明日に向けて

福島原発事故・・・ゆっくりと、長く、大量に続く放射能漏れの中で、私たちはいかに生きればよいのか。共に考えましょう。

明日に向けて(1685)おかしいことをほっとかない(佐々木まゆみさんインタビュー3)

2019年04月19日 02時30分00秒 | 明日に向けて(1501~1700)

守田です(20190419 02:30)

宇治市議会選挙にチャレンジしている佐々木まゆみさんインタビューの完結編です。
みなさま。ぜひ佐々木まゆみさんに力をお貸し下さい!


街頭宣伝に立つ佐々木まゆみさん 西郷南海子さんと 20190419 守田撮影

***

● 観光より暮らしの充実した宇治へ

守田
そうやって地域活動も積み上げてきて、今回の立候補に至ったわけですが、宇治市をどう変えていきたいと思いますか?

佐々木
大元の思いは前回と変わらないですね。もっと市民の声が市政に届く宇治市に変えたいです。なぜって支援を受ける方が一番何が必要かを知っているんです。地域に必要なものも地域の方が一番知っている。
それなのに役所の中だけでデータをみながらいろんな施策を決めるのは絶対におかしいと思うんです。宇治市は議会と市民の集いを年に1回やっているんですけど、そこで決まったことを知らされても仕方ないんですよね。 議会には常任委員会があるのだから、それごとに報告会をやればもっと分かりやすくなるのに。

守田
議員としてはどんな風に活動しようと思っていますか?

佐々木
前回もそうでしたし、今回もそうなのですが、よく「議員って何をやってるの?」と聞かれるんです。実際、議員は予算が通らなければ何も執行できない。
それで「地域の声を議会にもっていく仕事」と言っても「選挙の時しか姿を見せへんやん」と言う方が多い。それぐらい市民から遠いものなのですよ。市民が選んで、その代表と言われながらそれほど遠いところの人なのです。 実際には市政は地べたでつながっています。そしてそこでのくらしを考えると、一番そこを担っているのはやはり女性やと思うんですよ。介護もそうやし子育てもそうですし、教育の問題も学校の問題もそうです。
だからそこにもっと女性が入っていって現状に即して「そんなことをやっても全然機能しないよ」とか指摘して、それで宇治市ルールを作っていく必要があると思うし、そのために頑張ろうと思います。

守田
多くの男性は働きに出てしまって市内にいないですしね。

佐々木
そうなんですよ。宇治市は大阪・京都・奈良と外に出ていくアクセスはたくさんあるのです。地下鉄の六地蔵を入れると4線あって14も駅があるんです。利便性の高さでベットタウンとしてわっと広がってきた面もあるのです。
だから宇治市の外で働いている間は宇治市民という感覚はあまり持てないかもしれませんね。

守田
産業的にお茶なんかはどうなんでしょう。

佐々木
生産そのものは宇治では少ないのですよ。

守田
ああそうか。焙煎とかだけの場合も多い。

佐々木
もちろん宇治茶はブランドにもなっていますし、宇治には平等院もあります。源氏物語の終章である「宇治十帖」の舞台となった場でもある。文化の街と言われています。
でもそれは宇治の一部でしかないのです。観光にたくさんの予算が使われていますが、やっぱりもっとくらしに使って欲しいのです。観光に幾らつぎ込んでも、それで「ここで暮らしたいな」という思いにつながりませんよね。

守田
そうですね。観光をしにくるところですものね。

佐々木
「ああ、また来ようかな」となるかもですけれど、若い年代の方は「子育てをしやすいところかな」とか「奨学金の返済の支援制度があるかな」とかそういう政策を見てけっこう住む町を選ばはるわけですよ。 いま宇治市から若い世代が転出しているのですけれど、やはり雇用が少ないとか、将来的な展望が描けないとかで出て行ってしまうのではと思うのです。だからもっと暮らしやすい町にしたいですね。


佐々木まゆみさんのポスターに子どもが集まる!

● 政党のバックアップもお金も地盤もなくてもやれることを証明したい!

