明日に向けて

福島原発事故・・・ゆっくりと、長く、大量に続く放射能漏れの中で、私たちはいかに生きればよいのか。共に考えましょう。

チェルノブイリ原発事故の影響からみるウクライナ紛争~戦争はあくまでも悲しくむなしいもの。みんなで止めよう。 明日に向けて(2194)

2022年04月14日 17時00分00秒 | 明日に向けて(2101~2200)

守田です(20220414 17:00)

ウクライナの近代史と独ソ戦について

瀬戸内交流プロジェクトが行った春保養に4月3日に招いていただき、瀬戸内市の前島カリヨンハウスにてお話ししました。
動画をご紹介します。ぜひご覧下さい。



現在のウクライナ問題を、かつてかの国ががポーランドに属していたころから説き起こしました。
そしてウクライナがベラルーシとともに独ソ戦の悲劇的舞台となったこと、その脈絡の中で「ネオナチ」問題も捉え返すべきことを語りました。


これを実際にベラルーシのゴメリ(ウクライナとの国境とチェルノブイリ原発の直近の街)まで、ドイツの医師団と共に行った経験を振りかえりつつ解き明かしました。


チェルノブイリ原発事故により被曝とウクライナ政府報告書

さらに、ウクライナがその後のチェルノブイリ原発事故でもとても悲惨な影響を受けたこと。それを2011年に「ウクライナ政府報告書」で画期的に告発したことについて触れました。
これについてはNHKが克明に報告した番組と書籍があります。本当に深刻な被曝影響が出ていることが分かります。

しかし西側諸国の原子力マフィアが、それを認めずよってたかった否定しました。そしてその後の2014年に、「マイダン政変」が起こってしまったのでした。
あの時、僕はこれで「ウクライナ政府報告書」が消えていくのかと悲しい思いがしました。しかも同じ年、「ウクライナ政府報告書」を強く非難した国連科学委員会(UNSCER)が、福島にも入りこみ、原発事故の影響を否定したのでした。

つまりチェルノブイリ原発事故恩影響の中で、今日にいたる内戦も起こり、現在の事態にまでつながっています。
さらに今回、ロシア軍が占拠したザポリージャ原発も、もともとこの内戦の中で深刻な問題を抱えてきたことを説明しました。この原発の危機は2014年からずっと継続してきたことなのです。


戦争はあくまで悲しくむなしい

同時に戦争とは何かについて、長く洞察してきたことも話しました。まず僕が話したのは、国(政府)と民衆を分けて考えようと言うことです。
戦争は国の指導者同士の間で起こります。では民衆同士はどうなのか。煽られて憎しみ合ってしまう場合もありますが、多くの場合、民衆同士はけして相手を恨んでいるわけではない。だから民衆同士は争わずにいようと言いたいのです。

さらに僕が強調したのは、たとえ正義があろうとも、人は人を殺すことをためらう生き物なのだと言うことです。軍隊はこの人のためらいを押しつぶします。それでないと人殺しができないからです。
しかし人殺しの経験は、それを実行したものの内面を傷つけます。戦争と言うと殺される側の方の犠牲ばかりがクローズアップされがちですが、しかし殺す側も本当に深く心を痛めるのです。だから僕は兵士たちに殺し合いをさせたくないのです。

日本はそのことを、あの悲惨な戦争の経験の中からつかみとり、「平和憲法」をしっかりとその手にしました。僕はその日本からこそ、「正しい戦争なんてない」「権力者や軍需産業に踊らされずにく戦争を止めよう」と発信できると思っています。
ぜひこの点を聴いたいただきたいです。とくに「正しい戦争は必要だ」と思われている方、ぜひお聴きください。「憲法は自衛権を否定していない」「いざとなったら自衛隊を使えば良い」と思われている方にも、ぜひ聴いていただきたいです。

なおこの撮影してくださったのは、瀬戸内交流プロジェクトも担っているREIYA Watanabeさんです!ありがとうございました。

#ウクライナ #チェルブイリ #ポーランド #ベラルーシ #平和憲法 #自衛隊 #ウクライナ政府報告書 #国連科学委員会 #マイダン政変 #ネオナチ

*****

戦争と原発から命を守るとともに、民主主義を育てるための取材・執筆活動のためのカンパを訴えます。どうか支えて下さい。よろしくお願いします。
振込先 ゆうちょ銀行 なまえ モリタトシヤ 記号14490 番号22666151
Paypalからもカンパができます。自由に金額設定できます。
https://www.paypal.me/toshikyoto/500

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

にしむらしずえさんの近江八幡市議会補欠選挙へのチャレンジを応援してください!明日に向けて(2193)

2022年04月13日 23時30分00秒 | 明日に向けて(2101~2200)

守田です(20220413 23:30)

子どもたち、お母さんたちをサポートしたい

京都府知事選の最終日、土曜日午後8時のファイナルスピーチのあと、僕は滋賀県近江八幡市に向かいました。市議補選を応援するためです。
挑戦しているのは、にしむらしずえさん。関西無所属ネットワークの立ちあげメンバーです。にょきにょきプロジェクトで『放射線副読本すっきり読み解きBOOK』を作ってきた仲間でもあります。

にしむらさんは、3年前も市議選に立候補しましたが、惜しくも次点となり当選できませんでした。それがとても悔しいとしずえさん。
彼女は10年間、「ひとつぶてんとう園」というフリースクールを主宰してきました。その中でたくさんの不登校の子どもたち、子育てで苦しんでいるお母さんたちと出会って来ました。

にしむらさんはその子どもたち、お母さんたちを救うために、行政がどんな仕組みを作ればいいかが見えていると言います。
でも議員になれなかった。その後、行政と相談を重ねて可能性を広げてきたけれど、やはり議員となって、もっとぐっと有効な政策を進めたいというのです。

そんな、にしむらさんの、街灯でスポットスピーチ6本を収録した動画をご紹介します。
この時は「関西無所属ネットワーク」のお仲間の、井﨑敦子さん(京都市・草の根プロジェクト)、吉高ゆかこさん(京田辺市議)が一緒でした。撮影は守田が行いました。





義務教育の意味が誤解されている

にしむらさんが述べているのはこんなことです。そもそもこの国で、子どもの教育は義務とされています。しかしそれを「子どもが教育を受ける義務」「親が教育を受けさせる義務」と誤解してしまっている人が多い。
そうではない。子どもが自ら学びたいように学び、自由に成長していくために、きちんと手助けすることを、国や行政の「義務」とうたっているのが「義務教育」の意味なのです。

