人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

都響「定期演奏会」 ⇒ 今年度は1回券のみ販売へ / ヤン・コマサ監督「聖なる犯罪者」を観る 〜 一度過ちを犯した者は二度と救われないのか?:ギンレイホール

2021年06月18日 07時14分45秒 | 日記

18日(金)。東京都交響楽団から「2021年度会員券についてご案内」が届きました それによると、「2021年度は4月から7月までの定期会員券は1回券のみ販売とし、9月以降の公演は状況を見ながら会員券の発売を検討していたが、新型コロナウイルス感染症の影響により、通常通り開催できる状況には至っていない 2021年度は会員券の発売は行わず、9月から2022年3月の定期演奏会も1回券のみ販売することとする 発売日・金額は決まり次第、都響WEBサイト等で通知する」としています

他の在京オーケストラが定期会員券(年間会員)制度を取っている中で、都響だけが慎重な対応を図るのは、新型コロナの変異株(インド型など)の感染拡大状況を踏まえてのものと推測します 定期会員券をまとめて販売した後で、コロナ拡大の影響により公演中止となるリスクを考えると、もう二度と払い戻し作業はやりたくない、という意識が強く働いていると思います

都響の考え方はある程度理解できますが、毎回その都度申し込まなければならないのは、やはり煩瑣であるし、申し込む気力がなくなります 「案内」には7月度公演の発売情報(ハーディング指揮によるシューベルト「交響曲第3番」、R.シュトラウス「アルプス交響曲」)も同封されていましたが、残念ですが申し込みはしません

ということで、わが家に来てから今日で2351日目を迎え、香港警察は17日、中国に批判的な香港紙「リンゴ日報」の経営幹部5人を、外国勢力と結託して国の安全に危害を加えたとして香港国家安全維持法違反の疑いで逮捕したが、警察は、何が外国勢力との結託に当たるのかは明らかにしていない  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     要するに中国の習近平政権の気に入らない対象者は 法律違反になるということだな

 

         

 

昨日、夕食に「鶏の唐揚げ」を作りました 2週間に1度のローテなので、2週間前から「うまみ醤油」を冷蔵庫で寝かしておきました 味が沁み込んで美味しかったです

 

     

 

         

 

昨日、ギンレイホールでヤン・コマサ監督による2019年製作ポーランド・フランス合作映画「聖なる犯罪者」(115分)を観ました

少年院に服役中のダニエル(バルトシュ・ビィエレニア)は、前科者は聖職に就けないと知りながらも神父になることを夢見ていた   仮釈放され田舎の製材所で働き始めることになった彼は、ふと立ち寄った教会で新任の神父と勘違いされ、病気がちな司祭の代わりを命じられ、トマシュと名乗ることにする 村人たちは司祭らしくないトマシュに戸惑うが、徐々に彼を信頼するようになっていく 数年前にこの土地で起きた凄惨な事故を知ったダニエルは、村人たちの心の傷を癒そうと模索する しかし、ダニエルの過去を知る男の出現により、事態は思わぬ方向へ転がっていく

 

     

 

この作品は、ポーランドで実際にあった事件をもとに、過去を偽り聖職者として生きようとする男の運命を描き、第92回アカデミー賞の国際長編映画賞にノミネートされた人間ドラマです

この映画を強烈に印象付けるのは、主演のダニエルを演じたバルトシュ・ビィエレニアの顔の表情です 犯罪者ダニエルとしての不気味で恐ろしい顔、聖職者に成りきったトマシュとしての自信に溢れた顔、まるで二重人格者のように正反対の顔を見せています

人殺しの過去を持つダニエルは、キリスト教の精神からは聖職者には成れないのは理解できますが、司祭として村人たちのために尽くそうと努力する彼の姿を見ていると、何ともやりきれない気持ちになります 彼は別に村人たちからお金を騙し取るわけでもなく、何とか村人たちの力になりたいと思っているのです しかし、現実には弁護士資格がないのに報酬を得て弁護したり、教員資格がないのに学校で教えたりすることが出来ないのと同じように、勝手に司祭になることは出来ないのでしょう   再び少年院に舞い戻り、決闘のうえ身体中をズタズタにされて目が彷徨うダニエルが哀れです

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