守田
さてそれですでに後半に差し掛かった今回の選挙についてお話を聞きたいですが、前回よりもプレッシャーが大きい面もあるのだそうですね。

佐々木
前回よりたくさんのご支援をいただけていてそれは素晴らしいのです。とてもありがたい。でもその分、重責も感じますね。選挙は自分ひとりではなく多くの人を巻き込みます。
だからそれに応えられなかったどうしようと考えたら足がすくむのですよ。誰もがそうだと思うな。
前回は4人ぐらいで回した選挙でした。そもそもそのときは選挙は「選挙期間」で決まるものだと思っていたのですよ(笑) なにも分からなかった。
それでも通信を発行したり、街宣に行ったり、やれるだけのことをやりました。怖いもの知らずやったね。選挙自体、定数28を40人で争う選挙で新人が19人も立ちました。そんな中で次点だったのです。92票の差で。

でもそのときにも「選挙は組織がないとダメ」と言われていたけれど、それでやったら組織の言うことをきかんとあかん。選挙のやり方はそのままその後の仕事のあり方に関わってくることを感じ、私はやはり無所属を貫きたいなと思いました。
前回1080票ぐらいは寄せていただいたのですけれど、今回、そこからのいわゆる「票読み」ができない。あの時、どういう方が入れてくれたのか分からない。
でも選挙期間に届けたメッセージに共感してくれたり、無所属というところを評価してくれたりだろうなと思うし、今回もその期待に応えたいのです。

守田
でも4人で回したときよりたくさんの支援が入った方がある意味で大変でしょう?

佐々木
そうなんですよ。前回はたったの4人で全てを回したので、やることが多くて大変だったけれどすっきりもしてました。
今回は前よりもたくさんの方が期待を寄せてくれていて、私を勝たせようとそれぞれに選挙の経験のある方がいろいろなアドバイスをしてくださるのですね。
でもそのたびに候補者が判断を出していかなくてはならないのですけれど経験がないことをそのつど判断するのはなかなか大変なのです。

守田
翻弄されませんか?

佐々木
されます。濁流の中をまわっているみたい(爆笑)
ここまできたらもう開き直りましたけどね。

守田
人が集まってくるのはとてもありがたいのだけれど、「右だ~」「左だ~」と言い出す方もいますよね。

佐々木
そうなんですよ。私は「個人演説会はやらない」と決めたんですよね。政党のように人を集められるわけではないので。でも「それぐらいはやらんと」とかね。
あるいは「出発式」ですか?前回は仲間たちにポスター貼りの準備をしてもらって、当日朝の抽選と同時に貼りだしてもらったので、一番で貼りだした代わりに「出発式」とかはやらなかったのですね。でも「出発式ぐらいはやらん」ととかなる。
「事務所に為書きの一つもないと淋しい」と言われて「すいません。うちはそういうのやりません」とか。本当は「すいません」と言う必要もないのですけれどね。
初めのうちは翻弄もされましたけど、もう「ウチはそういうのはやりません」と決めたらすっきりして楽になりました。
だって個人演説会をやったところで人が集まらなかったら淋しいし、そんな風に自分が凹む材料を作るより、その分、街宣で話しますとか。なるべく自分を凹まさない、自分を上げるやり方をしていかないと。
これをやらないと選挙らしくないとかそうは私は思わないので。

守田
なるほど。

佐々木
今回はこれが「選挙と言われているものか」と思いましたけどね(笑)

守田
経験のある人ほど「これをやらなくちゃ」ってなりがちですよね。

佐々木
でも選挙のハードルが高いとその先ももっと高くなってしまうじゃないですか。
「選挙ってお金がかかるんでしょう」とか言われますよね。昔は「選挙のために田んぼを売った」なんて話もありました。でも政治に関心があって関わりのある人がもっと気軽に「じゃあ被選挙権があるからいこか」となった方がいいと思いません? もっといろんな現場にいる人が参加してきて、その現場のリアルなものが反映された方がいいと思いません?
だから私は「政党がなくてもお金がなくても地盤がなくても行けるんだよ」ということをここで一つ証明したいという思いもあるんですよ。
それで立候補しようと思う人がもっと増えて、もちろん当選者も増えて市民派で会派でも作れたら、あちこちで「市民の声はあなどれない」となるだろうし、そういう流れを作りたいですね。
「選挙ってしんどいよ、大変よ、お金がいるよ」ってなってたら誰も選挙をやりたいなんて思わなくなりますよ。私はそうじゃない!やれる!ということを示したい。

