守田です。(20110617 17:00 0619 15:30改訂)
この情報は、6月17日17:00に第一信を配信しましたが、その後、「0.4マイクロ
シーベルト」という、まだ確実になっていない情報が独り歩きしては
ならないと考えて、文章の構成を変えるなど大幅な改訂を施したものです。
その点を留めおいてお読み下さい。
あるメーリングリストを通じて、次のような情報が回ってきました。
「こんな情報が回ってきましたけど・・・。
ショックです。
http://matome.naver.jp/odai/2130819065065265501
守田さーーーん、
どう思われますか?????」
内容は「滋賀県高島市で0.4~0.5、名古屋市守山区で0.4マイクロシーベルト」
の放射線が計測されたというものです。
これは僕自身が裏を取った(確かめた)情報ではありません。
いつもなら自分で確からしいと判断できない情報発信はしないように
しているのですが、「守田さん、どう思われますか?」と投げられたので
これはお答えしておかなければならないなと思いました。
まず大前提として、計測器の誤作動等々、数値そのものが、まだ確実なものと
僕自身では判断できないなかでの推論であることをお断りしておきたいと
思います。
そこでこの点について、まずは高島市に尋ねてみようと考え、職員の方と電話で
話をしました。非常に丁寧に対応してくださいましたが、0.4マイクロシーベルトが
検出されたという情報があることにショックを受けていました。
ただこちらとしても機器の精度などを含め、確かな情報かどうか確信が持てていない
と断ってお話ししました。
高島市役所では、原発が近いこともあり、市議会での答弁に放射能問題が
頻繁に出て来て、市職員が対応に追われているそうです。そのためもあり、市内
各地にモニタリングカーを走らせているそうです。
その結果ですが、今のところ、いずれからも0・04マイクロシーベルトぐらいの
数値しか報告されておらず、0.4マイクロシーベルトという値は聞いたことがない
とのことでした。
高島市が公的に測って、この付近では0.04マイクロシーベルトという値の計測が
されていることをまずは明記しておきたいと思います。
これらから、今回の高島市での0.4マイクロシーベルトという計測値が、正しい
という根拠は僕には得られていません。高島市の職員の方、何人かとお話しま
したが、みなさん対応が丁寧で、何かを隠し持っている感じなどはまったく
しませんでした。
「今後も、市民の側からつかんだ情報をお届けします」とお話しすると、ぜひお願い
しますとのことでした。ただしどの担当部署で何を受け持つのか、まだ混乱している
のだそうです。健康課なのか、環境課なのかなどなど、線がなかなか引けないのだ
とか。それで情報は市役所全体を統括する、
0740-25-8000
にかけてくださいとのことでした。
その上で、一般論になりますが、数値が高くなりうる可能性を考えてみました。
一つは福島由来のものが、滋賀県にも飛散してきていることです。
まずはこの可能性が一つ。
もうひとつは、敦賀半島のもんじゅや敦賀原発、ないしは若狭湾の原発からの
放射能漏れの影響です。実際、5月初旬に敦賀原発が事故を起こし、放射能
漏れが起こっています。「ごく微量で、環境への影響は無い」と発表されましたが、
こうした発表に信ぴょう性が感じられないのはご存じの通りです。
これらの場合、他県の場合を考えてみると、やはり汚泥処理施設などで濃縮され
それが焼却されて、周辺環境を汚染しうることが考えられます。
高島市の場合は、高島市衛生センターが、汚泥浄化施設としてあります。
ただしここでは汚泥の脱水作業のみを行っており、焼却は、今津町にある
高島市環境センターで行っているそうです。ここまで衛生センターから汚泥を
運搬しているそうです。
いずれにせよ、大阪の汚泥から放射能が検出されたことにより、そうした値が
出ても、不思議には思えない面もあるのが、ある意味で現状の厳しさを物語って
いるように思えます。ただし、大阪の値を追跡調査したところ、少なくとも市の側は
非常に微量であることを強調しており、この点も継続的なウォッチが必要です。
とにもかくにも、「一家に一台、ガイガーカウンター」の時代が本当に来たのだと
思います。なかなか手に入りませんが、なんとかそれぞれで入手して、できるだけ
共同で、広範囲で使用し、計測を重ね、情報を交換しあっていくことが大事だと
思います。測ったら、行政にも積極的に伝えるといいと思います。