そのためには子どもの気持ち、意志が尊重されなくてはならない。またそのために親たちに余裕と自信を持たしてあげなくてはいけない。
ところが小さい頃の健診の時から、お母さんたちは「この子は◯◯が足りないです」などと言われ、「ああ、自分の子育てはダメなんだ」と自信を失ってしまう。そうして苦しくなると「手を放してしまう」のだとにしむらさんは言います。

「そうではない。子どもたちは大丈夫なんだ」としずえさん。子どもを尊重し、子どもを信頼し、自分も自信を持って子どもを支えていけばいい。
そのために具体的にどういう仕組みを作ればいいのか。それがフリースクールの経験などから自分は良く分かる。だから、にしむらしずえを議会に送りこんで欲しい。行政の力をもっと活用して子どもたち、お母さんたちを支援したいと言うのです。


各地から無所属ネットワークの仲間が参加、街頭から熱い声援も

この、にしむらさんの選挙、各地から仲間が駆けつけてきています。初日の10日日曜日は兵庫県赤穂市の市議の荒木友貴さん、新宿区議選にチャレンジされた早乙女智子さん、そして地元新社会党の沢井さんが参加されていました。
お仲間たちのアピールも収録した近江八幡駅頭でのアピールの様子を動画でご紹介します。




街宣の様子をお見せするために、街宣車の中からの撮影も行いました。しずえさん、手を振って下さる方がいると車から飛び出して駆けていきます。元気です!
そんな中で、「おう。あんたか!もうなあ、期日前投票であんたに入れてきたで」などと言って下さる高齢者の方も。街頭で何度も熱い声援が届けられました。


しかし今回の補選、2議席に4人が立候補しています。うち2人は自民党と共産党。どちらもしっかりとした組織票をお持ちで、大きな組織のバックアップを受けていない、にしむらしずえさんにはとても厳しい選挙です。
だからこそ、多くのみなさんの力が必要です。ぜひ応援して下さい。とくに近江八幡市民に知り合いのおられる方、ぜひ、にしむらしずえさんをご紹介ください。
よろしくお願いします!

#近江八幡市議補欠選挙 #にしむらしずえ #ひとつぶてんとう園 #義務教育 #井﨑敦子 #吉高ゆかこ #関西無所属ネットワーク

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

京都府知事選、ご協力ありがとうございました。残念ながら勝つことができませんでした。敗北から教訓をつかんで前に進みます! 明日に向けて(2192)

2022年04月11日 23時30分00秒 | 明日に向けて(2101~2200)

守田です(20220411 23:30)

かじかわさんを勝たすことができずに申し訳ありません!

京都府知事選、残念ながら私たちは、かじかわ憲さんを勝たせてあげることができませんでした。ごめんなさい!
票差もダブルスコアに開いてしまいました。50万5651票対25万1261票でした。無念です。悔しいです。

支援してくださったみなさま。どうもありがとうございました。かじかわさん、立候補して下さってありがとうございました。
同時にみなさま、大変、申し訳ありませんでした。私たち選挙スタッフの力不足でした。心よりお詫び申し上げます。


かじかわさん 奮闘していただいてありがとうございました 4月10日 守田撮影

4月10日に開票速報でお相手の西脇候補に当選確実が出た後に、梶川さんが合同の記者会見に応じました。動画をご覧下さい。

 

この選挙で良かったこと

僕は、今回の選挙、わが候補は素晴らしかったと思います。選挙中、一緒に府内のあちこちに行って、どれほどかじかわさんが京都の現状を知り抜いており、かつ京都府民への深い愛を持っているかをびりびりと感じました。
また時代が再度、労働組合の大切さに光を当てだしており、その労働組合の連合体である総評の議長さんに登場していただいたことも、極めてタイムリーだったと思います。

またこの選挙は、「つなぐ京都」での選挙の取り組みのこれまでの重なりの中で実現できたものでした。今回の選挙過程でも「つなぐ京都」の連帯をさらに深めることができました。
その点では私たちの歩み方に、良いものがたくさんありました。その点に自信と誇りを持ち、継承してさらに前に進みたいです。


最終日早朝、伊根町の人々に訴えたかじかわさん 守田撮影


私たちに何が欠けていたのか

しかし私たちは、かじかわさんを先頭とした私たちの取り組みの魅力を、十分に伝えきれませんでした。とくに今回、僕は労働組合の魅力を十二分に出しきれなかったと思っています。
例えば災害救助での総評など労働組合の大活躍、その陣頭指揮をとってきたかじかわさんの取り組みなど、もっとアピールできる題材、組合の魅力がたくさんあったのに活かしきれませんでした。このための知恵と努力が足りませんでした。

そのことと相まって、伝えようとした相手も狭くなっていた。もっと広い層に言葉を届けるため、もっとたくさんの手を打つ必要があった。とくにいまは自公を支持している方や、選挙に全く関心を持てない層に、もっと響く何かを見つけなければでした。
政策やチラシで、細かい項目を上げ過ぎた面もあったかと思います。それでは当事者以外には関係のないことにもなりがち。もっと大きく、誰にとってもの共通政策を、分かりやすくシンプルに押し出すことが問われていたと思います。


投票率の低さを主体的に捉える

そもそも選挙に6割もの人が行っていません。ただし投票は権利であって義務ではありませんから、僕は選挙に行かないことや、行かなかった方が悪いとはまったく思っていません。
むしろこの6割の方たち、投票する意義を感じなかった人々に、肉薄しようとするこちらの努力が足りていなかったと思うのです。

またその努力のためには、もっと時間をかける必要があったし、その点では候補者をなかなか擁立できなかったことも、勝利できなかった大きな要因の一つでした。
その点でも僕は自分の責任が大きいと思っています。反省すべき点が山ほどあります。


伊根の次に向日市で訴えたかじかわさん。宣伝カーの下から100歳になるお父さまが熱心に聴いていて下さいました。守田撮影


敗北から学んで次の飛躍へと結び付けたい

ともあれ、この痛苦な反省の中から、一つ一つ教訓を掘りだし、力に変え、次こそは勝利に至る道を作りだしてみせようと強く決意しています。まだおぼろげながら課題は見えてきています。
勝敗には時の運もありますから「絶対勝つ」とは公言できませんが、しかし2年後の京都市長選、4年後の京都府知事選に必ず今回の教訓を生かしきります。

そうすればかなりの可能性を広げられるとも直感しています。なぜそう思えるのかというと、今回もいろいろなひらめきと、きらめきをつかむこともできたからです。
つなぐ京都のみんなで、そしてまた可能であればこれを読んでいるあなたと、教訓の中からつかんだ知恵を大事に育てあげ、次こそ勝利へと結び付けたい。


