、両国に撒き散らされました。いや、ウランは
細かい塵となり、大気中に舞い上がり、近くの国々にも遠く離れた国にも流れて
いきました。このことで深刻な被曝がもたらされました。被害者の一部には、
戦争に参加した米軍兵士さえ含まれていました。

さらにパレスチナのガザ地区にも、白昼どうどうと、イスラエル軍の一方的な攻撃が
加えられました。市民が普通に暮らしている市街地に、戦闘機がミサイルを撃ち込む
という本当にひどいことがされながら、日本を含む世界の主要国はこれをただ黙って
見ていました。

こうして2000年代、本当にむごい暴力がたびたび振るわれました。それを私たちも
止められませんでした。それが2000年代の姿でした。


こうした歴史の流れを止めたいと、私たちは中村さんを、ペシャワール会を支援し
平和をみんなで創造しようとするその姿勢に学んで歩み続けてきたのですが、
今、未曾有の原発事故に私たちの国自身が見舞われる中で、ぜひより多くの方に、
中村医師の実践に触れて欲しいと思うのです。

先にも述べたように、命が粗末にされ、踏みにじられ、しかも踏みにじったものが
罰せられないあり方に私たちの国は大きく加担してきたし、私たちもそれを止める
だけの大きな行動を作れてこなかったわけですが、そのことが今、これだけの原発
災害がありながら、被災地の人々が被曝するにまかされるようなあり方、加害者が
いつまでも裁かれないようなあり方を作り出してきてしまっていると思うからです。

だから今、私たちは、私たちの「豊かな生活」の背後で、本当に塗炭のような苦しみ
を味わってきた多くの国の人々を思い、どこにでも、かえがえのない、重さの変わら
ない、尊い命があるという当たり前のことへの認識を強くし、こうした人々の命が
奪われ続けてきたことへの、私たちの「鈍感さ」を反省し、そうして、真に豊かで
平和な世の中、その意味での美しい地球を作り出すために、みんなで一緒に
努力を傾け、歩んでいかなければならないと思います。

そうした意を込めて、今回の企画のサブタイトルに「大震災の今、アフガニスタンに
学ぶこと」という一文が入れられました。どうか、原発の再稼動や「がれき」広域
拡散を食い止め、放射線防護を推し進めるためにも、より大きな視点を獲得しに、
ぜひ中村さんの話を聞きに来て欲しいと思います。

平和のために、みんなで共に歩んでいきましょう。


************

6月3日(日)~アフガニスタンからの報告~
中村哲さん講演会2012
~大震災後の今、アフガニスタンから学ぶこと~

・2012年6月3日(日) 
・開場 13時30分 開演 14時
・京都ノートルダム女子大学 ユニソン会館
http://www.notredame.ac.jp/accessmap.html
・参加費 500円(高校生以下は無料) 申し込み不要
・主催:ピースウォーク京都 後援:京都ノートルダム女子大学
・連絡先:090-6325-8054
http://pwkyoto.com/
 
・手話通訳は2週間前までに連絡をお願いします
・当日のカンパは講演会運営費を除いてペシャワール会に送らせていただきます
(ペシャワール会 http://www1a.biglobe.ne.jp/peshawar/ )

「人と和し、自然と和すことは武力に勝る力
     ―平和とは理念でなく、ここでは生死の問題」

人為が自然を制することはできない。人は自然の懐の中で身を寄せ合って生きている。
人間もまた自然の一部なのだ。言葉で自然は欺かれない。自然の前で政治的な茶番は
見苦しい。利を得るために手段を選ばず、暴力と巧言でなりふり構わず貪る時代は
先が見えた。
ペシャワール会報108号2011年7月13日 ~ 中村 哲 ~

   ☆   ☆   ☆   ☆

中村哲医師は30年間にわたって、パキスタンとアフガニスタンでハンセン病医療を
はじめとした医療活動を続け、この中村さんの活動を「ペシャワール会」が支えて
きました。私たちは2001年の冬から、これまで7回の講演会を開催してきました。

☆大干ばつと戦争、井戸を掘り食料援助を行う

2001年、アフガニスタンは大変な飢饉に直面していました。前年の2000年夏に大干
ばつがおこり、1200万人が被災して400万人が飢餓線上をさまよっていたのです。
中村さんは「まずは生きておれ、病は後で治す」と、飲料水確保のための井戸掘り
事業に着手。同年7月より1年間で600本の井戸を掘り、20万人の飲み水を確保し、
さらに400本の計画が進行中でした。(最終的に1600本の井戸を掘りました)

