守田です(20190416 23:00)
近江八幡市議選に立候補している、にしむらしずえさんインタビューの完結編です。お読み下さい。畑佐さんによるにしむらさんの「特質」の力説の続きから入ります!
にしむらしずえさんのFacebookアイコンより
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● 「にしむらしずえ」には「敵」が多い?
畑佐
せやから私だって初めて「出る」って聞いたとき、「行けんのか自分、大変やで?」と思ったけれど、彼女は絶対にそうなったら行くんですよ。何があろうと。 だから私も正直なところ「彼女は敵が多いし、手伝ったらあんたもしんどいで」とかも言われるんです。でもそんなことはなから分かってるんです。彼女は自分から一緒に動く人を待ってるんですよ。 それを分かっている人らもいて「しずえちゃんとはやりかた違うけど、市民参加としての選挙には関わりたい」という人たちも、カンパを集める自主的な動きの中に入ってきています。
そういう自発的な動きを彼女はすごく待っているんです。でも自発的に人が動き出すまですごく時間がかかるじゃないですか。それなのに彼女はそうではないとダメだと考えているんですよ。 赤ちゃんがハイハイをはじめて自分から起ちあがっていくでしょう。そのときに誰かが立たせて歩かしたら、教えられたとおりにしか動けない。だからまずは自分の一歩を始めて欲しい。その人たちと一緒にいたいと思っているんですよ。 だからすっごく難しいし、そんなんなかなか来ないですよね。でもそれを見てたら、「私らって、わたしとあなたぐらいしか見てなくて、世の中のことを見てなかったんやな」ってすごく思ったんですね。 「私らの方が変わらなあかんねんな」ってしずえちゃんを見てて私もそう思ったんです。
守田
それはどういうこと?もう少し教えてください。
畑佐
なんていうのかな。「私が良かったらいい。私のお友だちが良かったらいい」と多くの人が思うんやろうけど、もっと広い世界に自分たちはいてて、「それを動かさないとわたしとあなたの関係はよくならへんよ」ということを彼女は分かっていて。
でも彼女は「私は嫌われてもまわりが良くなったらいい」と思ってはると思うんです。だから一緒に歩く人には必ず自分で起ちあがってきて欲しいと思っている。 先に指示しちゃうことは相手も自分もラクかもしれないけど、それをずっとやってたら、それぞれが自らで考えるという力を奪うって。
守田
畑佐さんはそれをどう評価しているんですか?
畑佐
なかなか理解されにくいし、きついなあと思いますよ。(笑)
にしむら
わっはっは
畑佐
選対でもワアッて人を巻き込んでやっているのではなくて、本当に自発的に動く人たちと一緒に動いているわけですよ。 それはすごいしんどいことなんやけど、それでも彼女の思いは分かっていたから、彼女が立つと聞いて「じゃあ私はどうすんの」と思ったんですよ。
「ものすごい人気のある人を応援するのか、一人でもやる人を応援するのか、どっちなんや」と思ったときに、私は「優しくて、友だちが多くて、支持者が多くてという人が政治家になるべきや」とは思ってないんですよ。
守田 おおお。素晴らしい。でもなんで?
街頭で訴えるにしむらしずえさん 近江八幡駅前2019年4月16日 守田撮影
● 「にしむらしずえ」は着実にちゃんと足を運んで政治につながっている!