最終日のJR宇治駅前での演説 守田撮影


「ステレス作戦」を越えるために

この私たちの限界ー敗因を踏まえた上でですが、やはりお相手陣営の、選挙を目立たせず、何も争点にしないために一切の主張を控える「ステレス作戦」はあまりにもひどすぎました。
これでは民主主義とは言えない。選挙における表現の自由を著しく縛っている悪法、公職選挙法の問題も含めて、大きな問題でした。

しかしある意味、その矛盾は選挙以前から分かっていたこと。次回までに、これをどうひっくり返すのかの知恵を作り上げます。もっとたくさんの幅広い方に届く言葉を持つことがカギになる。それで「ステレス」作戦を大きく越えたいと思います。
みなさま。無念の敗北を越えて、さらに頑張ります!よろしくお願いします。

#かじかわさんでこんな京都にしたい #かじかわ憲 #京都府知事選 #つなぐ京都2022 #ステレス作戦を越える #次は勝つ

*****

戦争と原発から命を守るとともに、民主主義を育てるための取材・執筆活動のためのカンパを訴えます。どうか支えて下さい。よろしくお願いします。
振込先 ゆうちょ銀行 なまえ モリタトシヤ 記号14490 番号22666151
Paypalからもカンパができます。自由に金額設定できます。
https://www.paypal.me/toshikyoto/500

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

かじかわ憲、最終盤まで熱く訴えぬきました。最終日の動画をご覧ください。明日に向けて(2191)

2022年04月09日 23時00分00秒 | 明日に向けて(2101~2200)

守田です(20220409 23:00)

かじかわ憲さんの最終日の訴えをご覧ください。

かじかわさん。最終日は京都府北部の伊根町からスタート
なんと60人もの方が集まって下さり、かじかわさん、朝一番から感極まりました!
ぜひご覧ください。

 

この時の守田の応援動画もご覧ください。

 

続いてはかじかわさんの地元の向日市にてです。
なんと「憲」という名前をつけられた100歳のお父様も来られました。
宣伝カーの上から熱弁する梶川さんと、椅子に座りながら下から息子を見上げて熱心に拍手されるお父様との共演にもご注目です。

 

向日市の次は、かじかわさんの「第二の故郷」城陽市からです。

 

城陽市に続いて宇治市にて。ここにもたくさんの方が集まってくださいました。

 

宇治市の次は伏見区大手筋商店街の前で。

 

この後も、山科、左京区百万遍と進んでいきましたが、僕はここでいったん離脱。自宅に戻ってこれらFacebookでライブ配信した動画をYouTubeからアップ。
その後に再度、自宅を飛び出して四条烏丸へ。かじかわさんのファイナルスピーチをライブ配信しました。

以上、かじかわさんの最終日でした!
みなさん。ぜひそれぞれをクリックして、その場の雰囲気だけでもおつかみ下さい。
あと1時間。頑張りぬくぞ~~。

#かじかわさんとこんな京都にしたい #京都府知事選 #かじかわ憲 #つなぐ京都2022

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

人と人をつないできたかじかわ憲こそ、京都府知事にふさわしい! 桂小学校での応援演説から 明日に向けて(2190)

2022年04月07日 18時00分00秒 | 明日に向けて(2101~2200)

守田です(20220407 18:00) 

かじかわさんの魅力はここにある!

4月6日に、京都市西京区桂小学校で行われた「かじかわ憲個人演説会」に参加し、応援弁士として発言しました。
10分ほどいただいたので、最初に3分で北陸新幹線を止めようと語り、あとの7分でかじかわさんの魅力を語りました。
後半部分は、この間、アップさせていただいた、かじかわ憲インタビュー全4回のダイジェストのダイジェストです。ぜひご覧下さい。



ぜひご覧下さい。
拡散もお願いします。


人をつなぐ縁の下の力持ちが前に出てきた!


普段着のかじかわさん

かじかわさんの魅力はたくさんありますが、何といっても特筆したいのは、つねに人の輪を作り、みんなで語らいながら、人をつないでつないで来られたこと。
小学校の教員時代に始まり、労組の専従、京都総評の専従と歩まれ、とにかく人の輪を作り続けてきた。

しかもその際、「馬の脚」として「敷布団」として、みんなが輝き、活躍する場を作り続けてきたのです。
そのかじかわさんが、府知事になれば、間違いなく府民みんなが幸せになります。

ぜひインタビュー記事から、かじかわさんの魅力をつかみ取り、多くの方に伝えて下さい。

人と人をつないでつないで京都府知事にチャレンジーかじかわ憲インタビュー1 教員としての道を歩む 明日に向けて(2186)
https://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/9e74ccdac1c36ea5fbf9928fe92ca83c

労働者の団結に恋い焦がれてー「人と人をつないでつないで京都府知事にチャレンジーかじかわ憲インタビュー2」  明日に向けて(2187)
https://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/0749e4f00f786143abf59ff53b1ff790

組合は新しい運動の敷布団になれ!ー「人と人をつないでつないで京都府知事にチャレンジーかじかわ憲インタビュー3」  明日に向けて(2188)
https://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/9f72751bf663983cd9a3c305a0cd3145

コロナの中、保健所など公共の役割が鮮明になった、公契約条例も大事 「人と人をつないでつないで京都府知事にチャレンジーかじかわ憲インタビュー4」  明日に向けて(2189)
https://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/8f530c258b956eb061c153f4f7752881

#かじかわさんでこんな京都にしたい #かじかわ憲 #京都府知事選 #憲法読本 #つなぐ京都2022

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

コロナの中、保健所など公共の役割が鮮明になった、公契約条例も大事 「人と人をつないでつないで京都府知事にチャレンジーかじかわ憲インタビュー4」  明日に向けて(2189)

2022年04月06日 10時15分00秒 | 明日に向けて(2101~2200)

守田です(20220406 10:15)

京都府知事選に挑戦しているかじかわ憲さんインタビュー4回目です。


かじかわ憲はいつも憲法と共にある 出馬記者会見にて

―コロナの中で保健所など公共の役割が鮮明になった―

守田 
コロナから保健所の役割が見えたというお話でしたけど

かじかわ 
そうなんです。保健所は地域にあって、地域の医療機関や自治体や福祉施設のあり方を統括して、地域で何が起こっていて何が必要なのかを判断し、もちろん必要な検査も進める感染症対策の最前線のコーディネーターなんです。それを国と府がどんどん潰してしまった。
再建するにはそのコーディネーターをどこに置くのかの論議をしなくてはいけなくて、まずは23カ所はすべて復活させないといけない。いま8か所ですからね。京都市内は1か所です。ひどい話です。

守田 司令塔を壊してしまったわけですよね

かじかわ 
そうそう。そこをなおして最前線のそれをきちっと作っておけば、次に何をすればいいかは保健所が出せるんですよ。だって地域ごとに事情は違うもの。その地域ごとの判断のプロの集団ですよ、保健所は。私の政策にもその点を盛り込みました。
さらにやっぱり公契約条例にも光を当てたいんです。