ところが大干ばつから立ち上がろうとするこの国の人々を、さらなる悲劇が襲います。
2001年9・11事件後、アメリカは報復と称し、アフガニスタンに大規模な空襲を始め
ました。大干ばつに加えた戦争で、人々がさらに絶望的な状態に追い込まれたこの冬、
中村さんは、日本中を回り食料援助のためのカンパを訴えました。日本で集められた
「命の基金」1億5000万円で、1800tの小麦粉と170klの食用油が、空襲の中で直接
アフガニスタンの人々に手渡されました。

☆農村復興のために用水路建設に挑戦

アフガニスタンは、人口の8割以上が農民という伝統的農業国です。戦乱のなか、農村
の復興こそが重要だと考えた中村さんは、大河、クナール川から取水して干ばつに
あえぐ高台を潤すという大事業への挑戦を決意します。これは何の後ろ盾ももたない
日本の一民間団体の挑戦でもありました。

技術的にきわめて困難で、しかも資金も人手もかかるといわれた工事は2003年3月に
開始されました。2007年4月、第1期工事が完成、総工費はこの時点で約9億円、全て
ペシャワール会会員の会費と支援者の寄付によって賄われました。2010年2月には、
水路全長25,5kmが開通しました。直接灌漑面積は、約3000ha、1日の総水量は
30~40万t、更に近隣の取水口の新設及び枯渇した箇所の改修も手掛けたことによって、
計14000ha(人口60万人)の農地が耕作できるようになりました。この用水路の完成に
より、砂漠化した廃村の多くが次々と復活しました。そしてかって「死の谷」と
言われたガンべり砂漠は用水路によって開墾が進み、今や生命の躍動する場所と
なりました。

しかし、2010年8月に空前の大洪水がパキスタン北西部と東部アフガニスタンで発生し、
クナール川沿いでも猛威を振るいました。洪水は、取水堰などを破壊し、異例の集中
豪雨と鉄砲水が連日山麓で発生、用水路の至る所で改修工事を余儀なくされました。

☆「人と和し、自然と和すことは武力に勝る力」

2009年に行われた欧米軍増派は、いっそうの治安悪化をもたらしました。2010年には
外国兵・一般市民の死亡は過去最悪の記録を更新しました。しかし、アフガニスタン
が世界に訴えていることは、1990年代から依然として続く干ばつにより、国民の半分
がまともに食べることもできないという現実です。

その中でも、用水路により緑が復活した地域(シェイワ、ベスード、カマ、ソル
フロッド)では、欧米軍が撤収するほど民生が安定しています。

さて、日本では大震災に見舞われ、その上に起きた原発事故により、大変な過渡期を
迎えています。その日本に対し、アフガニスタンからも被災者への義捐金が送られた
というニュースがありました。

今まで私達は「困っている貧しい国に支援する」つもりで活動を行って来はしなかった
でしょうか。しかし、そういう認識は、本当に正しかったのでしょうか。
「吾々の良心的協力が、立場を超え、国境を超えて躍動しているのは、自然の理に適っ
ているからだ。」と中村さんは言っておられます。

こんな時期だから、アフガニスタンから日本を見ておられる中村さんのお話を聞いてみ
たい。

ぜひ、ほとんど報道されることのない、アフガニスタン現地からの生の声を聴きに、
会場にお越し下さい。




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明日に向けて(473)福島市訪問を終えて・・・その1

2012年05月25日 08時00分00秒 | 明日に向けて(401)~(500)
守田です。(20120525 08:00)

今、僕は福島市内から30分ほど車を走らせた、土湯温泉にいます。
矢ヶ崎さん、アビスさんと一緒です。土湯温泉は、奇跡的に線量の
非常に低いところ。「土湯ポカポカプロジェクト」など、子ども
たちの保養プログラムなどが取り組まれてきているところでもありますが、
ここが線量が低いことを最初に発見したのは実は矢ヶ崎さんなのでした。
昨年3月に線量計をもって、福島市を訪れたときのことです。その後、
矢ヶ崎さんが福島市を訪れたときに、常宿として使ってきた「扇屋」
さんが逗留先です。温泉と宿の方たちの歓待で、癒されています。