守田
そうですよね。選挙をやってきた人ほどそういうことを言う傾向がありますね。まだこれがないとか、あれがないとか。
でも僕もあちこち見てきて思うのですけれども、そうやってやってきた方って実際に選挙になると本当によく動いて下さいますよね。ものすごい数のチラシをまたたくまにポスティングしてしまったり。

佐々木
それもよく分かります。「まだ事務所も開かないのか」なんで言っていた方が一番たくさんのハガキを書いてくださいました。

守田
その点でそういう方としっかりつながり続けることが大事だと思うんです。

佐々木
私のところではその点は選対を担ってくれている中村あゆ美さんがすごいんですよ。きちんとつなげてくれるんです。 私にも「まゆみさんの気持ちは分かるけど、ここはもう少しこうしたらいいんじゃないかな」なんて言ってくれて。私よりずっと大人なんです(笑)


街頭で熱烈に佐々木まゆみさんへの支持を訴えました!

● 私はストレートしか投げられない。忖度の仕方を知らない!

守田
面白い!他でもそういう方がいますよ。
でも佐々木さんはそうやって自分の思いをどこまでも貫こうとするところが素晴らしいですね!

佐々木
貫くというよりね。できないんですよ。「カーブや変化球は持ってません」という感じで。

守田
わっはっは。それは好きだなあ。

佐々木
もっとうまくやれとは言われるんですよ。最悪のタイミングで最悪のことを最悪の相手に言ってしまったりね(笑)でも相手がそれであっけにとられて笑いだしたりね。
私はね、「裸の王様」ってありますよね。あれを見て「王様は裸だ!」って叫ぶ子どもと自分を重ねることがあるんですよ。空気が読めないのかなあ。忖度とかできないですわ。不器用なんですよ。

守田
ああ、なるほど。でもね、僕も実はそっちなんですよ。

佐々木
そういうのこそっと名付けません?「裸の王様のあの子どもですね」とか(笑)

守田
でもね、一番大事のなのはしっかりとストレートを投げることですよ。佐々木さんはそれをやり続けてきた方です。宇治市にとってなくてはならない方ですよ。本当に頑張ってください。

佐々木
はい。頑張ります。

守田
今日はありがとうございました!

終わり


街宣をしながら車に手を振る佐々木まゆみさん 20190419 守田撮影

佐々木さんの事務所開きの時の僕の挨拶です。
https://www.youtube.com/watch?v=AtF9PXxck5Q&fbclid=IwAR1-Hc7CNpkYF0_b4brHyLJMuno5m-snCovhAY2_vMqFfpdKTxidIy3PUDM

#宇治市議会選挙 #佐々木まゆみ #いつも市民派ずっと無党派 #関西無所属ネットワーク #統一地方選

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

明日に向けて(1684)おかしいことをほっとかない(佐々木まゆみさんインタビュー2)

2019年04月19日 02時00分00秒 | 明日に向けて(1501~1700)

守田です(20190419 02:00)

統一地方選候補者インタビューシリーズ、宇治市会議員選に立候補している佐々木まゆみさんのお話の2回目です。市の嘱託職員として働きながら市政を変えねばと痛感した佐々木さんが選挙にチャレンジしていく過程のお話です。

● 議会に乗せるだけでも行政に影響を与えられる

佐々木
そうです。選挙を目指したのは、市政に関わろうと思ったら行政の中にいても無理だったからです。それに良くも悪くも行政の中にいて、議員の発言力の強さを感じることがよくあったからでもありますね。行政はいつも議会対応に神経を使っています。
そのために議会にあげられたことが最終的には採択されなくても「これはこの間、議事にのったことだから気を付けよう」となって行政の中に浸透するのです。議会でとりあげるだけでもすごく影響があることを感じていました。

守田
なるほど。これって市民派の無所属議員が立つ意義にもつながりますね。例え少数派で議決まで持って行けなくても、議会に市民の声や要望を届けるだけ市政に影響を与えられる。
ところで立候補しようと思ったときに、参考にされた本があったそうですね。

