人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

N響2021‐2022シーズン会員継続へ(Cプロ・芸劇) / 誉田哲也著「あの夏、二人のルカ」を読む ~ 楽器修理工房の看板「ルーカス・ギタークラフト」の意味は?

2021年06月01日 07時17分21秒 | 日記

6月1日(火)。月日の経つのは速いもので、今日から6月です 月初めにつき、3つの目標の5月の実績を振り返ります ①クラシック・コンサート=5回、②映画鑑賞=18本、③読書=4冊でした コンサートは8日(土)の東響定期公演をはじめ3公演が中止・延期になったことが響きました

ということで、わが家に来てから今日で2334日目を迎え、香港のワクチン接種率が20%程度にとどまっていることを背景に、香港政府が企業に協力を呼びかけたところ、香港の大手不動産会社が、新型コロナウイルスのワクチンを接種した市民を対象に、1080万香港ドル(約1億5千万円)のマンションが当たる抽選を始めることを明らかにした  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     それほどまでしないと香港市民が接種しないワクチンって  もしかして中国製じゃ?

 

         

 

昨日、夕食に「豚しゃぶ」「生野菜とツナのサラダ」「たたきキュウリ・ラー油乗せ」「もやしの味噌汁」を作りました 暑い日は豚肉が良いですね

 

     

 

         

 

NHK交響楽団から「2021-2022シーズン」会員券更新案内が届きました 現在の2020-2021シーズンは年間会費(Cプログラム2日目・東京芸術劇場:C席)を払い込んだと思ったら、コロナ禍の関係で全額払い戻しになり、「その都度申し込み方式」に変わってしまったので、1度も自分で選んだ会員席で聴くことが出来ませんでした 1年前に選んだCプログラムC席(2階左バルコニー)が優先的に確保されているので、そのまま継続することにしました 私が舞台脇の2階バルコニー席の会員になるのは他のオケも含めて今回が初めてです 芸劇のバルコニー席の最大のメリットは、何より演奏者に一番近いということです 音響的には1階か2階の正面が理想ですがそこはS席です。料金が2倍近くかかってしまいます さっそくコンビニ経由で年間会費を払い込んでおきました

Cプログラムは全9回で指揮者は全員外国からの招聘です 期待しているのはファビオ・ルイージ指揮によるブルックナー「交響曲第4番」、モーツアルト「ピアノ協奏曲第20番」(P:メル二コフ)、クリストフ・エッシェンバッハ指揮によるマーラー「交響曲第5番」、パーヴォ・ヤルヴィ指揮によるバルトーク「管弦楽のための協奏曲」、R.シュトラウス「アルプス交響曲」といったプログラムです ただし、本当に来日してくれないと話になりません

 

     

 

また、ミューザ川崎友の会の有効期限が6月末で切れるので、会費3000円を振り込んでおきました これは毎年夏の「フェスタサマーミューザ」のオーケストラセット券を会員先行販売で取るのと、東響の「モーツアルト・マチネ」の4回セット券を取るために会員になっているようなものです 少しでも条件の良い席を取るためには「先手必勝」なのです

 

     

     

 

         

 

誉田哲也著「あの夏、二人のルカ」(角川文庫)を読み終わりました 誉田哲也は1969年、東京都生まれ。学習院大学卒業。2002年「妖の華」でムー伝奇ノベル大賞優秀賞を受賞しデビュー 2003年「アクセス」でホラーサスペンス大賞特別賞を受賞 青春小説から 女性刑事を主人公にした「姫川玲子」シリーズまでジャンルを超えて高い人気を集めています

 

     

 

この小説は3人が語り手となって物語が進んでいきます 1人目は、離婚して名古屋から東京の日暮里へ帰ってきた沢口遥=32歳の女性です。亡くなった母親が住んでいた谷中の家に向かう道すがら、「ルーカス・ギタークラフト」という看板が目に入ります   「なぜギターの修理工房がこんなところにあるのか、ルーカスとはどういう意味を持っているのか?」と気になります 2人目は女子高に通う2年生の佐藤久美子(クミ)です。夏休み明けの教室でギターケースを目にしたクミは、その持ち主を待ち構えてバンド結成のチャンスを掴みます 音楽一家に育ったクミは5歳の頃からドラムを叩いていて、バンドを組んで演奏したくてうずうずしていたのです 3人目は「ルーカス・ギタークラフト」の店主で、30代後半独身の乾滉一です。プロのミュージシャンを目指していましたが、限界を感じて楽器修理工に転じました ギターだけでなく、日用品の修理依頼も引き受けて生活の糧にしています

クミは谷川実悠と蓮見翔子をバンドに引き入れてギター、ベース要員として練習を開始します すると、真嶋瑠香(ルカ)が自分では楽器の演奏はできないが、ロックやバンドが大好きなので仲間に入れてほしいと申し出てきます。3人は彼女を受け入れます その瑠香が転校生で歌が抜群に上手い森久遙(ヨウ)を連れてきてボーカルに加えるべきだと主張します。こうして4人+1人によるユニットが完成します そしてバンド名をどうするかの相談になった時、クミがアイディアを出します 瑠香(ルカ)と遥(本人はヨウと呼べと言うが、本名はハルカ)に共通するルカを付けたらどうか、ちょっとひねって「ルーカス」はどうか、と クミの提案通りバンド名が決まりました

これで本書のタイトル「二人のルカ」が特定されました それでは、「ルーカス・ギタークラフト」の店主・乾滉一とバンド名「ルーカス」&「二人のルカ」とどう結びつくのか・・・

乾滉一には親の離婚に伴って生き別れとなった妹がいました 彼女の名前は乾瑠香でしたが、母親の旧姓に戻って真嶋瑠香となっていました。つまり、滉一と瑠香は兄妹だったのです 一方、「ルーカス・ギタークラフト」を訪ねてきた沢口遥は、女子高時代は父親の姓・森久遥を名乗っていましたが、離婚に伴って亡くなった母親の旧姓・沢口となっています。つまり、女子高時代の「ルーカス」のボーカル、ヨウだったのです

この小説は、女性は結婚すると姓が変わり、離婚するとまたもとに戻る、という現在の婚姻の仕組みを巧みに利用してミステリー仕立てにした物語です

高校時代から14年後、結婚して子供のいる32歳の瑠香の家に、プロのミュージシャンになったクミ、大学講師になった美悠、ウィンドゥディスプレイ制作会社で働く翔子、そして、乾滉一と沢口遥が連れ立ってやってきて、再会を喜び合います そして滉一のギターを入れてセッションが始まります 瑠香の強引とも言える説得で、滉一と遥は結婚しそうな雰囲気です

本書を読んでいて思ったのは、誉田哲也ってやけにロックやバンドに詳しいなあ、ということです 調べてみたら、彼は15歳の頃からバンドを始め、大学卒業後までプロのミュージシャンを目指して頑張っていたそうですが、途中で諦めたようです 個人的には、小説家になって正解だったと思います

それにしても、本書のタイトルは気のせいかもしれませんが、個人的にすごく親近感を感じます

コメント
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