人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

益田ミリ著「47都道府県 女ひとりでいってみよう」を読む ~ 何かを学ぶ、などにはこだわらない『ただ行ってみるだけ』の旅の魅力

2024年09月10日 02時58分29秒 | 日記

10日(火)。昨日朝、体温を測ったら36.1度だったので、行きつけのクリニックに電話を入れました 9時半診療開始なので9時15分ごろ電話をしたら繋がりません。しばらく待って9時半過ぎに何度か電話してみたのですが、やはりつながりません 月曜日だから混んでいるのだろうと思いました 「発熱や咳が出るときは事前に電話してから受診を」ということなので、平熱の場合は大丈夫だろうと思い、直接クリニックに行きました 受付で「電話がつながらなくて直接来ましたが、熱は平熱です」と伝えると、すんなりと受け付けてくれ、その場で体温を測ったら36.7度でした 受診の結果はやはり風邪で、「コロナの検査をするまでもないでしょう コロナに罹っていたとしても2度目の場合(私は無症状コロナの経験あり)は、風邪と処方は同じですから」と言われ、薬(5種類)を処方されて薬局で受け取ってきました これでやっと一安心です

ところで、待合室で順番を待っている間に、中年男性が受付にやってきて、「内科と皮膚科でどっちがすいていますか?」と訊きました 受付が「内科です」と答えると「じゃ、内科でいいや」と言ってました 内科と皮膚科では診療内容がかなり違うと思うのですが、この人はいったいどこが悪いんだろう?」と首をかしげてしまいました 多分、頭だな

ということで、わが家に来てから今日で3528日目を迎え、パレスチナ自治区ガザでの戦闘を巡り、イスラエルの商都テルアビブで7日、ネタニヤフ政権がイスラム組織ハマスに捕らわれた人質の解放交渉を進めていないとして、政権に抗議する大規模デモがあり、主催者発表で約50万人が参加した  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

     

     交渉には妥協が必要だが ネタニヤフには譲歩の姿勢がない 相手の殲滅だけが目的

         

昨日は、私が体調不良だったので、娘が夕食に「餃子」を焼いて、卵スープを作ってくれました なぜか私にはこのように美しく焼くことができません いつも自分で作っているので、人が作ってくれる料理は一段と美味しく感じます 大変おいしゅうございました

     

         

益田ミリ著「47都道府県  女ひとりでいってみよう」(幻冬舎文庫)を読み終わりました 益田ミリは1969年大阪府生まれ。イラストレーター、漫画家、エッセイスト 主な著書に「すーちゃん」シリーズ、「僕の姉ちゃん」シリーズなどがある。第28回手塚治虫文化賞短編賞を受賞 朝日新聞で「オトナになった女子たちへ」を伊藤理佐と交代で連載している”エッセイスト”としてお馴染みです

     

本書はウェブ連載「益田ミリの47都道府県  女ひとりでいってみよう」をまとめて2011年4月に幻冬舎文庫として刊行したものです

2002年12月から2006年10月まで、著者が33歳の終わりから37歳にかけての約4年間、毎月毎月、1度も欠かさず47都道府県を訪ねたひとり旅のエッセイです

著者は「何かを学ぶ、などにはこだわらない『ただ行ってみるだけ』の旅」と位置付けています 原則的に現住所の東京から出発する旅ですが、目的地によって1泊だったり2泊だったり3泊だったり日帰りだったりします

第1回目の青森県から、三重県、北海道と続けていきますが、4番目の茨城県ですでに「はっきりいって、もう飽きている ひとり旅・・・。まだ3県しか行ってないのに嫌になってきた」と弱音を吐いています 結局、「わたしの県にはいついらっしゃるのでしょうか? 楽しみです」というファンレターが届いて、再度やる気を出します   旅を始めたばかりの頃は、名物を食べなければという焦りを感じたり、しゃべる相手がいない寂しさを感じていたものの、回数を重ねていくうちに気軽に考えるようになっていきます    地元の名物を食べに行くよりも、コンビニで総菜を買ってホテルでテレビを観ながら食べることに抵抗がなくなっていきます    したがって、現地の人たちとの会話とか交流というものもほとんどありません   ただ、「駅員さんとか、お土産屋さんの人とか、タクシーの運転手さんとか、道を尋ねた人とのちょっとしたやりとりで、なんとなく土地の雰囲気というものが伝わってくるものです」として、47都道府県で「人」が好きな順位でいうと、大分県、高知県、山形の女の人がベスト3になるそうです 全都道府県を回らないにしても、皆さんはどうでしょうか

前述の通り、基本的にミリさんは他人との交流が苦手のようで、自分からは声をかけることはしませんが、他人に迷惑をかけているわけでもないし、本人が良ければそれで良いのだと思います 逆に言えば「ミリさん流 ひとり旅」は誰からも干渉されない自由気ままな「ひとり旅の極意」と言えるかもしれません

ところで、ミリさんの旅はかなり「行き当たりばったり」に近いもので、開いているはずの施設が閉まっていたり、やっているはずのお祭りが終わっていたりと、かなり無駄な時間を過ごしていると思うところも少なくありませんが、それもまた旅というものかもしれません

各都道府県のエッセイの最後には、思い出となった出来事が4コマ漫画で描かれていて、その隣には旅で使ったお金の明細(交通費、宿泊費、食費、入場料、自分の土産代等)が書かれています 「あとがき」によると、47都道府県全てを巡った総経費は約220万円だったとのこと    もちろん、これは今から約20年前の金額なので、現在、同じことをやろうとしたら何割か高くつくでしょう

ミリさんの素晴らしいところは、47都道府県すべてを毎月1回ずつ旅すると"決意"し、それを"実行"に移したことです   これは時間とお金がなければ出来ないことですが、それ以前にその決意がなければ出来ません    現在、50代になったミリさんは いつどこでどういう旅をしているのでしょうか

     

            (表紙が2重になっていて拍子抜けしました)


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