筑波山梅林を見学したあと、大御堂まで歩きお詣りし、その後に筑波山神社へと移動する。徒歩5分もかからない近さである。
明治以前は、筑波山神社と大御堂は混合して分離されていなかった。
筑波山は霊峰で、西峯と東峰から成る。西峯を男体山、東峰を女体山とし、それぞれ筑波男大神、筑波女大神を祭神とした。ここに日本神話のイザナギ・イザナミの話が合体して、男体山=筑波男大神=イザナギ、女体山=筑波女大神=イザナミとして信仰されるようになった。
その後、一度、神社は荒廃したらしい。782年に徳一上人が筑波山山頂の神社を再建した。2神の本地仏を千手観音、十一面観音として、筑波山中腹に本尊を千手観音とした知足院中禅寺を創建した。これが現在の筑波山神社の境内である。
明治の神仏分離令で中禅寺は廃寺となり、堂宇も破壊された。本尊の千手観音のその後については、大御堂のところで述べた。
現在の筑波山神社の社殿は、その中禅寺のあとに建てられたものである。
正面に随神門が見える。
随神門。かっては知足院中禅寺の仁王門だった。仁王門は破壊されることなく、そのまま残った。仁王像は神像に置き換えられた。
社殿は重厚な造りである。圧倒された。徳川時代に建てられたものかと錯覚しそうだ。明治初期の建造であるから江戸時代の職人がまだ健在だったのだろう。
境内。
御朱印は、梅まつり期間中の限定版をもらった。他に男体山本殿と女体山本殿の御朱印があったので求める。
お参りに要する時間を聞くと、ケーブルカーを利用すると、それぞれ15分ずつ歩くという。東峰往復で30分、西峯往復で30分。それぞれに10分程度いたとして1時間20分程度だと計算した。
御朱印は、お参りした証である。先に御朱印を貰ったら、そのあと、必ずお参りしなくてはならない。
神社の背後にある展望台行きのケーブルカーに乗る。