人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

新国立オペラ「カルメン」 ⇒ ドン・ホセ役の出演者変更 / ディアオ・イーナン監督「薄氷の殺人」を観る 〜 連続バラバラ死体事件の犯人は誰か:早稲田松竹

2021年06月03日 07時08分30秒 | 日記

3日(木)。新国立劇場から7月3日開催の「カルメン」初日公演のチケットが送られてきましたが、出演者変更のお知らせが同封されていました 「ドン・ホセ役に出演を予定していたミグラン・アガザニアンは、本人の都合により出演できなくなった。代わって村上敏明が出演する」としています 時々「本人の都合により」という理由が書かれますが、本当のところは「日本はオリンピックを”安心・安全に”開くと言ってはいるが、新型コロナのワクチン接種もロクに進んでいない国に行って歌おうとはとても思えない」ということではないか、と勘繰っています

ということで、わが家に来てから今日で2336日目を迎え、中国国家衛生健康委員会は1日、世界で初めて、鳥インフルエンザ「H10N3型」ウイルスの人への感染が確認されたと発表したが、同委員会は「偶発的な感染で、大規模な流行するリスクは極めて少ない」としている  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     新型コロナの感染源を考えると 中国の説明は信用できない 情報公開を求めるべき

 

         

 

昨日の夕食は「すき焼き」にしました たまにはすき焼きもいいですね

 

     

 

         

 

昨日、早稲田松竹でディアオ・イーナン監督による2014年製作中国・香港合作映画「薄氷の殺人」(106分)を観ました

早稲田松竹は緊急事態宣言の関係で休業が続いていたので、2月16日に韓国映画「吠える犬は噛まない」と「子猫をお願い」の2本立てを観て以来、3か月半ぶりです 言うまでもなく座席は市松模様配置です

「薄氷の殺人」の物語の舞台は1999年の中国・華北地方。一人の男の切断された死体が、6つの都市にまたがる15か所の石炭工場で次々と発見されるという事件が発生した 刑事のジャン(リャオ・ファン)が捜査を担当するが、容疑者の兄弟が逮捕時に抵抗して射殺されてしまい、真相は闇の中に葬られてしまう それから5年後、警察を辞め、しがない警備員として暮らしていたジャンは、警察が5年前と似た手口の事件を追っていることを知り、独自に調査を開始する 被害者はいずれも 若く美しいウー(グイ・ルンメイ)という女性と親密な関係があったことが分かる 彼女は1999年の事件で犠牲になったリアン(ワン・シュエピン)の妻だった。妻と別れて独り身のジャンもウーに惹かれていく

 

     

 

【以下ネタバレ注意】

リアンは強盗に押し入り殺人事件を起こしましたが、警察から逃れるため、殺した男に自分の身分証明書を持たせて、自分が死んだことにして潜伏し、妻ウーを監視し、彼女に近づく男たちを次々と殺めていたのです しかし、ジャンは1999年の最初の殺人だけは腑に落ちないものがあり、ウーが努めるクリーニング店に1999年から引き取り手のない皮の上着があって、ウーと顧客との間にトラブルがあり、その後、その客が店に来なくなったことを突き止めます 実はクリーニングを巡って賠償しろとしつこく迫られたウーが顧客を殺して、リアンがバラバラにして遺棄したのです

ウーを演じたグイ・ルンメイが、どこか儚げで魅力的です また、真相を知ったジャンがウ―に、自分が殺したと自白するよう説得した後、ダンスのレッスン室のようなところで、音楽に合わせて一人で踊り狂いますが、自分の愛する女性を逮捕させてしまったことへの後悔と、それを忘れたいという思いが錯綜しているようで、とても印象的でした

また、映画のラストで、警察に連行されるウーが乗った車に花火が襲いかかりますが、ジャンのウーに対する最後の別れの愛情表現だと思います ウーがクスリと笑うシーンが微笑ましい

ところで、リアンはいつもアイススケート靴を肩にかけて歩いていることから、スケートをするシーンが多く出てきますが、流れているBGMはお約束のようにワルトトイフェル「スケーターズ・ワルツ」とヨハン・シュトラウスⅡ世「美しく青きドナウ」です

本作品は2014年、第64回ベルリン国際映画祭で最高賞の金熊賞と男優賞をダブル受賞しています 

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