昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

鼠小僧次郎吉 ~さると猿回し~ 十九

2010-08-17 22:36:22 | 小説
それは、
寛政四年(1792年)以来の
松平定信の対露政策の失政や、
貨幣の質の低下・
商人に対する圧政による、
町人の人心の動揺・
不満を抑えるためであった。

文政の改鋳は悪評だった。
それもその筈で、
金銀等の出目を減らすことにより、
その差益を得るという
目的の貨幣の改鋳だからだった。

ねずみ小僧の盗みに
拍手喝采を送っている町人を
刺激することを
恐れたのである。

大名屋敷のみを襲う
ねずみ小僧の仕事ぶりが
瓦版で揶揄される度に、
幕政への不満が和らいだからであった。

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