人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

被災地支援に~バイロンの孫娘のストラディバリウス

2011年07月04日 06時41分41秒 | 日記
4日(月).昨日の朝日「天声人語」に英国の詩人バイロンの孫娘が愛したストラディバリウスが,英国のネット競売で空前の13億円をつけた,という話が載りました.私が6月24日のブログで紹介した話の詳細です.

イタリアの弦楽器職人アントニオ・ストラディバリ(1644~1737年)の作は約600丁が現存する.今回売却されたのは日本音楽財団蔵の1721年製ストラディバリウスで,銘は「レディー・ブラント」.同財団は約20丁を所有し,奏者に貸与している.売却収入は東北地方の祭りや伝統芸能の再生に使われる.

バイオリストの千住真理子は9年前,億単位の借金をしてスイスの富豪から名器を手に入れた.試奏して生き物の存在を感じたと語る 「小手先の技術は通じない.狙った音がなかなか出てこず,これまで演奏してきた音楽は無いも同じと覚悟しました」 それほどの転機だった.バイロンは詩「音楽に寄せて」に書いている・・・「”美”の娘らの中にあっても お前のように奇しき力をもつものはないであろう」

イギリスの詩人の孫娘の所有していたバイオリンが,日本の被災地の復興支援のために役立つ なんと素晴らしいことでしょうか 日本音楽財団には,まだ貸与していないバイオリンが残っているのなら,有望な若手演奏家に貸し出してほしいと思います

ストラディバリウスといえば,昨日東京芸大チェンバーオーケストラを指揮しながら演奏したウイーン・フィルのコンサートマスター:ライナー・ホーネックの所有するバイオリンは,オーストリア国立銀行から貸与されている1714年製のストラディバリウスでした バイオリン独奏のパートは流石につやのある素晴らしい音が出ていました もちろん楽器が超一流でも彼ほどの実力がなければ,超一流の音は出ませんが
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