人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

新国立オペラ改革~大野和士新芸術監督の目論見 / 黒沢清監督「散歩する侵略者」、北野武監督「アウトレイジ 最終章」を観る / 「エピス・クァルテット」他のチケットを取る~JTアートホール

2018年01月31日 07時52分01秒 | 日記

31日(水)。月日の流れは速いもので、1月も今日で終わりです 今年も残すところ あと334日になってしまいました。焦ります   フェイクですけど

ということで、わが家に来てから今日で1218日目を迎え、米連邦捜査局(FBI)のマケイブ副長官が29日辞任したが、トランプ大統領がマケイブ氏は民主党寄りで中立でないとして批判していたことが一因らしい というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

      マケイブ氏には大統領の行動のチェックを期待してたのに 負警部になっちゃった

 

                   

 

昨日、夕食に「麻婆茄子」「やわらかホウレンソウ」「トマトとエノキダケとベーコンのスープ」を作りました 「麻婆茄子」はひき肉の代わりに豚バラを使っていますが、食べ応えがあります 「やわらか~」はホウレンソウを茹でて、ニンニク、赤唐辛子、醤油を煮たてて かけただけのシンプル料理です。これは新聞の料理コーナーに載っていた料理研究家・村松眞由子さんのレシピですが、とても美味しいです

 

     

 

                   

 

昨日の日経夕刊 文化欄に「新国立劇場20周年 改革へ新芸術監督 ~ オペラ レパートリー拡充」の見出しによる記事が載りました 超訳すると

「オペラ部門の次期芸術監督・大野和士が改革を打ち出したのは『レパートリーが先細りになる』との危機感からだった 打開策のひとつは『脱レンタル』だ。海外の劇場が制作したオペラを新国立劇場が上演する場合、従来は演出や舞台のデザインにあたる部分を『借りる』形が大半だった 1上演ごとの契約で、そのつど装置や衣装を外国から借りる。上演が終われば返却するから、再演時も新たに契約を結び、借り直さなければならなかった これに対し、大野が掲げたのは『買い取る』手法。上演権を買い、装置や衣装を国内で保管する。装置などは日本で作ることも可能となる ケントリッジ演出による『魔笛』がその最初の試みだ ベルギーのモネ劇場で初演された舞台だが、今回は装置の一部を日本で作る。『やりたいとき、いつでも上演できるようになる。自然とレパートリーは増える』と大野はもくろむ。さらに1幕もの2作品を同時上演する『ダブルビル』を導入する。最初はジャン二・スキッキ』と『フィレンツェの悲劇』の組み合わせだ 大野はリヨン歌劇場首席指揮者などを務め、海外のオペラ人脈に通じている。公演費削減が続く中、世界基準のオペラハウスを目指す難しい課題と向き合う。新制作には2年に1度、日本人の作曲家への委嘱作品を加え、東京発の新作を世界に発信していきたいという

「借りる」から「買い取る」への転換は、公演のコストパフォーマンスが図られるのであれば歓迎すべきことだと思います とくに装置や衣装を日本国内で作るというアイディアは、日本人の技術力の高さを考えると より低いコストで より高い価値が創造できる可能性があると思います   問題は世界レベルの歌手陣を呼ぶには相当高いギャラを支払わなければならないということです これについては、記事にあるように、大野新芸術監督の海外のオペラ人脈に期待するしかないのかな、と思います 新しい方針による最初の試みは10月のモーツアルト「魔笛」とのことですが、この公演が今後の上演の試金石になります その意味で、今から観るのを楽しみにしたいと思います

 

     

 

                   

 

2月23日(金)午後7時から虎ノ門のJTアートホール「アフィニス」で開かれる「アフィニス  アンサンブル  セレクション  特別演奏会」のチケットを取りました 前半はアンサンブル・コア・ドゥ・ロゾーにより①ハイドン「ロンドン・トリオ第3番」、②ルトスワフスキ「トリオ」、③モーツアルト「5つのディヴェルティメント変ロ長調K.439b第5番」が、後半はエピス・クァルテットにより ベートーヴェン「弦楽四重奏曲第14番嬰ハ短調」が演奏されます  これはエピス・クァルテットのベートーヴェン狙いでチケットを買いました 彼らのコンサートを聴くのはこれで3度目になります

 

     

     

 

                   

 

