人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

東京フィル2015-16シーズン定期演奏会のチケット代は高くないか?

2015年01月03日 09時04分35秒 | 日記

3日(土)。わが家に来てから98日目を迎え、毎日がお正月のモコタロです 

 

          

            いや~さむいねぇ こういう日はアツカンにかぎるね

 

  閑話休題  

 

先日、東京フィルハーモニーから2015-16定期演奏会のパンフレットが送られてきました かつて定期会員だったので”フレンズ会員”に名前が登録されているからだと思います

 

          

 

ざっとプログラムを見渡して、定期会員券の料金表(年間8公演)を見てびっくりしました。まず、今までなかったクラスとしてSS席というのがあり、96,000円となっています 次に通常料金がS席56,000円、A席47,600円、B席39,200円、C席30,800円となっています。これがフレンズ会員(入会金・年会費無料)だとS席50,400円、A席42,840円、B席35,280円、C席27,720円と1割引きになっています 東京フィルはオーチャードホール、東京オペラシティコンサートホール、サントリーホールでそれぞれ定期演奏会を開いていますが、料金は同一です。フレンズ会員の1回当たり単価はS席6,300円、A席5,355円、B席4,410円、C席3,465円です

これを同じサントリーホールで定期演奏会を開く東京交響楽団(年10回)と比較してみると、S席57,000円、A席45,000円、B席38,000円、C席28,000円ですが、1回当たり単価はS席5,700円、A席4,500円、B席3,800円、C席2,800円と、東京フィルよりそれぞれ約600円ほど安くなっています

 

          

 

また、同じサントリーホールで定期演奏会を開く読売日本交響楽団(年10回)の場合は、S席45,300円、A席39,600円、B席33,100円、C席27,300円となっており、1回当たり単価はS席4,530円、A席3,960円、B席3,310円、C席2,730円となり、ますます東京フィルとの差が開きます

 

          

 

この大きな料金差は『指揮者への報酬の違い』ではないかと思います 桂冠名誉指揮者チョン・ミュンフン、特別客員指揮者ミハイル・プレトニョフ、首席客員指揮者アンドレア・バッティストー二という錚々たる指揮者陣を見れば相当高額な契約料金を払うだろうことは十分想像できます しかし、プログラムをよく見ると、私の大好きな指揮者チョン・ミュンフンは各シリーズでたったの1回しか振りません。かつて私が東京フィルの定期会員を選んだのはチョン・ミュンフンがもっと多く振っていたからです その意味では、ピアニスト出身のプレトニョフだろうが、”若手のホープ”バッティストー二だろうが、私にはさほど魅力がありません

と、ここまで書いてきて、もう一つ東京フィルの定期会費が高い理由が分かりました それは楽団員の総数です。昨年の「フェスタサマーミューザ」の総合プログラムに掲載された在京各オーケストラの楽団員数は次の通りです

  〇東京フィル      150名

  〇東京交響楽団    108名

  〇NHK交響楽団   107名

  〇日本フィル      105名

  〇読売日響       101名

  〇新日本フィル      94名

  〇東京シティフィル   62名

  〇東京ニューシティ管  49名

 

          

 

以上の通り、圧倒的に東京フィルの楽団員数が多いことが分かります。東京フィルは2,001年に新星日本交響楽団を吸収合併して大所帯になりました 人数が多ければ、それなりのメリットはあります。定期公演以外の特別公演などはやり易くなるでしょうし、極端な話が2つのコンサートの同日同時刻開催も可能でしょう 楽員同士の競争も激しいと思われるので演奏技術の向上も期待できるでしょう マーラーやブルックナーの大管弦楽曲もエキストラなしで出来るでしょう

問題は、それだけの楽員を養うだけの人件費です。他の在京オケの1.5倍の人数がいる訳ですから、単純計算で1.5倍の人件費がかかることになります。それは当然、一大収入源である定期会員の年間会費に跳ね返ってくるでしょう

収入源拡大の一つのアイディアがSS席の96、000円なのでしょうが、コンサート会場に行くと高齢者ばかりが目立つ今のクラシック音楽界の現状を考えると、むしろ底辺を拡大することが喫緊の課題であるはずで、そのためには年間会費を低くする努力こそ必要だと思います

以上のことを総合して考えると、もし東京フィルが今の料金設定のままで、年8回の公演を年10回に増やすのであれば定期会員になっても良いと思います

コメント (8)
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