佐々木
『市民派議員になるための本』という寺町みどりさんが書かれたものを参考にしました。
それまでは私も政治家になるためには政党に入らなくてはならないと思っていたのですが、この本は「今の仕組みを変えたい。制度を変えたいと思っているなら誰でも議員になれますよ」と教えてくれたのです。
ポンと背中を押されました。もっと真っ当な政治があって欲しいと思っていたけれど自分にもできる!と思ったのです。

守田
それで会社は継続しているのですか

佐々木
はい。継続しています。NPOに近い会社で利益はほとんど出てないのですけれども、商店街の中でいろいろな企画をしたり、地域のみんなが知り合いでなくても楽しみに集まってこれるカフェ事業を月に1回やるとか。
地元紙の1ページを提供していただいていろいろな情報を載せています。私は子ども食堂を1年半やっていたのでそんな情報も載せました。 とてもそれだけでは食べられませんし、私も福祉の現場に入りたかったので「ゆめハウス」というNPO法人で去年の12月まで働いていました。私が働いたのはB型の就労支援です。

守田
それで今回、再び立候補されたわけですが、前回と何か違うことはありますか?

佐々木
前回は女性の支援をしたいと思っての挑戦でしたが、4年前と一番違うのは男性の状況ですね。
まだあの頃は男性は正職についていて女性が非正規で安くて近くて短時間の労働が多かったから助けたいと思ったのですが、この4年間で多くの男性もそこに降りてきています。
ですから「女性が」というより「働く人の権利」や「障害者の権利」を守らなくてはならないと思っています。たくさんの方にお話を聞いて、誰もが不安で苦しい状況の中で生きているのが分かりました。

守田
議員になって今度は女性だけではなく、苦しい立場の人なら誰でも助けたいと。

佐々木
そうなのですけど、でもそこで何ができるのかずいぶん悩みもしましたね。一議員になれたとしても何ができるのだろうと。 実際に政治の世界には組織の力が大きいですよね。多くの方が政党に属しています。だから何をしても大きな壁にぶつかっていくようなイメージがあります。ドン・キホーテみたい。
でもそれでもなぜやろうと思ったのかと言えば、そういう方たちには見えてないものがあって、私にはそれが見えると感じるのですよ。 女性の状況であったり障害者の状況であったり、地域で孤立して「私が死んでも一か月は分からへんかもしれんな」という不安を抱えている人の状況とか。
それはそのまま私の未来でもあるのですよ。私は離婚もしていますし子どもたちももう自立しましたし。 それで私が一人で年金しかもらえない状況の中にあったとして「何かあったら市役所に救いを求めにいくやろうか」と考えたんですよ。「助けてくれ」と言えるような行政やろうかと。それを言うのは権利なのにね。

守田
生存権ですからね。

佐々木
そこをきちっと満たす様な行政でなければならないと思いますし、そういう一人一人を助けなくて町の発展なんかない。そのことをもう一度確認して、その多くの人や組織にも見えてないことを知っている私が、しっかりとものを言える場に行こうと。
1人の市民派議員であっても、私が語る思いを持っている人は本当にたくさんいることを市政に伝えていきたい。

守田
その点で議会で話になっただけでも行政に影響を与えられるというのも大事な点ですね。このことは市民派無所属で立ちあがっている人、すべてに伝えたいな。


佐々木さんの選挙にはたくさんの創意工夫が。一つは蛍光ポスター、二つはポスターに点字を添付(佐々木さんが指さしている箇所)、三つはマンションから見えるようにと宣伝カーの上に第5の掲示板を設置!

