人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

新国立オペラ2015-2016シーズン会員継続へ~10月から全10公演

2015年01月21日 07時00分26秒 | 日記

21日(水)。わが家に来てから今日で116日目を迎え、家庭の心配をするモコタロです 

 

          

          ご主人さまが古いテレビが処分できなくて困ってるんだよ 法律で

 

  閑話休題  

 

19日の朝日夕刊に、吉田純子編集委員が「熟成の指揮 50年もの 秋山和慶 来月11日記念演奏会」というテーマで記事を書いていました 秋山氏は「『いい音楽だったねえ。ところで、指揮していたのは誰だっけ』と語り合いながら帰ってもらえれば本望」と語っているそうです これについて吉田さんは「自身の痕跡を消し、感動のみを人々の胸に深く刻むのが、音楽に仕える人間にとって最大の幸福なのだという」とフォローしています

「オレが、オレが」という自己主張の塊のような指揮者を目の当たりにすると、秋山氏のように自然体で指揮をして自らの存在感を誇張しない指揮者は理想的な存在です しかし、現実問題として、目の前で演奏している指揮者とオーケストラを捨象して音楽を聴くことは極めて困難です 実際には「この指揮者にしてこの解釈」であり「このオーケストラだからこういう音」なのです

話は少しそれますが、クラシック音楽界は、一昔前のアルトゥーロ・トスカニーニ指揮NBC交響楽団、オットー・クレンペラー指揮ニュー・フィルハーモニア管弦楽団、ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ベルリン・フィル、ブルーノ・ワルター指揮コロンビア交響楽団、レナード・バーンスタイン指揮ニューヨーク・フィルというような「指揮者あってのオーケストラ」の時代から、「オーケストラあっての指揮者」の時代に変貌しています 一握りの人気指揮者はジェット旅客機で世界を飛び回り、世界各地のコンサートホールやオペラ劇場で指揮をしてるのが実情です。そうした中で、日本は絶好のクラシック音楽”市場”となっています 海外オケは高い席ほど早く売れます。が、高額チケットを買う何割の人が”にわかクラシック・ファン”ではなく、本当に音楽を愛するクラシック・ファンなのか非常に疑問です。クラシック市場の底辺が広がるという意味では、チケットが売れるのは良いことに違いありませんが、時にマナーの悪い聴衆に遭遇したりするとガッカリします 高いお金を払ってわざわざコンサートに来ないで、自宅でお笑い番組でも見ていたら、と言いたくなるのは私だけではないでしょう

 

  も一度、閑話休題  

 

新国立劇場から「2015-2016シーズン『オペラ・プルミエ』座席継続のご案内」と、そのラインナップを紹介した機関誌「The Atre 2月号」が届きました 新シーズンは今年10月から来年7月までの間に10公演あります。『プルミエ』というのは各オペラ公演の初日の公演のことです

 

          

 

ラインナップは以下の通りです

①10月1日(木)午後7時から ワーグナー「ラインの黄金」(新制作)

 

          

 

②11月17日(火)午後6時半から プッチーニ「トスカ」

③12月3日(木)午後7時から ヴェルディ「ファルスタッフ」

④1月24日(日)午後2時から モーツアルト「魔笛」

 

          

 

⑤2月28日(日)午後2時から ヤナーチェク「イェヌーファ」(新制作)

⑥3月6日(日)午後2時から リヒャルト・シュトラウス「サロメ」

⑦4月3日(日)午後2時から マスネ「ウェルテル」

 

          

 

⑧4月14日(木)午後7時から ジョルダーノ「アンドレア・シェニエ」

⑨5月23日(月)午後5時から ワーグナー「ローエングリン」

⑩7月1日(金)午後7時から 團伊玖磨「夕鶴」

 

          

 

現在の席がS席の中でもセンターブロックの通路側で、かなり良い席なので、継続することで返信通知を出しました

 

  最後の、閑話休題  

 

