筑波山梅林から徒歩で坂東三十三観音霊場第25番札所・大御堂へ移動する。新しいお堂になっているのに驚く。2020年2月に完成したお堂である。まだ1年しかたっていない。
右に鐘楼がある。
お堂の前は写真撮影禁止なので、ここまで。
大御堂は筑波山神社と切り離せない。かっては知足院中禅寺という寺院で、現在の筑波山神社本殿の場所にあった。筑波山神社と一体だった。明治の神仏分離令で廃寺となり、1872年に廃仏毀釈運動で、堂宇はことごとく破壊された。
当時の廃仏毀釈運動のイデオロギーの強烈さを知る。株式市場のバブルは分かるが、思想・イデオロギーもバブル化する。しかし、こちらの方は気がつきにくい。
知足院中禅寺の本尊は千手観音で、これはなんとか守られ、仮堂に移された。しかし、その仮堂も1938年の山津波で埋没した。本尊は難を逃れ、その後は信者の民家に安置された。
1961年にその民家を買い受けて大御堂に改修したが、新しく建て替えられ、2020年に現在の堂宇が完成した。