0.4マイクロシーンベルトは、1日では9.6マイクロシーンベルトに相当します。
放射線管理区域に近い値であり、かなり高いです。そうした地域には、放射性
物質の微粉末が浮遊している可能性があります。当該地域は、マスクを着用
した方がいいです。
またおそらくすべてこれまでの雨でいったんは地面に落ちたと思いますが、雨の
あとに晴れて乾きだしたときに、また多少は飛ぶので、雨のときの水たまりと、雨が
あがって晴れ間が出て、水分が蒸発するときにより気を付けた方がよいです。
また空間線量が高い場合は、周辺により高濃度のホットスポットがあると思った
方がよいです。その場合は、福島での放射能除染・回復プロジェクトがやっている
ような除染を行った方が良いです。
高島市の場合は、まだモニタリングカーによる計測で、0.04マイクロシーベルトしか
観測されていないので、今のところ、その可能性を裏付けるに足るデータはない
段階だと思います。だからこそ、積極的な計測を行って、よりはっきりとした値を
つかむこと大事だと思います。これは他の地域でも言えることです。何せどこも
かしこも、原発の近くなのですから。
みなさんも、自分の地域で高い放射線量の報告があったときは、ガイガーカウンター
を持っている人をみつけて、まずは測るとともに、地域の汚泥浄化センター、焼却
場所の場所を調べ、その上で行政に積極的に尋ねてみると良いと思います。
みんなで放射能への積極的なウォッチを行っていきましょう!
(追記)
その後、守山市の方からもコメントをいただきましたので、ここに貼り付けて
おきます。
eggplant
私も昨日、この情報を知りビックリしました。
が、やはり機械の誤作動の可能性が高いんじゃないかと感じます。
私は名古屋市の北隣のエリアに住んでいまして、高い数値が観測されたという
守山区は、さほど遠くはありません。
守山区には汚泥消却施設などは無い筈ですし、(守山区の隣の)北区にある放射性
物質観測点(地上三十数メートル)は連日コンスタントに、0.04マイクロ前後の
推移、恐らく地上でも、0.1マイクロ以下でしょう。
紋白蝶を始め、蝶々もよく見かけますし、私自身、体調も特に問題無いと思います。
勿論、可能性がゼロで無い事は確かではありますが‥
この情報は、6月17日17:00に第一信を配信しましたが、その後、「0.4マイクロ
シーベルト」という、まだ確実になっていない情報が独り歩きしては
ならないと考えて、文章の構成を変えるなど大幅な改訂を施したものです。
その点を留めおいてお読み下さい。
あるメーリングリストを通じて、次のような情報が回ってきました。
「こんな情報が回ってきましたけど・・・。
ショックです。
http://matome.naver.jp/odai/2130819065065265501
守田さーーーん、
どう思われますか?????」
内容は「滋賀県高島市で0.4~0.5、名古屋市守山区で0.4マイクロシーベルト」
の放射線が計測されたというものです。
これは僕自身が裏を取った(確かめた)情報ではありません。
いつもなら自分で確からしいと判断できない情報発信はしないように
しているのですが、「守田さん、どう思われますか?」と投げられたので
これはお答えしておかなければならないなと思いました。
まず大前提として、計測器の誤作動等々、数値そのものが、まだ確実なものと
僕自身では判断できないなかでの推論であることをお断りしておきたいと
思います。
そこでこの点について、まずは高島市に尋ねてみようと考え、職員の方と電話で
話をしました。非常に丁寧に対応してくださいましたが、0.4マイクロシーベルトが
検出されたという情報があることにショックを受けていました。
ただこちらとしても機器の精度などを含め、確かな情報かどうか確信が持てていない
と断ってお話ししました。
高島市役所では、原発が近いこともあり、市議会での答弁に放射能問題が
頻繁に出て来て、市職員が対応に追われているそうです。そのためもあり、市内
各地にモニタリングカーを走らせているそうです。
その結果ですが、今のところ、いずれからも0・04マイクロシーベルトぐらいの
数値しか報告されておらず、0.4マイクロシーベルトという値は聞いたことがない
とのことでした。
高島市が公的に測って、この付近では0.04マイクロシーベルトという値の計測が
されていることをまずは明記しておきたいと思います。
これらから、今回の高島市での0.4マイクロシーベルトという計測値が、正しい
