人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

まんが超訳「論語と算盤」(原作:渋沢栄一)を読む ~ 逆境の会社員が”現代の渋沢栄一”に「論語と算盤」を学んだらどうなるか?という問いから企画された書

2024年08月29日 00時36分29秒 | 日記

29日(木)。わが家に来てから今日で3516日目を迎え、靖国神社の石柱に落書きしたとして、警視庁公安部から指名手配された中国籍の男について、中国の公安当局は中国国内の恐喝事件で拘束したと発表した  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

     

     反日思想犯だと思ったら ただの恐喝犯じゃないの!どこの国にもいるノータリンだ

         

昨日、夕食に「茄子と油揚げの煮物」「オクラの豚肉ロール焼き」「生野菜とアボカドのサラダ」「シメジの味噌汁」を作りました 料理2品は初挑戦ですが、美味しく出来ました

     

         

「まんが超訳  論語と算盤(原作:渋沢栄一)」(光文社文庫)を読み終わりました 本書は1916年に刊行された渋沢栄一著「論語と算盤」を漫画化し2020年1月に光文社から刊行、2024年1月に文庫化したものです 監修=守屋淳、解説=澁澤健(渋沢栄一の玄孫)、シナリオ=山本時嗣、漫画構成=今谷鉄桂、作画=新津カタヒトです

渋沢栄一(1840-1931)は「道徳経済合一説」を説き続け、生涯に約500もの企業の創立・発展に貢献した実業家 経済団体を組織し、商業学校を創設するなど、実業界の社会的地位の向上に努めた 同時に、約600の教育機関・社会公共事業の支援並びに民間外交に尽力した 2024年7月発行の新1万円札の”顔”に選ばれたことから大きな話題を呼んだ

     

本書のシナリオを書いた山本時嗣が巻頭の「まんが 超訳『論語と算盤』によせて」の中で「逆境の会社員が、”現代の渋沢栄一”に『論語と算盤』を学んだらどうなるか?」という問いから企画した」と書いています ”現代の渋沢栄一”とは、上場企業をはじめ100社以上の大株主となって”日本一の個人投資家”として名を馳せた故・竹田和平のことです その投資スタイルは、短期売買で利益を稼ぐのではなく、日本の未来を担うであろう企業の株を長期に持ち続け、応援していくというものです 渋沢栄一が多くの企業の創立・発展に貢献したように、渋沢を尊敬する竹田和平は、多くの優良企業を資金面で支えていったことから、”渋沢哲学”の語り手として選んだのだと思われます

本書は次の各章から構成されています

プロローグ「出会い」

第1章「僕の『領分』って何だろう?:処世と信条」

第2章「大きな志と小さな志:立志と学問」

第3章「『智・情・意』3つのバランス:常識と習慣」

第4章「できることをコツコツと:仁義と富貴」

第5章「『ワクワクすること』の強さ:理想と迷信」

第6章「『行動』を通して自分を磨く:人格と修養」

第7章「私利私欲より社会の利益:算盤と権利」

第8章「『武士道』で『信用』を得る:実業と士道」

第9章「不安な時期にこそすべきこと:教育と情誼」

第10章「人事を尽くして天命を待つ:成敗と運命」

エピローグ「成功とは結局・・・」

解説「今、なぜ渋沢栄一なのか?」

渋沢栄一と竹田和平

プロローグからエピローグまでは、「月刊経文」編集者の鈴木孝が日本一の個人投資家・吉田和平と出会い、彼を通して渋沢栄一の経営哲学を学んでいき、人間として成長する過程が漫画で描かれています

解説「今、なぜ渋沢栄一なのか?」は、「月刊経文」編集長に昇格した鈴木が渋沢栄一の玄孫・澁澤健にインタビューするという設定になっています 鈴木の「渋沢栄一の”道徳経済合一説”は現代風に言うとどういう意味なのでしょうか?」という質問に、澁澤健は次のように語っています

「『サステナビリティ―』です これは目先の利益を追う資本主義に欠けているものですよね サステナビリティーのためには『論語と算盤』にあるように、算盤勘定は不可欠だけれども、算盤だけを見つめているとつまづいてしまうかもしれない 一方、世の中が著しく変化する中、道徳のご高説だけでもサステナビリティーに欠ける と栄一は説いていると思います   経済と道徳は、たとえるならば未来へ前進するための車の両輪のような存在です。どちらかが欠けても前にうまく進めなくなってしまいます

『サステナビリティ―』とは、自然環境や社会、健康、経済などが将来にわたって、現在の価値を失うことなく続くことを目指す考え方で、「持続可能性」と訳されています 「論語と算盤」は、まさに経済面での持続可能性を探った書と言えると思います

本書は漫画で描かれているので、私のようなアホでもすんなりと読むことが出来ました お薦めします

     


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