昨日、早稲田松竹で「散歩する侵略者」と「アウトレイジ 最終章」の2本立てを観ました

「散歩する侵略者」は黒沢清 監督・脚本による2017年の作品(129分)です

数日間行方不明になっていた不仲の夫・真治(松田龍平)が まるで別人のようになって帰ってくる。急に穏やかで優しくなった夫に 妻の加瀬鳴海(長澤まさみ)は戸惑う。真治は会社を辞め、毎日散歩に出かけていくが、鳴海は真治が一体どこで何をしているのか疑問を抱く その頃、町では一家惨殺事件が発生し、奇妙な現象が頻発するようになっていた。ジャーナリストの桜井(長谷川博巳)は取材中、天野(高杉真宙)という自称”宇宙人”の若者に出会い、二人は事件の鍵を握る女子高生・立花あきら(恒松祐里)の行方を探し始める。3人は行動を共にするが、彼らが新種のウィルスをまき散らしている張本人だとして厚労省を名乗る男たちから追われ、事態は思わぬ方向へと動く 鳴海は真治から「地球を侵略するために来た」と衝撃の告白を受ける。そして天野もあきらも宇宙人の仲間であることが分かる。地球への侵略開始の合図を送る通信機が完成し、宇宙に向けて電波が送られる

 

     

 

侵略者たちは会話をした相手から、その人が大切にしている「概念」を奪っていきます 侵略者が人差し指で相手の額に触れると 脱力して「家族」「仕事」「所有」「自分」といった概念が奪われ、その人からはその「概念」が永遠に失われてしまいます

最後に、鳴海が「侵略されて どうせ死ぬのだから、私から”愛”という概念を奪って欲しい」と提案しますが、真治は出来ないと拒否します しかし、最後には説得され、彼女の額を指で触れると、逆に真治が脱力してしまいます そして何故か宇宙人による侵略は中止されます。鳴海が犠牲になることによって 宇宙人である真治に 人間に対する”愛”が芽生え 地球を侵略から守った、ということになるのでしょう

それにしても、宇宙から来た侵略者が身近で散歩してたら、マジ コワイっすね

 

     

 

                     

 

「アウトレイジ 最終章」は北野武 監督・脚本・編集による2017年の作品(104分)です

関東「山王会」 対 関西「花菱会」の抗争後、大友(ビートたけし)は韓国に渡り、日韓を牛耳るフィクサー張会長(金田時男)の下にいた  そんな折、取引のため韓国滞在中の花菱会の幹部・花田(ピエール滝)がトラブルを起こし、張会長の手下を殺してしまう   これをきっかけに、国際フィクサー「張グループ」 対 巨大暴力団組織「花菱会」の一触即発の事態となる   激怒した大友は、すべての因縁に決着をつけるべく日本に戻ってくる。時を同じくして、その「花菱会」では会長(大杉蓮)を引きずり下ろすための卑劣な内紛が勃発していた

 

     

 

第1作「アウトレイジ」、第2作「アウトレイジ  ビヨンド」を見ていないのでストーリーが良く理解できないのですが、要するに裏社会の「裏切り」「駆け引き」「騙し合い」が繰り返されるアウトレイジ(極悪非道)の戦争物語です

数えたわけではないのですが、この映画で一番多かったセリフは「バカ野郎!」です 何かというとすぐに「バカ野郎!」が飛び出します。映画を観ている方は、「バカ野郎!」と言っているのバカ野郎なのか、言われている方がバカ野郎なのか分かりません たぶん両方かな それと、主人公の大友(ビートたけし)は、相手が武器を持っていようがいまいがお構いなく、問答無用に拳銃をぶっぱなします 「アウトレイジ」だからそうなるのでしょうが、今のヤクザはそんな簡単・単純ではないでしょう。リクルート面で不利です

登場人物のほとんどがヤクザの男どもという設定でココロがササクレテしまいそうですが、救いは警視庁組織暴力対策部(いわゆる”マル暴”)の刑事・繁田(松重豊)の正義感です 上からの命令で事件の捜査から外されると辞表を提出します 

そんなカッコいい彼は その後どうしているかといえば、全国の街の隠れた名物食堂を食べ歩きして 孤独のグルメ をやっているそうです    それ  早く言ってよ~

 

     

 

 

本日 toraブログのトータル訪問者数が89万 I P を超えました。これもひとえに普段からご覧いただいている読者の皆さまのお陰と感謝申し上げます   これからも1日も休まず書き続けて参りますので 引き続きお読みくださるようお願いいたします

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