ぶらり町めぐり&御朱印

町を歩くのが好きだ。特に御朱印集めに熱中した。年齢を重ね、段々と体力が落ちてきたが、もう少し頑張りたい。

二期会「ばらの騎士」

2017年08月02日 14時50分29秒 | 雑感
7月30日に、上野の文化会館で二期会の「ばらの騎士」をみた。

指揮:セバスティアン・ヴァイグレ

オケ:読売日本交響楽団

元帥夫人:森谷真理

オックス男爵:大塚博章

オクタヴィアン:澤村翔子

ゾフィー:山口清子


リヒャルト・シュトラウスの傑作オペラで、普通に演奏すれば、感動すること間違いなし。特に、最後の三重唱は。(今回もその通りだった。)

今回の上演は、音楽的には問題ない。しかし、視覚的にはかなり抵抗を感じるものになった。

グライドバーン音楽祭の演出をそのまま持ってきたようである。演出は、リチャード・ジョーンズである。

舞台に”華”がない。典雅な雰囲気が欲しかった。宝塚の演出家に依頼した方が良かったのではないか、と思うぐらいだ。

衣装もイギリスのものをそのまま持ってきたのだろうが、やはり、スタイルが違う。顔が違う。前列席で見たので違和感が大きかった。最後列で見た方がよかったのか…………

欧州の演出をそのまま持ってくるのは考えものだ。今の欧州の演出は歌の流れを損ねるものが多い。頭でっかちで血の巡りが悪い。

魅力的な歌唱を聴きたくて劇場へ行くのに。

指揮とオケは素晴らしかった。歌手は、元帥夫人が図抜けていた。

(追記)

日経にこの公演の批評が掲載されたが、ベタ褒めだった。日経の音楽会批評はベタ褒め傾向が強い。批判している箇所もあるが、よくよく注意して読まないと分からないようになっている。

”業界”で生きていくのは大変だ。言い方にも処世術が必要だ。

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