保健所をかじかわ憲とともに作り直さねば


―公契約条例の持つ意味―

守田 
どんな点に特に光をどう当てたいですか。

かじかわ 
あれは京都の中小企業の社長さんたちのところをまわって、みんなが「分かった」と言ってくださった政策なんです。みんな辛い思いをしているんですよ。京都府や京都市から発注を受ける側やから、それに対して文句が言えないんです。
どんなに値段を叩かれて評価をされても、それに合うような見積もりをだすしかない。でもそれで予算が少なく収まったら次の年はもっと叩かれるんです。そしてその犠牲が。みんな労働者に行っていたんです。
それを京都府、発注者の側の責任で、グレードを決めて、ちゃんとした賃金が出せる、良い契約に切り替えるという制度なのですよ。
「そんな制度がありますよ」って、社長さんたちに紹介に回ったことがあります。中村和雄さんが出られた時の市長選挙の時でした。

あのときに公契約条例の説明で印刷業者さんを周りました。ほとんどすべて、200カ所かな。そしたら「京都の市民新聞を京都市が九州で刷っている」という告発の電話がかかってきたりした。「京都の業者は干されてるぞ」という電話でした。
社長さんたちは、「京都市が自分の責任できちんとした発注をしてくれたら付き合います」とみんな言うのです。
でもそんなこと言わずに、高い目線で値を叩いてくるから、「京都ではもう仕事はとれへんから大阪との境に工場を置きだしている」と言いました。だから久世の方にいったら新しい印刷工場があるんです。
ようは大阪の仕事をとりに行った方がいいものがある。京都の仕事をとりにいっても割りに合わない。とったら赤字でも公の仕事についていればくいっぱぐれはない。でも労働者にまともな賃金を払えない。
「払ってやりたい」とある社長さんが言うんです。それで「公契約条例作りますからね」と約束して周ったというのがあってね。中村さんとの付き合いの中でも一番大きなことでした。

守田 
2012年の京都市長選の時でしたね。僕も参加させていただきました。

かじかわ 
それで京都市は中村さんへの対抗から「公契約基本条例」というのを作った。でも名前を真似しただけで、中に魂をぜんぜん入れてないからね。雇用とか、賃金の最低ルールがない。
本当はあれは「良い契約をしますよ条例」なんですよ。「発注者側がちゃんと払います条例」なんですね。企業を支援して、まともな賃金を払えるように行政が支援しようという話なんです。これはもうすぐにもできるんじゃない?
今度の私の政策にはそういう中身を全部入れています。京印工という京都の印刷業者の組織があって、そこの工場を全部、周らせてもらったときにすごい印象を受けました。
京都の商工会、商工会議所を2020年に全部回ったときにもインパクトを受けました。だからね、今の知事がいい加減なことを言うと、現場の人の顔が全部浮かんでくるんです。「そんなことはないよ。現場は」と。

守田 
すごいなあ


事務所開きで挨拶するかじかわ憲さん 守田撮影

ー京都府には、本来もっとたくさんの役割があるー

かじかわ 
ある印刷会社さんは、細かい色目を出せる技術を持っているんです。ここの労働組合の労働者と話をさせてもらったら、あ、京都総評ではないんですけれど、この会社は京都の仏教の複写品を作る時の技術を持っているのだそうです。
世界に通用する技術なんだそうです。京都の老舗はそういう技術をたくさんもっているんですよ。印刷業は京都の伝統の地場産業の一つです。小さな業者が山ほどあるんです。繊維もそうですけどね。それをつなぐいろんな業者がその周りに広がっている。

碍子(がいし)にしたって、その京都の技術で会社を建てたのが京セラでしょう?京都の焼き物の伝統です。そのように京都の伝統産業が今あるいろいろな大企業も作ってもいるんです。
だから大企業は京都の町を見下ろしたらあかんのです。そこが自分の出身地なんやから。その伝統技術で育ててもらったんやから。
でもいま、西陣で使われている機械の部品が壊れたら、もうそれを作る工場がなくなっている。危機的ですよ。


舞鶴の交流会にて かじかわ憲はどこでもいつでも人の話を聞きます

太秦の映画村の大道具やらを作ったりしている労働者、あそこにうちの組合があって、そこの労働者が「これを文化と言うな。産業なんだ」と言うんです。
映画作り。大道具、小道具作り。十二単は東京で着せることのできる人がいないから、撮影するときは京都に持ってくるんです。多くのかつらだって京都でやっているじゃないかと。
でも今は大変で、雇用調整助成金で首をつないでますけどね。『水戸黄門』とか『大岡越前』とかの時代劇の、毎週放送のものが無くなってしまったのが大きいんですね。
それらが映画産業という地場産業として京都にあったんやけど、でもこれは、もうちょっと曲がり角を曲がってしまったかな。

守田 
なるほど。「文化ではなく産業なんだ」と聞くと、はっとしますね。

かじかわ 
京都市中だけではなくて、宇治茶も大変です。コロナで二番茶が出せなくなった。これまでは霜が降ってお茶がダメになるとか、生産地の都合で出荷できないということはあったけれど、消費地の方の需要がストップしてしまい、「出したいけど出せない」という経験はしたことがなかった。
あらためて京都市内が消費地で、その周りに産地があることが浮き上がってきた。これをうまくコーディネートするのは京都府しかないんです。でもそれがぜんぜん適切に動いていない。
由良川の周りが水没した時も、実はけっこうお茶がやられたんです。なにも宇治で宇治茶を作っているわけじゃない。京都の中にすそ野が大きく広がっている。それを宇治で集めて焙煎などして宇治茶になっているわけです。そういう流れがあります。
それをうまくコーディネートしていくためには、地域の産業の担い手の方に手伝ってもらわなければいけないのに、かつてそのために持っていた研究施設も、京都府が潰してきてしまった。
京都植物園だけではないんです。京都府が持っていた直営の研究所がもっといっぱいあった。畜産もそうだし、林業もそうだし、お茶もそうだし、そういうものを一つ一つ再建していかなあかんね。
京都府には良い役割がもっといっぱいあった。中小企業政策もそうです。

守田 
しかしほんまによう京都府の細かいことを知っていますね。聞けば聞くだけびっくりするなあ。

かじかわ 
好きなんよ。現場を見るのが。だからルポライターをする方の気持ちもなんだか良く分かる。現場で五感でものごとをつかむことが好きで。

守田 
それはもう本当にその通りです。例えばそこに行くまで、そこの地名は自分の中で単なる記号なんですけど、いくといきなり鮮やかな色彩や匂いを伴うものになるんですよね。