昨日聴いたCDはカナダのピアニスト、アンジェラ・ヒューイットの演奏するベートーヴェンのピアノ・ソナタ集です。収録曲は①ソナタ第7番ニ長調・作品10-3、②ソナタ第4番変ホ長調・作品7、③ソナタ第23番ヘ短調・作品57”熱情”」の3曲です。ヒューイットはイタリアの小さなピアノ・メーカーのFAZIOLIを弾いていますが、美しくクリアな音色です。ヒューイットの演奏は知的で爽やかです

 

          

 

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松田優作主演「陽炎座」を観る~泉鏡花原作の幻想的な世界

2015年01月20日 07時00分53秒 | 日記

20日(火)。わが家に来てから115日目を迎えた、散歩が大好きなモコタロです 

 

          

              現在 わが家の周りをパトロール中 異常なし!

 

  閑話休題  

 

18日の日経朝刊・総合政治面のコラム「風見鶏」に「日経平均が選挙を決める」という見出しが躍っていました。記事を超訳すると

「佐藤栄作、中曽根康弘、小泉純一郎の各首相は日経平均を上げて解散し議席を増やした 逆に、麻生太郎、野田佳彦両氏は日経平均を下げて政権を失った このことから、過去の日経平均株価と解散・総選挙結果とは相関関係があることが分かる ①前回解散より日経平均株価を上げて解散すれば、議席は増える。②日経平均を下げて解散すると、政権交代が起こりうる。③解散時の日経平均は内閣支持率よりも選挙結果に影響する。世論調査だけ見ていては選挙結果を読み誤る。解散と選挙の予測には日経平均を見ていればよい 2017年に入って日経平均が17,357.51円を上回っていれば、解散濃厚となる。選挙があれば、自民党議席が増えると読めるからだ

この理論によれば、選挙においては「内閣支持率」や「世論調査」の結果よりも「日経平均株価」に注目すべきだということになります。2020年の東京オリンピックを安倍政権下で迎えるのかどうかは、理論的には株価次第ということになります

日経平均が上がること自体は景気が良くなっている一つの指標ですから、それはそれで良いのですが、それが国民の暮らしの満足度に反映しているかというと、疑問が残ります

 

  も一度、閑話休題  

 

17日に池袋の新文芸坐で松田優作主演映画「蘇る金狼」と「陽炎座」の2本立てを観ました 先日「蘇る金狼」について書いたので、今日は泉鏡花原作、1981年公開の鈴木清順監督「陽炎座」(かげろうざ)について書きます

物語は1926年の東京。新派の劇作家・松崎は付け文を落とすが、それが縁で品子と出会う。その後、偶然2度も出会い、ついに一夜を共にするが、その部屋が松崎のパトロンの玉脇の部屋にそっくりであることに気が付く 実は品子は玉脇の2番目の妻であった。やがて松崎は品子からの「金沢で待っている」という手紙を読んで金沢に出向くが、品子はそのような手紙を出した覚えがないという 玉脇は品子と心中するように松崎をそそのかすが、かろうじて逃げ出す その後、松崎はアナーキストの和田と知り合いになり、不思議な祭囃子に導かれて奇妙な芝居小屋「陽炎座」にたどり着く。そこでは子供による歌舞伎が演じられているが、出し物は青い目をした玉脇の最初の妻イネの生涯を語るものだった。そこに品子が登場し、自らの生涯を語って行く。それを観た松崎は生死を彷徨う

 

          

 

松田優作というとドスの効いた声と筋肉質な抜群のスタイルで、どちらかというとアクション中心のハードボイルド的な作品が似合うと思いがちですが、この映画のように、”動”よりも”静”の演技も魅力があります

品子に大楠道代、玉脇に中村嘉津雄、みおに加賀まりこ、イネに楠田枝里子、和田に原田芳雄といった当時の個性派俳優が脇を固めています この映画は原作者の泉鏡花の幻想的な世界を映し出していますが、観ていると”様式美”を感じます。まるで歌舞伎の型を観ているような感じです これは黒沢明の「影武者」などに代表される「戦国もの」を観た時に感じるのと同じ感触です。色では赤の使い方が鮮烈です 上映時間=139分、見ごたえのある映画です

 

