昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

 えそらごと (二十一)

2018-10-30 08:00:40 | 小説
[ もしも彼が生きながらえていたら… ]===== 忠節橋手前の通りで右に折れ、北税務署を左に見ながら少し走ると美江寺観音の交差点に出る。その斜め前には、忌々しい裁判所が現れる。つい先日に速度違反の切符を切られ、罰金を支払う羽目になっていた。 . . . 本文を読む

えそらごと (二十)

2018-10-23 08:00:13 | 小説
[ もしも彼が生きながらえていたら… ]=====「OK!」と答えるや否や、町の外れにある、さほど高くはない山に作られた金華山ドライブウェイ――金華山の南に瑞龍寺山(通称水道山)があり、西麓の岐阜公園と南麓の岩戸公園を結ぶ山道――に向かって車を走らせた。 . . . 本文を読む

ポエム・ポエム・ポエム ~正午編~ =君の目には?=

2018-10-19 08:00:29 | 
きょうに こころのいとをむすべずとも あすにはきっと むすびます わかいふたりのことだもの 君を遠くから 見てるぼく    君は どんな気持ちでいるの?    知りたい……    どうして君は、そうなんだい? ぼくだけに与えて欲しいと願う笑顔を みんなにふりまいて。 恋心……    ほんとに恋してるぼくだよ そして    それを知ってる君なのに なぜ……     . . . 本文を読む

えそらごと (十九)

2018-10-16 08:00:50 | 小説
[ もしも彼が生きながらえていたら… ]=====息苦しさを感じ始めた彼に「どうしたの、声が裏返ってたわよ。そうそう、ドライブウェイに乗って。わたし、プラネタリウムに行ってみたいから」と、貴子の声が明るく車中に響いた。 . . . 本文を読む

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