ーかじかわ憲は車好きー

かじかわ 
そうそう。行くと五感が働く。「あ、ここは道路の付け方が違う」とかそんなんが分かったりする。
そうだ。その五感の話や道路の話をするとね。私がプロフィールに書いてないことがあるんです。実は車が好きなんです。矛盾しているけど。

守田 
何が矛盾なんですか。

かじかわ 
いや、この環境問題が深刻なご時世に車が好きだなんて。でも昔から機械が好きで車のボンネットに頭を突っ込むのが好きだったんです。
だから人生の仕事を全部終わったら、ローバミニかなんかを買って、人生の最後に乗りたいなと思ってるんです。その時は娘が付きおうてくれそうなんですが。

守田 
わあ、いいなあ。

かじかわ 
そういう車好きが役に立って、阪神大震災のときは2トンロング車で現場に入りました。

守田 
僕も4トンロング車で自動車部品を運送していたことがあって。そのころは、けっこう、フォークリフトの扱いもうまかったんですよ。

かじかわ 
ええええ。それはすごいなあ。
でもプロフィールを書くときは「自動車」と書きかけて筆が止まってしまってね。

守田 
いや、機械のことをきちんと理解していて、大事に使うことを知っていることはとても大事ですよ。

かじかわ 
そうそう。地下に新幹線なんか通さなくても、ディーゼルでもコトコトとしっかり走ってくれる電車がきちんと動いてくれたらそれでいいんですよ。そういうものを大切にしないと。

守田 
そうそう。それもまた環境を大事にすることそのものですよ。機械をなくすことが環境を守ることではないのだから。今度は「自動車が好き」って胸を張っていってください(笑)

かじかわ 
そうやね(笑)


かじかわ憲は車は好きでももちろん原発には大反対


ー府政を豊かに作りかえるために頑張ろうー

守田 
それにしても今日は本当にいろいろなことを話していただけました。人と人をつないできたこと、労働者の、人々の団結、連帯に恋い焦がれて、かじかわさんがここまで歩いてこられたことが、本当によく分かりました。ありがとうございました。

かじかわ 
僕もいろいろなことを思い出させてもらいました。そうやな。人をつないで、みんなでわあって歩むのが僕の原点やな。

守田 
ぜひ知事になって京都府にその歩みを広げたいですね。頑張りましょう。

かじかわ 
頑張ります!

かじかわ憲インタビュー 終わり


ぜひみなさんの力で、かじかわ京都府知事を誕生させましょう!

#かじかわさんでこんな京都にしたい #かじかわ憲 #京都府知事選 #憲法読本 #つなぐ京都2022 #日教組 #京都総評 #労働者の団結 #共同の促進 #労働組合は敷布団になれ

*****

戦争と原発から命を守るとともに、民主主義を育てるための取材・執筆活動のためのカンパを訴えます。どうか支えて下さい。よろしくお願いします。
振込先 ゆうちょ銀行 なまえ モリタトシヤ 記号14490 番号22666151
Paypalからもカンパができます。自由に金額設定できます。
https://www.paypal.me/toshikyoto/500

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

組合は新しい運動の敷布団になれ!ー「人と人をつないでつないで京都府知事にチャレンジーかじかわ憲インタビュー3」  明日に向けて(2188)

2022年04月06日 10時10分00秒 | 明日に向けて(2101~2200)

守田です(20220406 10:10)

京都府知事選にチャレンジしているかじかわ憲さんインタビュー3回目です。


出馬表明を語るかじかわ憲さん 守田撮影

―組合は新しい運動の敷布団になれ!―

守田 
そうやって共闘関係を作る上でしんどかったことは?

かじかわ 
やっぱり、そういうのを個人格でやってたからね。教職員組合の中でも意義を知って欲しかったけれど、なかなか分からないものね。そこがもどかしかったかな。
でも共闘が大きくなって目に見えてきたときに「なるほどこのためやったんか」と分かってもらえましたけどね。

守田 
近しい日本共産党の方たちから何か言われたことはありますか?

かじかわ 
日本共産党の京都府委員会の方からは「馬の脚になれ」と言われましたね。「共闘を作った時に、労働組合は馬の脚になってみんなを支えろ」と。「何を言われようともみんなを神輿に乗せて運んでいけ」と。
なんだかそれが染みついてしまったんですよね。それで戦争法のときは、労働組合は「敷布団になれ」と言われたじゃないですか?

守田 
えええっ?敷布団?

かじかわ 
知らない?

守田 
それはちょっと・・・

かじかわ 
古くから運動をずっとやってきた人たちは、「労働組合は敷布団」だと。「ママの会など新しくやってきた人たちを敷布団の上に支えろ」と言われたこともけっこうありましたよ。

守田 
誰に言われたんですか?

かじかわ 
それは共産党とかそっちではないですよ。古くから運動をやってきたみなさんにそう言われたことがあって。

守田 
うーむ。それはなあ。ちょっと・・・

かじかわ 
確かにね。初めは組合員も覚悟ができてるんです。それならやろうと。でもだんだんと拗ねる人もでてきてねえ。

守田 
そりゃあ、拗ねるよなあ。

かじかわ 
「自分たちはいつまで経っても陽があたらないんですか」と言われたことあるしね。「縁の下の力持ちならずっと陽があたりませんね」と言われたこともあってね。
そんな思いをずっと胸に抱きながら、福ちゃん(福山和人さん)なんかとも一緒に共同をやって、それでどうしても地域にいくと新しく作られてくる共同に心が躍るわけです。
でもその一方で、気が付いたら「新日本婦人の会」とか、「京都建築労働組合」とか、長く頑張ってきた組織が、どこか「いろいろなことをやって当たり前」にされてもしまっている。それにはね。ものすごく悔しい思いも重ねてきましたね。


かじかわ、福山、守田で鼎談 本当によく息が合いました・・・。左京連絡会撮影のビデオから

守田 
よう分かりますわ。そんな思いをさせていたなんて申し訳ない・・・。

かじかわ 
それがふっきれたんが、この間のつなぐ京都の会議でね。「もはや労働組合の時代になった。表に出て」とみなさんに言ってもらえて、「候補への推挙が欲しい」と指さされた時に、「時代やな」と。
「こうやって下積みをしてきたら信頼を得られるんやな」と思って、深い思いに包まれてね。家に帰ってからほんまに嬉しくて酒を飲みまくりました。

守田 
そうですか!ああもう、みんなに伝えなくては。

かじかわ 
これだけの共同を作り、一緒にやって、だけれどもそれは下支えのものなんだよと思ってやってきて、ここまで来たなと思いましたね。

守田 
素晴らしい。ありがとうございます。

かじかわ 
それで大方腹をくくったのだけど、それを京都総評が「受け止めよう」と言ってくれた時に泣けたね。
長い話をしましたけど、そういう悔しい思いや、連合に泣く泣く行った仲間の思いも全部抱えて今回は立つと。そういう感じかな。