という根拠は僕には得られていません。高島市の職員の方、何人かとお話しま
したが、みなさん対応が丁寧で、何かを隠し持っている感じなどはまったく
しませんでした。
「今後も、市民の側からつかんだ情報をお届けします」とお話しすると、ぜひお願い
しますとのことでした。ただしどの担当部署で何を受け持つのか、まだ混乱している
のだそうです。健康課なのか、環境課なのかなどなど、線がなかなか引けないのだ
とか。それで情報は市役所全体を統括する、
0740-25-8000
にかけてくださいとのことでした。
その上で、一般論になりますが、数値が高くなりうる可能性を考えてみました。
一つは福島由来のものが、滋賀県にも飛散してきていることです。
まずはこの可能性が一つ。
もうひとつは、敦賀半島のもんじゅや敦賀原発、ないしは若狭湾の原発からの
放射能漏れの影響です。実際、5月初旬に敦賀原発が事故を起こし、放射能
漏れが起こっています。「ごく微量で、環境への影響は無い」と発表されましたが、
こうした発表に信ぴょう性が感じられないのはご存じの通りです。
これらの場合、他県の場合を考えてみると、やはり汚泥処理施設などで濃縮され
それが焼却されて、周辺環境を汚染しうることが考えられます。
高島市の場合は、高島市衛生センターが、汚泥浄化施設としてあります。
ただしここでは汚泥の脱水作業のみを行っており、焼却は、今津町にある
高島市環境センターで行っているそうです。ここまで衛生センターから汚泥を
運搬しているそうです。
いずれにせよ、大阪の汚泥から放射能が検出されたことにより、そうした値が
出ても、不思議には思えない面もあるのが、ある意味で現状の厳しさを物語って
いるように思えます。ただし、大阪の値を追跡調査したところ、少なくとも市の側は
非常に微量であることを強調しており、この点も継続的なウォッチが必要です。
とにもかくにも、「一家に一台、ガイガーカウンター」の時代が本当に来たのだと
思います。なかなか手に入りませんが、なんとかそれぞれで入手して、できるだけ
共同で、広範囲で使用し、計測を重ね、情報を交換しあっていくことが大事だと
思います。測ったら、行政にも積極的に伝えるといいと思います。
0.4マイクロシーンベルトは、1日では9.6マイクロシーンベルトに相当します。
放射線管理区域に近い値であり、かなり高いです。そうした地域には、放射性
物質の微粉末が浮遊している可能性があります。当該地域は、マスクを着用
した方がいいです。
またおそらくすべてこれまでの雨でいったんは地面に落ちたと思いますが、雨の
あとに晴れて乾きだしたときに、また多少は飛ぶので、雨のときの水たまりと、雨が
あがって晴れ間が出て、水分が蒸発するときにより気を付けた方がよいです。
また空間線量が高い場合は、周辺により高濃度のホットスポットがあると思った
方がよいです。その場合は、福島での放射能除染・回復プロジェクトがやっている
ような除染を行った方が良いです。
高島市の場合は、まだモニタリングカーによる計測で、0.04マイクロシーベルトしか
観測されていないので、今のところ、その可能性を裏付けるに足るデータはない
段階だと思います。だからこそ、積極的な計測を行って、よりはっきりとした値を
つかむこと大事だと思います。これは他の地域でも言えることです。何せどこも
かしこも、原発の近くなのですから。
みなさんも、自分の地域で高い放射線量の報告があったときは、ガイガーカウンター
を持っている人をみつけて、まずは測るとともに、地域の汚泥浄化センター、焼却
場所の場所を調べ、その上で行政に積極的に尋ねてみると良いと思います。
みんなで放射能への積極的なウォッチを行っていきましょう!
(追記)
その後、守山市の方からもコメントをいただきましたので、ここに貼り付けて
おきます。
eggplant
私も昨日、この情報を知りビックリしました。
が、やはり機械の誤作動の可能性が高いんじゃないかと感じます。
私は名古屋市の北隣のエリアに住んでいまして、高い数値が観測されたという
守山区は、さほど遠くはありません。
守山区には汚泥消却施設などは無い筈ですし、(守山区の隣の)北区にある放射性
物質観測点(地上三十数メートル)は連日コンスタントに、0.04マイクロ前後の
推移、恐らく地上でも、0.1マイクロ以下でしょう。
紋白蝶を始め、蝶々もよく見かけますし、私自身、体調も特に問題無いと思います。
勿論、可能性がゼロで無い事は確かではありますが‥