さて、この23日と24日は福島市内の訪問でした。23日午後に福島大学を
訪問してシンポジウムに参加。学生さんを含む70人ほどが参加しました。
24日は午後に福島市内の市民放射能測定所を訪問。迎えてくださった岩田
渉さんがかなり忙しい時間帯だったのに、丁寧な解説をしてくださいました。
その後、全国から新鮮な野菜を取り寄せて市民に販売している「はもる
カフェ」を訪問。ここに『内部被曝』10部をおいていただきました。

夕方からは福島駅直近の会館で、市民集会。矢ヶ崎さんとのジョイント
講演を行いました。ここも70名ほどの参加だったでしょうか。両日ともに
企画後に交流会の場を設けてくださり、楽しく、有意義な時間を過ごせ
ました。

福島市を訪れて思うのは、やはり今回の原発事故でのもっとも厳しい汚染を
被ったのが福島県であるということです。何を当たり前のことをとお叱りを
受けてしまいそうですが、やはり他の地域と「桁違い」であることを実感
します。にもかかわらず、交流会では、避難をする人たちを支援している
市民の方から、「放射能に苦しんでいるのは福島県民だけではありません。
他の県の方も大変、苦しんでいます。にもかかわらず市民的支援はどうし
ても福島に集中しがちです。ありがたいことなのですが、他の県の方もどうか
支援してくださいという声を、福島側からあげていかないと」などという
声が聞かれるのです。優しいのです。福島の方たちは。

しかしそんな福島の中で、さまざまな政府の動き、行政の動きのもとで、
ゆがめられた関係がたくさん作られており、放射能の害から人々を守ろうと
する人々へのさまざまな圧迫があります。その一つが、福島大学の対応です。
福島大学は昨年5月、まだまだ放射線値がかなり高いときに開校し、学生を
汚染されたキャンパスに呼び寄せてしまいました。今回、シンポジウムを
企画してくださったのは、そのときに開校延期を主張して、懸命に走り回った
若い先生たちです。その後、少数派ながらも、放射能の危険性を訴える
教員集団としての活動を続けてきました。その方たちに対して、陰に陽に
さまざまなプレッシャーが与えられています。

またこうした教員の方たちの多くの家族が避難中であり、ご本人も避難先と
往復したり、福島市を離れたところに居住して、遠距離通勤をするなどして
いるのですが、それに大変な労力が裂かれてしまっている。にもかかわらず
財政的保障はまるでなしで苦しい状態が続いています。「こうやって一緒に
活動している仲間と気軽に会う時間すらなかなか作れず、へとへとなのです」
という言葉が印象的でした。

もう一つ。やはり研究者たちである彼らには、研究費の存在が重要なウエイト
を持つのですが、これが「福島復興キャンペーン」にのり、放射能の危険性
などごくわずかしかないと主張する研究者にばかり振り向けられているのだそう
です。復興の旗を掲げれば、いくらでも予算がとれるのだとか。そんな
ギャップもこれらの先生たちに大きな重石になっています。

「がんばっているとはとてもいえない状況なんですが」と語りながら、今、
福島にいて何をなすべきか、どう動いたらいいか、にわかに答えがでない
問いと向かい合い続けているこの先生たちの葛藤に僕は、どこまでも寄り添い
続けたいと思いました。彼ら、彼女らが悩み、もがき、その中で実りある何か
を手繰り寄せようとしているその刹那、刹那に、何か大事なものが懐胎して
いるように思えるからです。

福島市訪問記はどうしても長くなってしまいます。
とりあえずここできって、投稿します。


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明日に向けて(472)仙台市、県南訪問を終えて

2012年05月23日 09時30分00秒 | 明日に向けて(401)~(500)
守田です。(20120523 9:30)

東北訪問の旅を続けています。5月20日は仙台市で矢ヶ崎さんとのジョイント
講演会に出席しました。この講演会は、仙台と県南の4つの市民測定室・・・
小さき花- 市民の放射能測定室仙台、 市民の放射能検査室かぜのたに、 みんなの
放射線測定室「てとてと」、 仙台・いわき食品放射能計測所「いのり」の主催に
よって行われたものです。