守田 
ああ、いいなあ。

―阪神大震災の時に感動して泣けた―

かじかわ 
本当に地殻変動だなと思ったのは、福島原発事故後の首相官邸前のデモですね。これは新しい何かが始まったとすごく実感できた。

それともう一つ、感動して泣けたのは、あ、実はようあっちこっちで感動して泣いてるんですけど、それは阪神大震災の時やった。
その時に尼崎にあった教職組合がまだ大丈夫、そこまでなら水を運べると聞いて、若いもんと一緒にヘルメットかぶってトラックをレンタルで借りだして、滋賀にいって、高教組で水やら毛布やらを集めて歩いて、尼崎を目指したんですよ。
それで途中の店に立ち寄ったら、「いかはるんやね」ということで、売れ残りのパンやら全部ほうりこんでくれて、満載のトラックで尼崎に着いたんです。
いまだに言ってくれるのは「あのときに一番にかけつけてくれたのはあなたたちだ」と言うことです。そんなことは考えもしなかったけれどね。

それで体育館の後ろからそっと入って荷物を渡して、帰ろうとするときに、路肩で車を止めて、そこで夜明かしをする子どもの姿を見たんです。
親父が返ってくるのを待って毛布を車の中に敷いてしわを伸ばしていた。「ああ、この子どもたちに何ができるのか」という思いで現場を後にした。
そうしたら全国からたくさんのトラック、共産党の小型の宣伝カーなんが2号線にずらっとならんで救援に駆けつけてくるのですよ。
それを見ながら空のトラックで帰りながら、子どもが毛布を伸ばしている姿と救援に駆けつけてくるトラックの姿が重なって「この国は捨てたもんやない、立ち直れる」と思ったね。泣けたね、あの時は。


みやこメッセの演説会の時に阪神大震災の時のことを思い出して涙するかじかわ憲さん 守田撮影

守田 
阪神大震災のとき、僕もとりあえず集められるだけのものを集めて現場に持っていきました。

かじかわ 
神戸ではその後も医労連のみなさんが、電線が垂れ下がっている中を班を作って医療訪問をしたんですよ。
京都新聞の労働組合が、神戸新聞と京都新聞をつないで、京都新聞が神戸新聞号外を印刷して、神戸で配られましたが、その号がいまもありますよ。
その後も何回も神戸に行きました。三宮の地下街で地震にあったし、西宮の小学校にもずっといました。
そのときに連合のゼンセン同盟のチームと一緒になったんです。向こうチームの代表と私が話をしたら、向こうが「京都教職員組合がずっと出している新聞を知っています」と。こちらが「ゼンセン同盟がこういうときのボランティアで優れていることを知ってます」と。「だったら夜回りは混合チームを作りましょう」ということになり、教職員組合がリーダーになり、ゼンセン同盟の若い人とコラボで班を作って夜回りをしました。そういう形で現場で共闘したんです。

守田 ここでもまた共同を作り上げている・・・


かじかわ憲さんと西村健太さんとでガッツポーズ 守田撮影


―かじかわ憲は災害に強い、五感から動いていく―

かじかわ 
その後からね、ボランティア三昧なんですよ。東北にも行きましたし、熊本もいきましたし、呉にも行きましたし。岡山の真備町にもいきました。救援が必要なところには行く。福知山の洪水のときは現地貼り付きでみんなを入れました。
そういう現場に行くと、「あの家からあのときあれを運びだしたなあ」とかの記憶が蘇ってきます。「阪神大震災のときは屋根裏からやっと仏壇をみんなで運び出したんやで」とか、とにかく災害の場では、悔し涙を流した人をぎょうさんみてきました。
「そこに行政の力がこう入らなあかん」とかなんぼでも思いましたね。僕らボランティアができることには限界があるんですよ。なんぼ頑張っても、ボランティアではね。あとは行政がやらなあかんって思ったもんね。
「災害に強い」というのはどういうことなのか、行政が何をしなければならないのか。ホンマに何度も現場で見てきたからね。これは一つの私の政策の大きな柱なんですよね。それをもっと言わなあかんな・・・。

守田 
それはすごい強みですよ。もっと宣伝しなくちゃ

かじかわ 
例えば福知山の水害のときに、町内会までずっと入ってね。うちの総評の若い部隊を連れていってね。「ここまで水が来ました」とかそんな話をしました。
いまでも現場にいったら「ここはよくこれだけ復興したなあ」と思うところがたくさんあります。家を一戸、みんなで洗ったりしたからね。

由良川沿いも全部入りました。教職員組合でどこまで車が入れるかみんな調査してくれて、どこの学校が水没、そこが助かっていると、夜遅くに電話をいれてくれた教職員組合の仲間もいました。
それでちょうど府教委と労使の交渉をやっていたのですが一時休戦。「こちらの情報を全部渡すから、そちらの情報も全部欲しい。それで学校再開を共にめざそう」という話をしました。
教育委員会が水没している状況も、全部うちの宣伝カーで調べに入って確認して、それで教育委員会が前線基地を綾部高校におくという連絡をいただいて、うちと連携したのです。

守田 
共同の相手が行政にまで広がっていったわけですね。僕も丹波篠山市で原子力災害対策検討委員会を行政の方たちと一緒にやってきたからその大切さが良く分かります。
しかも2019年の災害で東日本で71河川が決壊して300か所以上が氾濫して、そんなことがまたいつ西日本でも起こるかも知れない。今後ますます問われていますよね。

かじかわ 
そう。それでそうやって行政ともコラボしながら調査に入ると、その先で何が起こっているか、全部イメージできたね。
私は行政の仕事をやるときには五感が大事だと思うんですよ。災害が起こった時に、匂い、手触り、そういう皮膚感覚がとても大事で、それは現場にいかないと分からない。「あの泥がついたらとれないぞ」とか。匂いも染みつくんです。
ちょうど牧場が流されて、堆肥ごと由良川に入ってしまったので、車にもその匂いが染みついた。後で洗って匂いを落とすのが大変でした。
そういう経験から言えるのは、五感で行政が動くときは強い。数字でやったら弱いということです。土木事務所が現場になければならないのはそういうことです。

守田 
そうです。僕も人間の五感、六感も含めて、現場に立って得られるものはとても大きいと実感し続けています。現場にいかなくちゃなんです。

―京都子どもネットの立ち上げ―

かじかわ もう一つ、大事な共同を作ってます。子どもの貧困問題。「京都子どもネット」というのを作ってます。そのメンバーもいます。弁護士から児童相談所、教職員組合はもちろん、その運動をやってきた人たち。冊子も出しています。
そのときにグループ組んでやってきて、福島がああなったときに、そこのグループの人たちと調査に入ったんです。それで福島の人たちとも深くつながっています。

守田 
調査はどんなことを?

