守田です(20221125 12:00)
● 大阪エルシアターで13時50分から開演です
すでに何度かお知らせしましたが、明日、大阪天満橋のエルシアターで行われる『原発・核燃からの撤退を!巨大地震が来る前に 2022関西集会」に参加します。
メイン講演は鎌田慧さん。歌とバンドゥーラでカテリーナ・グジーさんが出演されます。福井からのアピールで中嶌哲演さんも発言。
僕も「使用済み燃料プール火災の恐怖」というタイトルで報告を行うことになりました。15分ほどですが、エッセンスをギュッと絞ってお話します。
13時30分開場、13時50分開演 一般1300円(前売り1000円) 避難者・障碍者・学生は1000円(同700円)
主催は「脱原発政策実現全国ネットワーク関西・福井ブロック」
連絡先は ストップ・ザ・もんじゅ TEL072‐843‐1904
以下からチラシを入手できます
https://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/b9c29f3d7aee7e53a5269871a2cde01e
● プールに核燃料を詰め込んでいる愚かさ
原発には使用済み核燃料プールがあります。使い終わった後の燃料は放射線値がものすごく高く熱も出し続けています。このため水にいれて放射線を遮り、冷やす必要からプールがあるのです。
5年間も入れておくのですが、その後に六ヶ所村の再処理工場に移す前提で設計されました。このためプールは、炉心に入る燃料量の1~2倍の容量で作られましたが、実は本当はもう各原発で満杯になっていたはずでした。
2020年末からリラッキングを開始した玄海原発3号機の核燃料プール 2024年度完成を目指している 佐賀新聞より
大きな理由は再処理工場が、トラブル続きで稼働できずに行き場を失っているから。それでプールはすでに埋め尽され、燃料交換ができなくて、原発は止まっていたはずなのに、酷いことが考え出された。
燃料プールの中に核燃料を収めるラックを増設したり、「リラッキング」することで、燃料を詰め込んでしまったのです。それで過密状態になっています。
以下の6枚目にリラッキングが図示されています。いかに核燃料の間隔が狭くなっているのかが分かります。
使用済燃料管理について-国内の動向- 平成24年2月23日 内閣府 原子力政策担当室
http://www.aec.go.jp/jicst/NC/tyoki/hatukaku/siryo/siryo8/siryo3-2.pdf
● リラッキングをした原発はすぐに止めるべきだ
もともと間隔を空けていたのは、使用済み燃料の熱がすごいから。ところが安全マージンを削って詰めているので、プール火災発生の可能性が高まっています。
とくに地震や事故、意図的破壊などでプールがダメージを受けて水が減ると、たちまち火災になりかねない。そうすると冷却は難しくなるし、放射線を遮れずに誰も近づけなくなる。そのまま膨大な放射能が外に飛び出し続けます。
福島原発事故の時は、4号機のプールの放射能だけで、半径170キロ圏内が強制移住、250キロ圏内が、希望者を含む避難ゾーンになると試算されました。その危機を各地の原発が抱えているのです。
これはあまりに酷い!ラック増設やリラッキングを行った原発はただちに止めるべきです。稠密なプールに、これ以上使用済み燃料を入れてはなりません。
もちろん高められてしまったプールの危険性を低減するための措置も必要。それなのに再稼働を増やし、運転期間を延ばすなど、社会を崩壊に追い込む非倫理的な道です。
使用済み燃料プールの抱えるものすごい危険性を広く知っていただき、原発をすぐに止めよ!の声を高めましょう。ぜひ企画にご参加下さい!
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