東京都四ッ谷にある於岩稲荷を参拝する。「稲荷」といってもここは陽運寺という日蓮宗のお寺である。
四ッ谷の寺町の外れにある。狭い路地に面しているので探しにくい。右側に於岩稲荷がある。
於岩といえば、四谷怪談の主人公である。あのひどい顔の幽霊である。子供の時に見たとき震え上がったものである。なぜ於岩が縁結びの神様になるのか、自分には理解しかねる。
個人的感想はともかく、ここは縁結び祈願の稲荷である。境内は狭いが、境内の様子からいうと、ここは若い女性の参拝客が多いのだろう。若い女性が多く訪れる神社やお寺は雰囲気が華やいでいる。
垢抜けている。休息できるベンチやテーブルもある。
絵馬が面白い。縁結びばかりではなく、縁切りの絵馬もある。「結」が赤で、「切」が黒。縁切り祈願も多いらしい。男と別れたいということばかりではない。会社のイヤな同僚、上役と別れたいという祈願もある。ここではプライバシーを尊重して読めないが、他のところで読んだことがある。
稲荷は、神社なのか、お寺なのか、曖昧なところがある。伏見稲荷は神社だが、豊川稲荷は曹洞宗のお寺である。他には、五大稲荷の一つに数えられる最上稲荷(岡山県)は日蓮宗のお寺である。
御朱印は、月限定版を買った。11月は紅葉である。
この陽運寺の筋向かいに於岩稲荷田宮神社がある。無人だった。ここが於岩の生地であるという。