● 一回やってダメでは引き下がれない。そう思って4年間、くらし支援を強めてきた

佐々木
そうですね。それに前回次点で1000人以上の方が私の名前を書いてくれたのですよ。やっぱり「一回やって駄目でした」では引き下がれない。

守田
素晴らしい!そこですよ。
今回、関西無所属ネットワークでみなさんが立ちあがっていて、僕は心から応援しているし当選して欲しいですけれど、しかしなかなか一回で当選するのは難しい面もあると思うのです。 というかみなさん、「地盤」の意味がやっと分かってくると思うのです。時間をかけて地域のための活動を積んで多くの人と結びついて、やっぱりそれで可能性が開けてくる。

佐々木
そうなんですよね。そうでないと政党から離れようとしても拠り所のない不安に襲われる。なんか頼りなくて、周りに対しても何をしたいのかが分からなくなる。
そこをしっかりとしなくてはいけなくて、そうやって地域への関わりで積み上げるのが私らにとっての「地盤」なんだなと思います。

守田
実際に佐々木さんは宇治市民のためにこの4年間いろいろなことを重ねられてきたわけですよね。素晴らしいな。その中の一つに子ども食堂があるとおっしゃいましたが、そのことを聞かせてください。

佐々木
1年半やりました。この3月で一度閉じたのですけれど。月2回、晩御飯を提供しました。連絡会などいろいろな人が集まってやったのですが。
私がむかし、子育てしながら仕事をしている時に、「今日ちょっと遅くなるからあそこに行って晩御飯を食べておいで」と子どもに言えるところが欲しかったんですよ。
そこにいったらおばちゃんとかがいてて「ようきたね」と迎えてくれる。親も安心していかせられるし、子どもも親と先生以外の大人と接することができる。そういう場所を作りたいという思いが昔からあったのです。
それに私は食べることが好きなんですよ。美味しいものを食べるとどんなときでもなんか幸せになるじゃないですか。そんな力を持っているのって食べものだけだと思うのですよ。

守田
よくネットにもアップしてますもんね。

佐々木
そうです。「今日の晩御飯シリーズ」は「いいね」がいっぱいつくんです(笑) それも一人で食べるのではなくて「今日は学校はどうやった」とか「仕事でこんなことがあって」とかわちゃわちゃ話しながら食べられるような空間が地域の中に欲しくってそれで始めたのです。
そうしたら一人親家庭の支援をずっと続けている「放課後の家」というところが、うちに食べに来ることをルートにしていましたので、そこの子どもたちも来てました。

守田
場所はどこなのですか?

佐々木
私が働いていた「ゆめハウス」をお借りしました。もともとそこは酒屋さんだったの立派な厨房があるのです。
そこにお子さんがおられず近所の子どもと触れ合う機会もなかなかないという方も来られてましたし、高齢者の方も来られてました。地域食堂みたいになっていました。
最近では「子ども食堂」というと、いろいろ取り上げられたのはいいのだけれど、「そこに来る子は貧困な子」というシールがついてしまうのでそれだけでは来にくくなっているのです。その点でも地域食堂の方が良いのです。

守田
何人ぐらい来られていたのですか?

佐々木
25人ぐらいかな。

守田
すごい、すごい。

佐々木
それでやってみてね、いま「孤食」という言葉があるじゃないですか。一人でしかご飯を食べられないことをさすのですね。それって子どものことだけなのことかと思ったら、全世代のことなんだと分かりましたよ。
家事を中心にしている女性の中でも、子どもはバイト、夫は残業で「誰かと晩御飯を食べたのは何年ぶりやろう」って泣かはった人がいたからね。家族がいても孤食の場合があるんですよ。
またこんなこともありました。そこは障害者の施設なので、もちろん障害を持たれている方も来るのですけれど、最初はお客さんとして来ていたのに、途中からサービスを提供する側になってくれた方もいたのです。
障害を持っている方って誰かに「ありがとう、ありがとう」って言っているばかりで、「ありがとう」って言われる経験が少ないから、すごく嬉しかったそうなんですよ。だからそういう場であり続ければいいなと思って。

守田
うわあ、素晴らしい!

佐々木
子ども食堂は選挙が終わったらまた再開しようと思ってます。地域のそういう場所は一か所でも多い方が良いので。会社の名前に「よりあい商店」とつけているだけに、寄り合うのが好きなんですよ(笑)

子ども食堂を一度閉じるときの佐々木さんの挨拶 三月末(佐々木さんFacebookより)

続く

#宇治市議会選挙 #佐々木まゆみ #いつも市民派ずっと無党派 #関西無所属ネットワーク

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする