女性の方たち、ほんとにご苦労さまです。
不断のご努力により、我々男どもに安らぎの時間を与えてくださっていること、感謝の念にたえません。
これからもどうぞ、癒やしのひとときを与えてくださるよう、切にお願いします。
――ご報告 いろいろ検討した結果、1月28日(土)に、東京 森アーツギャラリーでの[マリーアントワネット展]に出かけることにしました。
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今回の目玉的な、展示です。
中世における女性たちのファッションに触れたくて計画した今回の旅です。
構想中の[マリー・アントワネットに恋した男]がフランスを舞台にした作品であることから、少しでもその雰囲気に浸りたいと考えたわけです。さてさて思惑通りに、中世おフランスに飛び込むことができますやら…。
中世のファッションといえば、まっ先に浮かぶのがスカートですわ。
あのふんわりとした、なんでも竹かごのようなもので膨らませていると聞きました。 . . . 本文を読む
葛飾北斎の絵に触れてみたくなり、立ち寄ってみました。
お待たせしました、やっとです。
やっと、北斎の富士が展示してありました。え、え、ええ…。
富士の御山は、どこかいなあ…。
手前二つの山の後ろに、隠れるようにおられるのが富士の御山ですか?
嘘でしょ、これ。
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先日、豊田市美術館で開催中だった、デトロイト美術館展に行ってきました。
どう言えばいいのでしょうか。
きっちりと描かれた作品で、色彩豊かで、それでいて幼稚な(失礼)…。
青が全体の1/4ほどを占めているでしょうか。
寒色系の中に、中央にでんと描かれたテーブルは、橙色の暖色ですよね。
ちょっと、ほっとする感じです。 . . . 本文を読む
先日、豊田市美術館で開催中だった、デトロイト美術館展に行ってきました。
この人でしたっけ? 「人はどこから来て、何処に行くのか」
すみません、間違えました。
「我々はどこから来たのか,我々は何者か,我々はどこへ行くのか」 . . . 本文を読む
男は学生時代に熟読した、夏目漱石著の『行人』の中の一文を思い出した。
―男は征服するまでを燃え、女は征服されてから燃える。―
そういった恋愛の機微が、今、男に初めてわかった。
いつの間にか情が移り半ば諦めの心で結婚するのかもしれない、とも思った。
しかし男はまだ若い。
共稼ぎを嫌う男は、現在の収入では結婚生活は難しいと思った。
麗子の実家からの援助を受けることになるだろう。
しかしそれは、 . . . 本文を読む
麗子の体が小刻みに震えている。
男には麗子の気持ちが手に取るようにわかった。
やはり気が強くても女だ、心細かったのだろう。
しかし今夜は、もう少し気が付かぬふりをしてやろうと思った。
その裏には、いつも一線を画して拒み続ける麗子への反発心があった。
いつかは結婚するんじゃないか、と男は思う。
しかし今はまだそのことを口にしていないだけに、それ以上強いることを、止めていた。
「寒いのか?」
「うう . . . 本文を読む
男は気を取り直すと、今朝買い求めたスポーツ新聞を背広の下に巻き付け、身体を冷やさないようにした。
先年亡くした祖父の言葉を思い出したのだが、物は試しと雨の中を駆けだした。
できるだけビルに沿って走り、濡れないようにした。
地面を見ながら、右に折れた。
体が少しビル際から離れた途端、前方を見ていなかった男は、信号待ちの通行人に接触してしまった。
「いや、これは失礼! 前を見ていなかったもので…」 . . . 本文を読む