畑佐
必ず自分の政策をやりはる人が確かやと思うんですよ。この人は着実にやりはるしこれまでも「みんな一緒にやりましょうよ」ではなくて先端で動いてくれてるんです。それでいろんなことがかなっていく。
だから「着実にちゃんと足を運んで今の政治とつながっている人は誰なんですか?」と聞いたら私は彼女だと思うんですね。 「そしたらそこを応援せんとどうすんの。好き嫌いちゃうやろ。私たちが実現したいことを先にこの人がやってんねん。やり方はまずいかもしれんけど、まずかったらそう言うて一緒に動いたったらええねん」って思うんですよ。
守田
素晴らしい。
畑佐
だからそこやね。うちのパートナーがポスターやチラシを作ったのもそうやし、「供託金にこれ使いや」とお金を持ってきてくれた人もそうやし、「いたらない」と思うんやったらいたるようにしたったらええねん、周りが。
それで私は昔からの親友だからとかじゃなくて、一緒の目的のためにつながっている彼女と一緒に走ることは「自分がやりたいことを着実に実現していく一歩でもあるな」と思ってるんですよ。
守田
すご~い。
畑佐
最初は「こんなにしんどいんやったら明日やめる」とか思いもしました。でも、お金もない、人脈もない、でも「そんなんでようやるな」というのではなく「だったら私が人脈の一人になりましょう」と言おうと。 それでどっちの方がいいかって考えると後者の方が絶対にポジティブやし、その中で「しずえちゃん、これはこうしたらええんちゃう」とか言ったらいい。 でも大抵の人は向き合えへんのですよ。ほんとのところは。だからそういうことを自分がやる場所が今回の選挙なんですよ。私にとっては。
守田
なんかすごいなあ。すごくにしむらさんのことを分かっている。
畑佐
そやからしずえちゃんと距離を置いていた人らも、「ここまでやったら自分もできるな」とか気持ち的にも無理のない範囲で自分で動いてくれてるんです。
にしむら
それがしたいの!私は。
畑佐
そやねん。「なんでこの人、自分のために動いてくれへんの」とか、彼女はぜんぜん思ってはらへんから、そこが分かったらすごく面白いのにな。ほんまは自発的に起こるものの方が良いんやし。
にしむら
来ても来なくてもいいよという環境を作りたい。
畑佐
でも読解するまですごく時間がかかるで(爆笑)
にしむら
ほんまにすいません!
畑佐
「みんなに好かれるように動いたらええのになあ」とか思うことあんねんで。
守田
分かります!
畑佐
「今は敵を作ってる場合とちゃう。とりあえず頭をさげろ!」とか思うときもあんねんけど(笑)けど、それは関わってるからこそ言えることやけど。
守田
僕もね、やっぱり自立した個人の連帯を求めているんですよ。政治についても危機感をわあって煽って、主体性を奪って、だからこれが正しいんだと言うセンセーショナリズムみたいなやり方があるわけだけど、それって扇動で嫌なんですよね。 だけどね、僕はその上で、やっぱりにしむらさんがもう少し頭を下げられるようになるともっと強くなれるのではないかなあとも思うのだけれど。
にしむら
でも私がそうしているのは政治だからなんですよ。がんとして。変えていきたいんでしょ。世の中を。なぜここまであなたたちは動いてきたの。変えていきたかったからでしょ。変えるにはあなたが動かないと、一歩でも半歩でもいいから。
畑佐
そうやって先に走ってるからさ。ついていかれへんのよ。他の人々は。なかなか。
にしむら
すいません(笑)
畑佐
例えやけどね、「次のPTAの役員、誰がやる」って話で2時間も3時間も沈黙が続いて誰も手を上げへん。「誰かやって」と思いつつみんな顔色をうかがっているときに手をあげるんがこの人なんですよ。 でもみんな「できれば人に優しくて人気もある人がいい」とか勝手に理想像を決めてる。そんなときそうでない人が手を上げたら「えええ」とか言い出す。 でもそれっておかしい。手を上げた人にみんなで力を貸したらいいやん。実は「しずえちゃんに手を貸すのはそういうことやで」ってよく説明するんですよ。
守田
小野さんにもお聞きしたいですね。
小野
私も感覚派やからしずえちゃんがやっていることはすごく分かるしとっても応援してるよ。
でもこうした方が人はついてくるかなと思うときもあるかな。なんやろう。人ってしゃべらないと分からない時があるので、公人になったらもっと言語化して話した方が良いと思うね。
私は感覚で分かるだけにもどかしさもあるかな。だからよしみちゃんみたいなサポートは大事だと思うな。
畑佐よしみさんはピアニカが上手でたびたび演奏を披露(畑佐さんFacebookより)
● 世渡りがうまくないから信用できる!
守田
ここらでデザインしてくださっている実さんにもご意見を聞きましょう。
畑佐実
僕はねえ、世渡りのうまいやつは好きじゃないんですよ。だからこれぐらいやったら面白いかなって思うんです。
一同
大爆笑
畑佐実
政治家のトークって好きじゃないですね。選挙の時だけ腰が低くて。でもそんな人に「ありがとう」って言われても嬉しくないし。そもそも僕は人に「ありがとう」って言われてそんなに嬉しくないんですよ。自分が納得してたら一人で嬉しいし。
守田
にしむらさんが求めているのはそういうことですね。でも周りの人は「そのときに一言ありがとうと言えばいいのに」って思う。
畑佐実
世間はそうらしいですね(笑)
畑佐
でもやっぱり無駄に敵を作らない方法もちょっとスパイスの中にいれといて欲しい(笑)
守田
言葉が足りないんとちゃうかな。というよりきっともっと思いを共通言語にしていくと良いですよ。にしむらさんは相手にもっと主体的になって欲しいと思っているのだけど、相手は「自分は嫌われてる」「叱られている」と思ってしまうのではないかな。 そこにもっと言葉を届けてあげたら良いのでは?
畑佐
人は自分の動けない理由を肯定して欲しいねん。ちょっと動いたら誉めて欲しいねん。それならそれを言って、その人が少しでも動けて居場所ができたらいいんとちゃうかな。人は誰も否定されたくないというところがあるんとちゃうかな。
にしむら
だから否定しないためのが私のスタイルなんやけど。
畑佐
だから誤解してはんねんって。向こうが(笑)
守田
でもこれってやっぱり最初のひとてんのことに戻りますよね。なぜっていま話してきたことの原型が全部あそこにある。結局にしむらさんがいつも考えているのは他者の主体性と可能性への深い尊重ですよね。人を信じるからこそあえて石をどけない。
にしむら
本当にもっとみんな、できると思っているんですよ。
守田
そうですね。そして実際ににしむらさんは行政の方とのお話など、相手を尊重する姿勢を見せることで信頼関係を作るのが上手ですよね。まったく見返りを求めないしそのおかげで僕も滋賀県の各地に新しい関わりを持たせてもらってもいます。
その場合、にしむらさんはどんなことを心がけているのかな?
にしむら
行政には安定ヨウ素剤の配布のことや教育の充実のことなどで何度も足を運んできました。その中で議員になって声を強めたいとも思ったのですが、でも行政の中で頑張っておられる方ってすごい能力で働いているんだなと思いました。
何かを心がけたというより、こういう方たちと市民のために何かをできるのは嬉しいなと思って一生懸命にやっていたら、さらにいろんなことができていくなという感じです。最初からダメだと思わずまずはやってみようというのが心がけと言えるかな。
畑佐
そうやって一生懸命にやるから思わぬところから支援の声がかかったりもするんです。 例えばしずえちゃんや私を知る、滋賀県の視覚障がい者協会の理事をやってはる人が、告示前のチラシの点字版を作ってくださり、視覚障がいを持つお知り合いに配ってくださいました。
特定非営利活動法人しが盲ろう者友の会さんが印刷用に点字プリンターを貸し出してくれはったんです。
にしむらさんを囲む輪が広がっている くらしとせいじカフェ@近江八幡 2019年4月10日より
● 私、議席を獲りにいきます!
守田
素晴らしい!それで近江八幡でもいろいろなことを進めているのでしょう。そこは聞いても良いのかな
にしむら
はい。教育のことなどで。でも、うーん。それって選挙のためにしてきたのではないしな。いまここでは詳しくは言わないでおきます。選挙の後を期待していてください。
守田
そういう言い方もにしむらさんらしいですね。
にしむら
近江八幡の行政にもすごく力があって心の温かい方がたくさんおられることがよくわかってきたので、どんどんいろんなことを進めたいです。そのためにもぜひ議会に行きたい。
畑佐
そうやね。本当にしずえちゃんを送りこみたい。彼女は生活に余裕があって政治のことを考えているのとも違うんですよ。生活が厳しい中で本当に政治のことを考えている。 良いことばかり言って、踵を返すように冷たい仕打ちをしてくる人もいっぱい見てきたしね。だから口当たりのいいことを言うより黙々と実行しようとする。 やっぱりこういう、困っている人のことを自分の体験からも知っている人が政治の中に必要やと思います。
にしむら
ありがたいです。
守田
僕もそう思います。ぜひ頑張って議会に入って下さい。
にしむら
はい。頑張ります。命をかけて議席を獲りにいきます!
畑佐
最後まで強気や。
一同
爆笑
にしむらしずえさん頑張って下さい!
終わり