  最後の、閑話休題  

 

昨日聴いたCDはメンデルスゾーンの「ピアノ三重奏曲第1番ニ短調・第2番ハ短調」です 演奏はヴァイオリン=イツァーク・パールマン、チェロ=ヨーヨー・マ、ピアノ=エマニュエル・アックスです。メンデルスゾーンの室内楽、とくに短調の曲はモーツアルトのように哀しみが疾走しています

 

          

 

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新国立オペラ、ワーグナー「さまよえるオランダ人」を観る~4人の名歌手を揃えた公演

2015年01月19日 07時00分51秒 | 日記

19日(月)。わが家に来てから114日目を迎えた神経過敏なモコタロです 

 

          

            耳の後ろの「取扱注意」って、ぼくのこと?

 

  閑話休題  

 

昨日、初台の新国立劇場でワーグナーの歌劇「さまよえるオランダ人」を観ました キャストは、オランダ人にトーマス・ヨハネス・マイヤー、ダーラントにラファウ・シヴェク、ゼンタにリカルダ・メルベート、エリックにダニエル・キルヒ、マリーに竹本節子、舵手に望月哲也ほか、指揮は新国立劇場オペラ芸術監督・飯守泰次郎、管弦楽は東京交響楽団、合唱は新国立劇場合唱団、演出はマティアス・フォン・シュテークマンです シュテークマンの演出で「オランダ人」を観るのは2007年2月25日、2012年3月8日に次いで、今回が3回目です

 

          

 

物語は、永遠に海をさまよう呪われたオランダ人船長を乙女ゼンタの愛と自己犠牲が救済するというもので、ワーグナーのテーマである「愛による救済」が描かれています

「悪魔の呪いを受けて永遠に海をさまようオランダ人船長だが、7年に一度だけ上陸が許され、永遠の愛を捧げる乙女に会ったとき、呪いから解かれる運命にあった ある日、ノルウェー船船長のダーラントと出会い、娘のゼンタに求婚する。運命的な出会いを直感したゼンタは、永遠の貞節をオランダ人に誓う ゼンタを愛するエリックは彼女の心変わりを責める。それを知ったオランダ人は絶望して出航を命じる。ゼンタは彼を追って海に身を投じる。彼女の永遠の愛によってオランダ人は呪いから解かれる

 

          

 

オーケストラ・ピットには通常のオペラよりも多くの楽員がスタンバイしている様子。ワーグナーですから 拍手の中、飯守泰治次郎氏が登場、序曲の演奏に入ります 物語を凝縮した音楽が流れる間、幕は閉じられています。演出家によっては、スクリーンに海の波を映し出すような演出もあるでしょうが、シュテークマンは、そうしたことはせず、じっくりと音楽に集中してほしいという演出に徹します

オーケストラの力強い演奏で序曲が閉じられたので、私は拍手をしましたが、この時拍手をしたのはほんの5~6人程度だったようです 指揮者によっては、序曲から第1幕への間を置かないで演奏する人もいますが、飯守氏の場合は一旦タクトを下ろし、間を空けました 渾身の演奏に対して拍手をしたのですが、他の聴衆の皆さんはその時、拍手をすべきではないと判断したようです。果たして私はマナー違反をやってしまったのでしょうか?自分自身はそういう意識は全くありませんが

 

          

 

このオペラでは4人の歌手が揃っていないと成功しません。オランダ人、ゼンタ、その父ダーラント、エリックです

まずオランダ人のトーマス・ヨハネス・マイヤーですが、ドイツ出身のバリトンです。新国立劇場ではリヒャルト・シュトラウスの「アラベッラ」でマンドリカを歌った歌手です。呪われた運命を負ったオランダ人をほの暗いバリトンで見事に歌い演じました

ゼンタを歌ったリカルダ・メルベートはドイツ出身のソプラノです。新国立劇場ではワーグナーの「タンホイザー」のエリーザベト、「ローエングリン」のエルザを歌っています このオペラのテーマは女性の愛の犠牲による救済ですが、”強い意志を持った女性”エルザを力強く演じ歌いました 第2幕で歌われた「ゼンタのバラード」は力強く、ほれぼれするような歌声でした