5 年後10 年後こどもたちが健やかに育つ会 せんだいみやぎhttp://d.hatena.ne.jp/sukoyakasendaimiyagi/
せんだいコミュニティカフェ準備室http://sendaicommucafe.blogspot.jp/をはじめ
とする、たくさんのお母さん方の会や、市民活動をしているグループも企画を
サポートしてくださいました。
参加者は250名ほどだったでしょうか。用意した椅子が埋まりきり、立ち見の方も
いる大盛況で、質疑応答まで実に活発なやりとりが行われました。

仙台での討論で特徴的なのは、西日本での講演会と比べて、やはり放射能汚染と
向き合う切実さが格段に高いことです。現に非常に深刻な汚染がある中で、人々が
日々、それといかに立ち向かうかを検討し、行動している。
もちろん、この地域の全ての人がそうだというわけではありません。仙台の中でも、
宮城県の中でも多くの人々はまだまだ政府の安全宣言にとらわれてしまっています。
しかしその中でこの問題と立ち上がろうとする人々の懸命な取り組みがたくさんあります。今、詳しく紹介する余裕がありませんが、僕自身、学ぶことが多くありました。
企画を担ってくださったみなさま。どうもありがとうございました。

その後の二日間で、市民測定所の、小さき花と、てとてとを訪問し、それぞれで蓄積
したいろいろな実践に学ぶ機会を持たせていただきました。もちろん矢ヶ崎さんも一緒で、
測定器をめぐるあれやこれやの討論も行いました。とくにてとてとでは、これまで計測に
訪れていた人々の中でも、とくに強い問題意識を持った方たちが集ってくださり、
矢ヶ崎さんへのいろいろな質問が飛び交いました。

中でも重要だったのは、尿検査の結果をどうみるか、どう考えるかの内容です。これに
矢ヶ崎さんが詳しい解説をしてくださいました。これについては、京都に戻ってから
詳しくここで紹介させていただきます。

矢ヶ崎さんと僕はまた、放射線の計測だけでなく、健康被害の調査もそれぞれで進めて
欲しいと問いかけました。
とくに僕は、国連の公衆衛生調査でも、人々の聞き取り情報が重視されていること、
お母さんが子どもをみていて感じる直感や、地域の人々が感じる、その地域の変化などの
情報が、非常に価値が高い内容が含まれていることが多く、疫学的方法に縛られない、
個別聞き取りの積み重ねによる調査が重視されていることなどを説明し、ぜひ、自分が
見聞きした情報を教えて欲しいと話しました。

すると、どこでもかなり劇的なほどに、女性たちが集まってきて、次々と健康被害情報を
教えてくださいました。
まだまとめている段階ですが、仙台ないし県南で、死亡情報も含めて、たくさんの被害に
多くの人々が直面していることが見えてきました。お年寄りの葬儀が続いている、親が
突然死してしまった、ガンの手術を受けた、子どもの視力が急に下がった、連れ合いが
不整脈で倒れた、心臓が痛いといい続けている・・・などなどですがそれが居合わせた
人々の中から、次々と出てくること自身に特徴がありました。

こうした調査を今後も続けていきたいと思います。まだ統計のような形で、健康被害が
起こっていることを示すだけのデータが集まっているわけではありませんが、とにかく
こうした聞き取りを今、かなりの努力を傾けて進めていくべきだということが見えて
きました。

時間がないので、このぐらいで報告を閉じますが、いずれにせよ、今回、めぐまれた多く
の方たちとの出会いを放射線防護のネットワークへと形作り、情報交換を進めていきたい
と思います。
宮城県で出迎えてくださった方々に感謝して、宮城県を離れ、福島市に向かいます。
今日と明日の企画を最後に貼り付けておきます。

*******

内部被曝を考えるシンポジウム

2012年5月23日(水),13:00~
於:福島大学 L4教室
参加自由、申込不要

第1部 パネルディスカッション
「内部被曝を考える」(13:00~15:00)

★パネリスト
矢ヶ崎 克馬(琉球大学名誉教授)
守田 敏也(ジャーナリスト)
塩谷 弘康(福島大学)
後藤 忍(福島大学)

第2部 討論会
「福島大学における学生生活環境を考える」
(15:15 ~ 16:45)
~主な論点~
◆ 低線量被曝の健康影響については専
門家のあいだでも意見が異なってい
る状況下において、福島大学の取り
組みは適切か?
◆ 内部被曝の危険性は、学生に認識さ
れているか?
◆ 内部被曝を防護するための手立ては
十分に講じられているか?
など

