守田です。(20170505 23:30)
黄砂が日本列島に迫って来ています!
昨日、中国の北京で今年初めての警報が出ました。
以下、TBSの報道をご紹介します。
北京で今年初めての警報、黄砂6日にも日本に飛来
TBS系(JNN) 5/5(金) 17:31配信
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20170505-00000060-jnn-int
報道によれば4日から5日にかけて北京がひどい黄砂に襲われたそうです。
中国が目安としているのはpm10!これが一時2000μを越えたそうなのですが、この値はWHOの定める24時間あたりの環境基準の40倍にもなるそうです。
ともあれ猛烈な黄砂が北京を襲ったのは間違いないことですが、これがいま、日本海を渡って、日本列島に迫って来ています。
6日夜から7日にかけて日本付近に到達する見込みと報道されていますが、大事をとって明日6日から7日は黄砂から身を守る態勢をしっかりととってください!
黄砂はもともとは繰り返し起こってきた自然現象です。
中国大陸内陸部のゴビ砂漠、タクラマカン砂漠などの砂塵が舞い上げられ、偏西風によって運ばれてくるものだからです。
黄砂は春に多く発生します。砂漠地帯は、冬の間はシベリア高気圧の影響で風が弱く、たくさんの雪にもおおわれていますが、春になると高気圧が弱くなり、低気圧が強い風を吹かせつつ、次々と通り抜けていくためです。
黄砂の成分にはさまざまな鉱物が含まれますが、全体の6割は二酸化ケイ素だと言われているそうです。この物質は、アレルギー反応を強める作用があり、花粉症、気管支ぜんそくなどを悪化させるそうです。中国や韓国の調査では、呼吸器系感染症、肺炎、心筋梗塞、脳卒中、アレルギー性鼻炎、結膜炎の増加が報告されています。
さらに近年、さまざまな研究者がこの黄砂にさまざまな人工的な大気汚染物質が付着していたり、細菌類なども運ばれて来ていることを指摘しています。中には放射性物質が付着していることを指摘している研究者もおり、とにもかくにも、身を守ることが必要なことは確かです。
ではどうしたら良いのかというと、シンプルですが、花粉対策、インフルエンザ対策をまねてください。
外出時はマスクを着用し、できるだけ頭まで覆えるヤッケやレインコート等を着用してください。外出から帰ったら、家の外で上着を払い、玄関より奥には持ち込まないようにし、さらにうがい、手洗いを徹底してください。家の中では洗濯物はこの時期は外に干さないようにし、窓を開けた時は拭き掃除を励行してください。それやこれや、黄砂からきっちりと身を守って行きましょう。
連休後半で行楽の時期なので、せっかくだから外出しようという方も多いと思いますし、夏日も多くなってきたのでマスクをするのもしんどいのですが、せめて黄砂到来の時期だけはこのことをまもっていただきたいです。
なお黄砂と放射性物質の関係を研究しているサイトを紹介しておきます。農業環境技術研究所のものです。
黄砂とともに飛来する放射性セシウム(137Cs)
http://www.naro.affrc.go.jp/archive/niaes/sinfo/result/result24/result24_68.html
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