ダーラントを歌ったラファウ・シヴェクはポーランド出身のバスです。新国立劇場ではヴェルディの「ドン・カルロ」のフィリッポ二世を歌いました。深みのある歌声で、時にコミカルな味も出していました

エリックを歌ったダニエル・キルヒはドイツ出身のテノールです。新国立劇場は初登場です。ゼンタをオランダ人に奪われる惨めな役割ですが、何とかエルザを引き止めようとする必死の歌と演技が光っていました

このオペラの特徴の一つは合唱です。新国立劇場合唱団の実力発揮といったところで、合唱も演技も素晴らしいものがあります カーテンコールでの彼らの丁重な扱いは、その実力に合わせたものでした。また、飯守泰次郎のタクトに応えて厚みのある見事な演奏を展開した東京交響楽団の皆さんにも大きな拍手を送ります

演出で気が付いたことが一つあります。それは第2幕冒頭のシーンです。ダーラントの家の広間で港の娘たちが糸紡ぎの仕事に精を出して「糸紡ぎの合唱」を歌うのですが、その糸紡ぎ機の形がオランダ人の乗ってきた船の舵にダブって見えるのです つまり、舵はオランダ人の象徴であり、糸紡ぎ機はゼンタの象徴である、と考えられるのです

また、シュテークマンの演出では光を有効に使っています。総合的に見て何度見ても新しい発見のある素晴らしい演出です

 

   も一度、閑話休題  

 

という訳で、昨日聴いたのは、午後の公演の予習のために聴いたオットー・クレンペラー指揮ニューフィルハーモニア管弦楽団によるワーグナーの「さまよえるオランダ人」全曲CDです。歌手陣はオランダ人にテオ・アダム、ゼンタにア二ア・シーリア、ダーラントにマルッティ・タルヴェラ他です。序曲を聴いただけでも狂気迫る迫力に圧倒されます

 

          

 

ところで、新国立オペラの公演プログラムの「作品ノート」に次のような記述がありました

「クレンペラー指揮ニュー・フィルハーモニア管弦楽団の全曲盤もドレスデン初演版とされるが、序曲とオペラの終結部は根拠不明の改変が行われている」

これは大変ということで、家に帰ってCDの、取りあえず序曲を聴いてみました そのフィナーレ・・・・ムム、なんか音が多くないか?? これは、クレンペラーが勝手にフィナーレを引き伸ばしたのでは・・・・・・・クレンペラーは自ら作曲もするので、作曲者の立場からワーグナーのオリジナル作品に手を加えたのではないか、と思いました

しかし、クレンペラー版のCDジャケットに載っている渡辺護氏の解説を読むと、

「ワーグナーは後になってからも、この作品に1846年、1852年、1860年に修正の手を加えた。殊に『トリスタン』の総譜が完了してから後、序曲の終わりなどに変更を加え、音楽の上でも救済のイデーを一層強調したのである。また部分的には楽器法も変え、金管楽器の音をやわらげた」

と書かれています。つまり、これにしたがえば、クレンペラーは3回の修正版のどれかを採用したのではないか、と思えるのです。これについては、ワーグナーに詳しい方のコメントを是非お願いしたいと思います

 

          

 

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松田優作主演「蘇る金狼」を観る~ショパンのノクターンも流れる

2015年01月18日 08時43分36秒 | 日記

18日(日)。わが家に来てから113日目を迎えた、食事がすべてのモコタロです 

 

          

                ご主人がエクスペリアで撮った写真だよ 少しは上達したかな?