パネリストご紹介
矢ヶ崎 克馬 氏
理学博士。琉球大学理学部教授を経て、現在は琉球大学名誉教授。2003年よ
り、原爆症認定集団訴訟で「内部被曝」について証言をする。東日本大震災以
後は、福島ほか、全国各地で講演をしている。著書に『隠された被曝』(新日
本出版社)、『力学入門(6版)』(裳華房)などがある。

守田 敏也 氏
同志社大学社会的共通資本研究センター客員フェローなどを経て、フリーラ
イターとして取材活動を続け、社会的共通資本に関する研究を進めている。ナ
ラ枯れ問題に深く関わり、京都の大文字山などで害虫防除も実施。東日本大震
災以後は、関西をはじめ東北・関東でも取材・講演を続けている。


主催:福島大学放射線副読本研究会

★福島大学
〒960-1296 福島市金谷川1
JR東北本線 金谷川駅から徒歩8分

★お問い合わせ先
メール:arakida@ads.fukushima-u.ac.jp
電話/Fax:024-548-8305
荒木田

5月24日福島市「矢ヶ崎克馬プラス守田敏也」講演会のお知らせ。

副題  怒りを胸に、楽天性を保って、最大防御を!!

◆5月24日  主催 子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク 
◆場所 A・O・Z(アオウゼ) 多目的ホ-ル TEL024-533-2344
◆時間     17時より20時40分
◆式次第予定 17時準備17時30分会場17時45分開演。
    司会   初澤智子

    17時45分主催者挨拶 
    子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク 
     副代表辺見妙子
    
    18時矢ヶ崎克馬講演会(前半)18時40分守田敏也 
    ミニ解説と質疑応答19時まで予定
    
    19時矢ヶ崎克馬講演会(後半)19時40分守田敏也 
    ミニ解説と質疑応答20時まで予定
    
    20時全体質疑応答 
    
    20時20分より各団体からのアピ-ル 
    福島原発告訴団 武藤類子さん   
    福島ぽかぽかプロジェクト 菅野吉広さん
    ふくしま集団疎開裁判   駒崎ゆき子さん
    
    20時45分終了予定。

◆講演内容 内部被曝を徹底的に学ぼう 参加費無料です。

◆◇講演の区切りの所で 内部被曝研の守田氏にミニ解説、質疑応答、等を担当して
いただき理解の促進を目指します。

★守田さんブログ

明日に向けて(469)仙台市・福島市・南相馬市に矢ヶさんと一緒に訪問します!
(5月20日~25日) - 明日に向けて
http://bit.ly/KlI8G4

資料等は、用意いたしますが、書籍の販売は、出来ませんので「岩波書店」から矢ヶ崎
さん守田さんの共著 岩波ブックレット『内部被曝』が発行されており別途購入を
お薦めいたします。

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明日に向けて(471)富士吉田の訪問を終えて

2012年05月19日 22時30分00秒 | 明日に向けて(401)~(500)
守田です。(20120519 22:30)

富士吉田で夜を過ごしています。今宵は、この地で講演をさせていただ
きました。60名近くの参加でした。

ここにきたのは昨日のお昼前。槙田きこり担人さんに迎えていただき、
そのまま、富士山麓の「胎内樹型」に連れて行っていただきました。

ここは、平安時代末期に、富士山の大噴火で、溶岩流が流れたところ。
それがそのころにあった巨木を薙ぎ倒し、その上に流れました。
溶岩の下敷きになった巨木はあるものは表面が激しく燃えながら、また
あるものはそのまましずかに、溶岩の下で朽ちていったのですが、その
ため、溶岩の下に「樹型」が残ったのです。そこに入ると、内部が
燃えたところ、そうでないところで、それぞれ個性的な跡を残しており、
どこか人間の体内や、女性の乳房を連想させるようなところがあります。
それでつけられたのが「胎内樹型」という名で、信仰などから、この
「胎内」をくぐることが古来より行われてきたのです。

ここに、きこりさんと、地元の女性と3人でおもむき、幾つかの樹型の
中を案内してもらいました。洞窟、沖縄のがまを思わせるようなその
中に入り、きこりさんが、次々と、ここはどうしてこうなったのか、
ここにあった樹木はなんだったのかの推論をめぐらせていきます。
しばし我を忘れて、平安時代末期に起こった溶岩流の怒涛のような流れ
のことを思い続けました。次々と溶岩が頭の中を流れていきました。
悠久のときの流れを感じ、私たちの住まう世界の奥行きの深さを久々に
感慨深く、垣間見た思いがしました。