かじかわ 
災害が起こった時に子どもの中に起こる状況、それで公の役割、学童や児相の役割を検証してみいへんかということで、報告書作って持って行ったときに、ちょうど6年経ってたんです。
震災のときに小学校に入った子どもたちが中学校に入るようになっていた。そういう曲がり角にいるこどもたちの状況を再度聴きました。災害の中に置かれた子どもたちの状況を、神戸の例からも聴きました。

学校の役割。避難所と簡単に片づけたらいかん。子どもたちがその中でどういう活動していくのか。復興の中で主役になっていくのはどういうあり方かと言う議論をやりましたね。
親が国保が払えない。子どもが医療費がもらえない。子どもの無保険を作ったらいかんと主張して、朝日新聞がそれを取り上げて、「子どもの無保険」という言葉を作り、それはダメだと語る中で、いまは親が保険を払えなくても子どもは救済されるようになりました。

守田 
全国で?

かじかわ 
うん。

守田 
すごいな

かじかわ 
その時の世論作りを一緒にやった。それまでは学校の側が子どもの貧困がどういうことが把握できてなかったんです。子どもの忘れ物とされてきた。「給食費を忘れてます」と。
そうじゃなくて、お金を持って行けない子に寄り添うと言う姿勢が、教職員組合も不足していました。そんな子がたくさん出だした時期があったんですよ。教組にもどってきた最初です。

憲法平和ネットをやりながら、もう一方でそれをやっていた。京都で全国教育研修集会をやったときに、夜にその子どもの貧困問題についての企画をやりました。
子どもを真ん中において、子どもに関わるあらゆる専門家が一堂に会する必要があると言う主張を作りました。それに惚れて政策化をしたのが本田久美子さんです。
だから彼女は、子どもを真ん中において、そこに起こることを行政が一括してやるシステムがいると主張したわけです。
これを捻じ曲げてリストラに使ったのが門川市政やった。子どもはぐくみ局、そのもとで汚職腐敗までいきよった。とんでもない間違いを彼らは犯したと思う。

僕らが目指したのは汚職腐敗の温床なんじゃない。子どもを真ん中において、学校や福祉施設や弁護士や児童相談所が、あらゆる問題を一気に解決していける道筋を作りたいという思いやったんです。
だからコロナの保健所役割が見えるんです。


かじかわ憲はグリーンリカバリーも掲げています

続く

#かじかわさんでこんな京都にしたい #かじかわ憲 #京都府知事選 #憲法読本 #つなぐ京都2022 #日教組 #京都総評 #労働者の団結 #共同の促進 #労働組合は敷布団になれ 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

原子力防災についてどう考えるのか-かじかわ憲で京都や若狭の安全性を向上させよう 明日に向けて(2185)

2022年04月01日 17時00分00秒 | 明日に向けて(2101~2200)

守田です(20220401 17:00)

かじかわ憲は原子力防災についてもとても強い

京都府知事選の最中です。かじかわ憲さん、元気に走り回っています。
そのかじかわさんが掲げていることの一つは、原発を止めて、なくす!です。
そのかじかわさんに「原発防災と京都府政」というタイトルで話していただきました。

すでに動画を公開しています。ぜひご覧下さい。かじかわさんのお話は最初の30分ちょっと。
ここだけでも聴いていただきたいです。


かじかわ憲は常に現場のリアリティから発想する

かじかわさんは、原発は無条件に止めなければいけないと述べています。これが最も大事なことです。
しかしすぐに止めることはできないかもしれない。かつ止めてからも使用済み核燃料の熱量が十分に下がるまで、危険性があり続けます。そのために、原子力防災は必要なのです。

ただし原発事故の際に、完璧に住民を守る防災計画など作りようがないのが実情です。
だったらどうするのか。せめて少しでも被曝を減らす「減災」の考え方で行くしかない。かじかわさんの強みは、この点のリアリティを良く理解していること。
さらに各地の行政の防災課の職員さんたちと、実際の災害対応で何度も話をしてきて、現場の方たちの立場をとてもよく分かっていることです。だからリアルな減災が可能になる。

もちろんそのためにさらに必要なのは、住民のみなさんとの学習です。
放射線被曝の危険性をしっかり知ること、少しでも身を守る知恵を重ねることが大事なのです。
その点、教員出身のかじかわさんは、学習で人々の力をアップさせることにもとても強い。

みなさん。ぜひ動画をご覧になり、かじかわ憲さんの持つリアリティに触れて下さい。拡散してください。
かじかわ憲で京都や若狭の安全性を向上させよう!


「原発は止めてなくす」のかじかわ憲です!

#原子力防災 #原発防災と京都府政 #かじかわ憲 #かじかわさんでこんな京都にしたい #原発は止めてなくす #原発は止めても危険 #京都府知事選 #つなぐ京都2022

この動画もぜひご覧下さい

*****

戦争と原発から命を守るとともに、民主主義を育てるための取材・執筆活動のためのカンパを訴えます。どうか支えて下さい。よろしくお願いします。
振込先 ゆうちょ銀行 なまえ モリタトシヤ 記号14490 番号22666151
Paypalからもカンパができます。自由に金額設定できます。
https://www.paypal.me/toshikyoto/500

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

選挙をもっと公平で公正なものにするためにー京都自民党マネロン・選挙買収問題について福山和人さんに聞く 明日に向けて(2184)

2022年03月31日 20時00分00秒 | 明日に向けて(2101~2200)

守田です(20220331 20:00)

これを観れば京都マネロン問題が分かります!