 

  閑話休題  

 

昨日の日経朝刊のコラム「文化往来」は「上岡敏之、新日本フィルの音楽監督に」というテーマでした このニュースは新日本フィルからお知らせハガキが届いた時に当ブログでもご紹介しました 2016年9月に就任、任期は5年とのことです。新日本フィルのコンマス、チェ・ムンス氏は「言葉で説明しなくても同じ方向性を共有できる」と語っているそうです 上岡は「一音聴いただけで新日本フィルと分かる音を作っていきたい」と抱負を語っているとのこと。われわれ定期会員が求めているのは、新日本フィルに限らず、そういうことなのです そのオーケストラ特有の音を持ってほしいのです 上岡敏之の指揮で何度か聴いたことがありますが、十分期待できると思います。上岡氏にも新日本フィルにも頑張ってほしいと思います

 

  も一度、閑話休題  

 

昨日、池袋の新文芸坐で松田優作主演映画「蘇る金狼」と「陽炎座」の2本立てを観ました 今年の初映画です。今日は1979年公開の「蘇る金狼」(よみがえるきんろう)について書きます

原作は大藪春彦の同名小説で、監督は村川透。上映時間=131分。物語は

「株式会社東和油脂に勤める29歳のサラリーマン・朝倉哲也は、働きながら夜間大学を卒業した実直な社員である。トンネル会社を利用して私腹を肥やし会社を食い物にする重役たちの姿をみて、いつかは彼らのハナを明かし、自分も大株主になる野望を抱くようになる 昼間の実直な社員の裏で、夜ごとボクシングジムに通い肉体を鍛える精悍な姿があった 朝倉は経理部長・小泉が囲っている女・永井京子に取り入って小泉の弱点を掴み、社長以下会社幹部を徐々に追い詰めていき、遂に重役の椅子の”約束手形”を手にする しかし、自分は朝倉の出世のために利用されていたと思い詰めた永井京子に刺される 彼の手には京子と海外逃亡するための2枚の航空券が握られていた。深い傷を負ったままスカンジナビア航空のジェット便に一人乗り込んだ朝倉は、アテンダントに訊く。『あとどれくらいでジュピターに着くのかね』と。そして静かに息を引き取る

 

          

 

この映画の魅力は何と言っても松田優作に尽きます とにかくカッコいい 実直なサラリーマンの顔と野望むきだしの裏の顔の大きなギャップが最大の魅力です。そして永井京子を演じたデビュー間もない吹雪ジュンが新鮮です また東和油脂の社長・清水に佐藤慶、経理部長の小泉に成田三樹夫、経理次長の金子に小池朝雄、興信所の所長・石井に岸田森と、当時の映画界の錚々たるメンバーが脇を固めているのも魅力です

ところでこの映画を初めて観たのはもうン十年も前のこと。まさかクラシック音楽が流れていたことまでは覚えていませんでした 朝倉が、市議会議員で”薬”の元締めをしている磯川の家に乗り込んだとき、ショパンのピアノ曲が演奏されています それを聴いた朝倉が「ショパンのノクターンですね」と言います。その時演奏されていたのはショパンの夜想曲の中で一番有名な「作品9-2」でした

 

  も一度、閑話休題  

 

という訳で、昨日聴いたCDはホルへ・ボレットの演奏によるショパン作品集です ノクターン作品9-2、作品15-2をはじめ、ワルツ、前奏曲、バラード、練習曲からお馴染みの曲が選ばれています ホルへ・ボレットはキューバのハバナ生まれ。ルドルフ・ゼルキンの後任として米カーティス音楽院ピアノ課の主任教授を務めました。なお、彼はリストの弟子であったローゼンタールに師事したことから、リストの孫弟子に当たります

 

         

 

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名曲喫茶巡りもいいかな~今は渋谷の「ライオン」だけだけれど

2015年01月17日 07時44分49秒 | 日記

17日(土)。わが家に来てから112日目を迎え、すでに頭打ち状態に陥っているモコタロです 

 

          

           どか雪が降ってきたみたいに 段ボール重いんですけど・・・

 

  閑話休題  

 

昨日の日経朝刊・文化欄にチェロ奏者・奈切敏郎氏が「熱演400回、レコードは続く~東京の名曲喫茶、月1回コンサート重ね」という題でエッセイを書いています 奈切氏は日本フィルで長年チェロ奏者を務め2007年に63歳の定年で退団、現在は弦楽四重奏団「東京ベートーヴェンカルテット」を主宰し、演奏しています