それが、今の僕の活動にとってどうつながるのか、にわかに答えは
出せないのですが、何かとてもリフレッシュする思いがしました。
体から疲れが染み出すように抜けて、富士の霊気が体に入ってきて
くれることを感じました。案内していただいきこりさんに感謝です。


さてその後に、この地域を車で回っていて、本当にたくさんの「水」
の会社があることを知りました。きこりさんが、日本で売られている
ミネラルウォーターの三分の一ぐらいが、富士の水ではないかと教えて
くれました。非常に残念なことに、この地域も、放射性物質の降下と
まったく無縁ではありませんが、しかしそれでも地下水はまだまだ
全体的にきれいです。今なら、この水を守り、全国に供給し続ける
ことができます。

そんな富士吉田にも、「がれき」の押しつけの魔の手が迫ってきてい
ます。今日の講演で、僕は、福島が非常に線量が高い状態にありながら
事実上、政府によって放置されていること。危険地帯でありながら
たくさんの人々が動けずにいること、だからその人々をなんとか助ける
ことを一緒に行って欲しいと訴えました。

とくに富士山麓の水はまだまだきれいで、絶対にこれを守って欲しい。
そうしてこの水をぜひとも、とんどん東北・関東に送って欲しいと強く
訴えました。同時に僕の持論である被曝の激しい地域の人々こそが、
そうでない地域の人々の救い手になっており、だから一緒に手を携えて
放射線防護を進め、この苦しみを越えていきましょうとも語りました。

講演会は、幾人かの市議の方々も参加されていました。また福島市から
避難してきている女性もいました。質疑応答も非常に活発で、企画が
終わってからもその場で、30分以上も質問にお答えしていました。
富士吉田のみなさんの、このまだまだきれいな場、そして豊かで、おい
しく尊い水を守ろうという気持ちが温かく伝わってきました。今後、
ぜひこの地域の方々との結びつきを強めて、放射線防護活動をさらに
一歩前に進めていきたいと思います。

今日の催しを企画してくださった浜岡原発の廃炉を願う市民の会の
みなさまに、深く感謝を申し上げます。
簡単ですが、富士吉田滞在はそんな風に過ぎていきました。

明日は仙台です。東京で矢ヶ崎さんと朝方に合流し、一緒の新幹線で
向かう予定です。午後1時半より、学校法人支倉学園ドレメファッション
芸術専門学校6階ホールで矢ヶ崎さんとジョイント講演です。
(メインは矢ヶ崎さんです)

明日も精一杯がんばります!
コメント (2)
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明日に向けて(470)深草・さつき保育園・北区ライトハウス・上京区カライモブックス・宇治でお話します。

2012年05月16日 11時00分00秒 | 明日に向けて(401)~(500)
守田です。(20120516 11:00)

5月19日に富士吉田市で講演し、その後、矢ヶさんと一緒に仙台市・福島市・
南相馬市を訪問してきますが、帰京後に京都各地で講演を行います。「がれき」
問題が主ですが、東北で見てきたこと、聞いてきたことも盛り込みたいと思い
ます。以下、スケジュールを並べますので、どうかお近くの企画にご参加下さい。

*********

京都市深草 5月27日

学習会「3.11後の食の安全~内部被ばくとがれき焼却~」

岩波書店『内部被曝』の著者でジャーナリストの守田敏也さんを迎え、
学習会を開きます。
「食べものの安全性は大丈夫?」「内部被ばくってどんなこと?」
「がれきを燃やしたらどうなるの?」さまざまなことを一緒に考えましょう。
質問タイムもあります。

○日時:5月27日(日)10~12時
○場所:京エコロジーセンター 3F 会議室
http://www.miyako-eco.jp/about/access.html
京阪「藤森」西へ徒歩5分 近鉄・地下鉄「竹田」東へ徒歩13分
※駐車場はありません
○講師:守田敏也さん
(ジャーナリスト、岩波書店『内部被曝』共著者、
「市民と科学者の内部被曝問題研究会」常任理事)

★事前申込不要
★途中退出OK
★託児あり(3才以上/要予約/0~2才のお子様は会場へ
お入りください)