京都の自民党のマネロンー選挙買収事件に関する、弁護士福山和人さんのお話の動画をご紹介します。
「ウチら困ってんねん@京都」の、まつみよーこさんのチャンネル「まちゅみるよこ」からアップされたものをいただきました。

お話を聞いたらよく分かりますが、自民党京都府連に属する国会議員や、府議、市議のみなさん。完全にアウトです!
どうみたって選挙買収が行われています。一刻も早く、自らの罪を認め、妥当な処罰を受けられることを勧告します。
とてもではないけれど逃げることは無理ですし、何より、政治家としてそのような反社会的なことを重ねるべきではありません。


公職選挙法にも大きな問題がある

同時にこのお話の中で、福山さん、そもそもの公職選挙法の問題点についても深く話してくださいました。
なんと公職選挙法には、戦後に廃止された治安維持法の条項が潜りこんでいて、自由な選挙を妨害する悪法ともなっているというのです。

選挙では表現の自由がとても大切なのに公職選挙法はいろいろな縛りで、自由な選挙活動を阻害しています。
例えば同法では、選挙に向けた個別訪問が禁止されていますが、いま何かと話題のロシアでも禁止されていないのだとか。このように日本の選挙の在り方は世界の多くの国よりも劣っているのです。

福山さん、弁護士の立場からとともに、かつて選挙でご自分が候補を担った経験のあるものとしても、いかに公選法で選挙に向けた自由な表現が縛られているのか、それでどれほど選挙が不自由になっているのかについて解説してくださいました。
圧巻でした。自らが候補となったものでなければ分からない数々の不自由。不公平さへの憤りが聞けました。ここもぜひ聴いて欲しいです。


2020年の京都市長選で候補として素晴らしい活躍をみせてくださった福山和人さん 最終版の訴えから 守田撮影


選挙の在り方を良くして民主主義を発展させよう

そんな不自由な形での選挙が行われ、やむなく市民派の多くがきちんと従っている中、自民党だけは堂々と選挙買収を行っている。こんなに不公平なことはありません。
またこれこそが、投票率の低い日本の政治制度の劣化の元凶の一つともなっているのです。だってそもそも選挙があることがとても伝わりにくい。しかも広島でも京都でも、自民党がお金で票を集めている。


河井夫妻の逮捕を報じる中国新聞号外 2020年6月18日

つまりこのあり方こそが選挙のあり方、民主主義のあり方を大きく歪めているのです。みなさん。ぜひこの動画でしっかりと学習して大事なポイントをつかみとってください。
自民党による選挙買収については、広島・京都にとどまらず、全国各地から、疑わしき事例が報告されています。

広島の事件でも、市民の追及があればこそ、河井夫妻に続いて、お金を受け取った地元議員の起訴の流れができたと聞いています。全国で厳しい追及を行いましょう。
一方で公選法でものすごく縛られた選挙を、市民派が強いられてきたのも、全国共通のこと。この点でも大事な点がつまっています。


お金を受け取った地元議員全員不起訴という当初の決定が覆り多くが起訴へ

選挙を良くするために、民主主義を豊かに発展させるために、ぜひ動画をご覧になり、拡散してください。

#京都自民党マネロン疑惑 #京都自民党選挙買収問題 #自民党京都府連はアウト #公職選挙法 #治安維持法 #福山和人 #不正選挙が低投票率の原因

*****

戦争と原発から命を守るとともに、民主主義を育てるための取材・執筆活動のためのカンパを訴えます。どうか支えて下さい。よろしくお願いします。
振込先 ゆうちょ銀行 なまえ モリタトシヤ 記号14490 番号22666151
Paypalからもカンパができます。自由に金額設定できます。
https://www.paypal.me/toshikyoto/500 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ロクローさんのべクローくん(放射能測定器)旅立ちクラファン、まだ受け付けてます!(4月6日まで) 明日に向けて(2183)

2022年03月31日 15時00分00秒 | 明日に向けて(2101~2200)

守田です(20220331 15:00)

ロクローさんとべクローくん

福島原発事故以降、放射能被曝から人々を守るために、もっとも実践的な「測定」活動などをともにしてきた廣海ロクローさんが、放射能測定器べクローくんを手放します。
送り先は、やはり僕も良く知る「おのみち 測定依頼所」。この譲渡に際してロクローさんが、クラファンで寄付を募っているので、「明日に向けて(2180)」で協力要請の記事を書きました。詳しくは以下をご覧下さい。

ロクローさんのべクローくん(放射能測定器)の旅立ちのためのクラファンにご協力を!(30日まで) 明日に向けて(2180)
https://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/d9003ebadd235fe11f6afa523028c59a

クラファンは昨日30日が締め切り。これから集計に入るそうですが、「まだ間に合う?今からでもクラファンしていい?」という声がたくさんあるとのこと。
それで一旦集計するけれども、「せっかくなのであと1週間延ばし、来週6日(水)まで喜んでお受けさせていただきます」とのことなので、さらに紹介記事を書くことにしました。

あ、先にクラファンの送り先を示しておきます。

廣海緑朗(ひろみろくろう)
振込先:ゆうちょ銀行 四四八支店 普通3950048
記号14410 番号39500481(ゆうちょから)
PayPay ID:rokuro163


NONベクレル食堂のめざしたもの

べクローくん、旅立ちの話、なんか胸がツンとなりました。ロクちゃん。あの時(2012年末)、誰よりも早く先駆けたんだよな。矢ヶ崎さんとも一緒に東北に行き、被災した農家さんの家を訪ねたよな。そんで測定所を建てる話が「NONベクレル食堂」になった。と記憶が蘇ってきます。
そう。それからロクちゃんとべクローくんは、測定を通じて、たくさんの人の命を守りました。よく僕は東日本大震災のときに逃げ出してくれた「率先避難者」の方たちに、感謝を述べるのですが、ロクちゃんも「率先行動者」だった。
後先考えずにお金を出し、後先考えずに食堂を始めた。のちに残念なことに思ったほどに、人がついてきてくれたとは言えず、ペイが回らないことに愕然とすることにもなったのだけれど、そんなこと考えずに走って走って・・・。


あり日しのNONベクレル食堂の店内 測定されたお米なども販売していた 守田撮影 2013年

べクローくん旅立ちのこの時に、そのころのロクローさんの思いをみなさんに知ってもらいたいなと、2012年11月末に書いたインタビュー記事を再掲することしました。
以下の三本です。なお今回の掲載に際して、2013年4月にNONベクレル食堂で僕が撮った写真を、記事の中に入れ込みました。

明日に向けて(588)NONベクレル食堂のめざすもの(上)20121128
https://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/53019391d83eb2c9151c14dd4bb3bedf

明日に向けて(589)NONベクレル食堂のめざすもの(中)20121129
https://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/cbc7670f51fe5cd76976a10275930cb7

明日に向けて(590)NONベクレル食堂のめざすもの(下)20121130
https://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/20f0a119fa1e4cde34ccb35e8a9f7214


子どもたちを守るためにNONベクレル食堂は奮闘した 守田撮影 2013年

みなさん。
再度、べくろーくん旅立ちに際してのクラファンへのご協力をお願いします。4月6日までです!

廣海緑朗(ひろみろくろう)
振込先:ゆうちょ銀行 四四八支店 普通3950048
記号14410 番号39500481(ゆうちょから)
PayPay ID:rokuro163

#廣海緑朗 #NONベクレル食堂 #ノンベクキッチンホテヴィラ #べクロー君譲渡 #おのみち測定依頼所 #放射能測定 #被曝防護 #アメリカ先住民 #ホピ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする