21日(水)。わが家に来てから今日で116日目を迎え、家庭の心配をするモコタロです
ご主人さまが古いテレビが処分できなくて困ってるんだよ 法律で
閑話休題
19日の朝日夕刊に、吉田純子編集委員が「熟成の指揮 50年もの 秋山和慶 来月11日記念演奏会」というテーマで記事を書いていました 秋山氏は「『いい音楽だったねえ。ところで、指揮していたのは誰だっけ』と語り合いながら帰ってもらえれば本望」と語っているそうです
これについて吉田さんは「自身の痕跡を消し、感動のみを人々の胸に深く刻むのが、音楽に仕える人間にとって最大の幸福なのだという」とフォローしています
「オレが、オレが」という自己主張の塊のような指揮者を目の当たりにすると、秋山氏のように自然体で指揮をして自らの存在感を誇張しない指揮者は理想的な存在です しかし、現実問題として、目の前で演奏している指揮者とオーケストラを捨象して音楽を聴くことは極めて困難です
実際には「この指揮者にしてこの解釈」であり「このオーケストラだからこういう音」なのです
話は少しそれますが、クラシック音楽界は、一昔前のアルトゥーロ・トスカニーニ指揮NBC交響楽団、オットー・クレンペラー指揮ニュー・フィルハーモニア管弦楽団、ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ベルリン・フィル、ブルーノ・ワルター指揮コロンビア交響楽団、レナード・バーンスタイン指揮ニューヨーク・フィルというような「指揮者あってのオーケストラ」の時代から、「オーケストラあっての指揮者」の時代に変貌しています 一握りの人気指揮者はジェット旅客機で世界を飛び回り、世界各地のコンサートホールやオペラ劇場で指揮をしてるのが実情です。そうした中で、日本は絶好のクラシック音楽”市場”となっています
海外オケは高い席ほど早く売れます。が、高額チケットを買う何割の人が”にわかクラシック・ファン”ではなく、本当に音楽を愛するクラシック・ファンなのか非常に疑問です。クラシック市場の底辺が広がるという意味では、チケットが売れるのは良いことに違いありませんが、時にマナーの悪い聴衆に遭遇したりするとガッカリします
高いお金を払ってわざわざコンサートに来ないで、自宅でお笑い番組でも見ていたら、と言いたくなるのは私だけではないでしょう
も一度、閑話休題
新国立劇場から「2015-2016シーズン『オペラ・プルミエ』座席継続のご案内」と、そのラインナップを紹介した機関誌「The Atre 2月号」が届きました 新シーズンは今年10月から来年7月までの間に10公演あります。『プルミエ』というのは各オペラ公演の初日の公演のことです
ラインナップは以下の通りです
①10月1日(木)午後7時から ワーグナー「ラインの黄金」(新制作)
②11月17日(火)午後6時半から プッチーニ「トスカ」
③12月3日(木)午後7時から ヴェルディ「ファルスタッフ」
④1月24日(日)午後2時から モーツアルト「魔笛」
⑤2月28日(日)午後2時から ヤナーチェク「イェヌーファ」(新制作)
⑥3月6日(日)午後2時から リヒャルト・シュトラウス「サロメ」
⑦4月3日(日)午後2時から マスネ「ウェルテル」
⑧4月14日(木)午後7時から ジョルダーノ「アンドレア・シェニエ」
⑨5月23日(月)午後5時から ワーグナー「ローエングリン」
⑩7月1日(金)午後7時から 團伊玖磨「夕鶴」
現在の席がS席の中でもセンターブロックの通路側で、かなり良い席なので、継続することで返信通知を出しました
最後の、閑話休題
昨日聴いたCDはカナダのピアニスト、アンジェラ・ヒューイットの演奏するベートーヴェンのピアノ・ソナタ集です。収録曲は①ソナタ第7番ニ長調・作品10-3、②ソナタ第4番変ホ長調・作品7、③ソナタ第23番ヘ短調・作品57”熱情”」の3曲です。ヒューイットはイタリアの小さなピアノ・メーカーのFAZIOLIを弾いていますが、美しくクリアな音色です。ヒューイットの演奏は知的で爽やかです