○資料代:300 円
○主催・問い合わせ・託児予約:子どもと未来を守る会・京都
○電話:070-6688-5106(留守電有) ○FAX:020-4663-9390
○Eメール:childkyoto(あっと)gmail.com
※(あっと)を@に替えて送信してください。
http://no-radioactive-waste2.blogspot.jp/2012/05/527311.html

**********

京都市北区さつき保育園 6月1日

内部被曝と食の安全について
19時より

クローズドの可能性あり

***********

京都市北区ライトハウス 6月2日

ジャーナリスト守田敏也
内部被曝講演会

2012年6月2日(土)
時間:14:00~16:00
場所:京都ライトハウス地下会議室
京都市北区紫野花ノ坊町11 千本北大路下ル
参加費:300円

プログラム
Opening song
Guitar&Ukulele ユニットSINGSの演奏

守田敏也さんの講演
・震災がれきを受け入れるとどうなるの?
・今、東北の被災地では本当に復興が進んでいるのか?
・福島原発に政府は「冷温停止」を宣言したけど現状は・・・
・福島原発から毎日1億ベクレル放射能を海に流してるって・・・
・食べ物や水、空気が汚染されると私たちの体にどんな影響がでるの?

何度も被災地に足を運び、除染プロジェクトに参加されたり、仮設住宅に
自転車を送る活動の支援、内部被曝の講演など幅広く活躍されている守田
さんに様々な質問に対する答えや、今後の希望をどうつくるのかなどを
お話していただきます。

主催 映画チェルノブイリハートを観る会
問い合わせ 090-5052-9894 杉山

***********

京都市上京区カライモブックス 6月4日

第9回 カライモ学校
震災がれきを考える――見えてきたごみ焼却システムの問題

震災がれきの受け入れが、京都市でも検討されています。
広域処理にあてられるのは、がれきの総量の20%――広域処理、本当に必要?
京都市のクリーンセンターで焼却しても、安全なの?
そしてがれき焼却の問題から見えてきたのは、東日本全域で、ごみの焼却その
ものが、放射能濃縮システムになってしまっているという事実。

一緒に考えを深めましょう。
私たちにできることは、きっとたくさんあるのです。

6月4日(月)
守田さんのお話 14:00~16:00頃
交流会 終了後~18:00頃

カンパ制
講師 守田敏也さん

守田敏也さんのご紹介
同志社大学社会的共通資本研究センター客員フェローなどを経て、現在フリーライター。
東日本大震災以降、原発事故や内部被曝に対する問題を追究。今春、矢ヶ克馬氏との
共著『内部被曝』(岩波ブックレット)を出版されました。
ブログ「明日に向けて」http://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011

-- KARAIMO BOOKS
〒602-0094
京都市上京区大宮通芦山寺上がる西入る社横町301
Tel/Fax 075-203-1845
http://www.karaimobooks.com/(ホームページ)
http://karaimo.exblog.jp/(ブログ)
http://karaimobooks.shop-pro.jp/(オンラインショップ)

**********

京都府宇治市 6月9日

第17回平和のためのヒロシマ市民被爆体験絵画展 プレ企画

震災「がれき」受け入れて大丈夫?食べ物の安全基準は本当に安全?給食は?
内部被曝ってなに?~守田敏也さん(岩波ブックレット『内部被曝』共著者)にきく

■日時:2012年6月9日(土)2時~4時(開場1時半)
■場所:宇治市生涯学習センター 第2ホール(TEL 0774-39-9500)
地図 http://www.yodogawa.kkr.mlit.go.jp/activity/comit/develop/jumin/uji02.html
京阪宇治駅またはJR宇治駅より京阪宇治交通バスで宇治市役所を経由、
「琵琶台口」下車すぐ。
※駐車場はありません

■資料代:500円
■託児:無料(人数把握のためなるべく事前に下記連絡先までご予約ください)

■お話:守田敏也さん
同志社大学社会的共通資本研究センター客員フェローなどを経て、現在フリーライター。
ブログ「明日に向けて」や各地での講演で、放射線被曝の恐ろしさを明らかにし防護を
訴える。被災地に自転車を送るプロジェクトを担いつつ、三陸海岸の各都市を訪問・
取材し、その現状を広く伝え続けてきた。福島における放射能除染プロジェクトに参加。
宮城県南部での市民放射能測定室の立ち上げにもかかわる。

■主催:平和の会
■共催:NPO法人使い捨て時代を考える会
■連絡先:宇治市宇治蓮華47 山田晴美 0774-24-7107


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