名切氏は東京・荻窪の「名曲喫茶ミニヨン」で1981年4月から「奈切カルテット」として演奏を続け(89年に「東京ベートーヴェンカルテット」と改名)、今月まで通算34年にわたり演奏してきたとのことで、今月26日の公演が第406回目となるそうです 同カルテットの現在のメンバーは、第1ヴァイオリンが元N響の武藤伸二氏、第2ヴァイオリンの平井幸子さんとヴィオラの中川裕美子さんは現役の日本フィル楽団員 名切氏は現在71歳とのことですが、未知の曲にも挑戦を続けているそうです。これからも頑張っていただきたいと思います 機会を見つけて「名曲喫茶ミニヨン」にも是非足を運びたいと思います

ところで、「名曲喫茶」と言えば、1970年代から80年代にかけてはまだまだ都内にも「名曲喫茶」がいくつも存在していました 私が行ったことがある店だけでも、銀座ソニー・ビル近くの「銀座らんぶる」、新宿歌舞伎町の「名曲らんぶる」「スカラ座」、高田馬場の「あらえびす」、中野の「喫茶クラシック」、渋谷の「名曲喫茶ライオン」、吉祥寺の「バロック」などがあります。「銀座らんぶる」は火事で焼け、歌舞伎町の「らんぶる」、高田馬場の「あらえびす」、中野の「クラシック」は、経営不振によってか、後継者不在によってか、家庭用オーディオ機器の普及や高音質レコード・CDの登場によってか、いつの間にか姿を消してしまいました

数年前、「名曲喫茶」関連本を読んでいたら中野の「クラシック」が高円寺で「ルネッサンス」という名前で引き継がれていることを知り、訪ねたことがあります。薄暗い店内で見た大型スピーカー等を見て懐かしく思いました そういえば、中野の時代には、コーヒーカップのソーサーに乗ったミルクを入れた小さな器をよく見ると、キューピーマヨネーズのキャップだったので唖然としたことを思い出しました

クラシック喫茶で、今でも時々足を運ぶのは渋谷の「ライオン」くらいになってしまいました もちろん荻窪の「名曲喫茶ミニヨン」のように一度も足を運んだことのない「名曲喫茶」もあります。仕事を引退して時間が有り余るようになったら全国の「名曲喫茶」巡りもいいかな、と思ったりしている今日この頃です

 

  も一度、閑話休題  

 

昨日聴いたCDは前日に続いてフォーレ四重奏団によるブラームスの「ピアノ四重奏曲第2番」「同・第3番」です ブラームスの名曲をこのような名演奏で聴くと、ブラームスって本当にいいなと思います。一昔前は、ブラームスは秋が一番よく似合うと思っていましたが、今では1年を通して、季節に関わりなく素晴らしいと思います

 

          

 

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フォーレ四重奏団によるR.シュトラウスとマーラーのピアノ四重奏曲のCDを買う

2015年01月16日 07時01分08秒 | 日記

16日(金)。わが家に来てから111日目を迎えたモコタロです  モーツアルトのアレグロは疾走する。モコタロもなぜか疾走する

 

          

             逃走するモコタロ ・・・・・ あなた、何をしでかしたの?

 

  閑話休題  

 

昨夕、当ビル10階ホールで日本記者クラブの「新年互礼会員懇親会」が開かれ、出席しました 毎年、向こう1年間の予想アンケート(政治・経済・文化・スポーツ等、全10問)を実施していますが、1年前に実施した「2014・年間予想アンケート」は①12月31日現在のわが国の首相は誰か、②12月31日現在の東京都知事は誰か、③年内に安倍首相は靖国神社に再び参拝するか、④日経平均株価が瞬間風速で2万円を超えるか、⑤日本人がノーベル賞を受賞するか、⑥ブラジルW杯で日本代表がベスト8に入るか・・・・など全10問でした 答えはすべて周知の通りですが、投票会員の正答率は①93.2%、②54.0%、③74.9%、④73.6%、⑤62.8%、⑥71.7%で、一番正答率が低かったのは⑦年内に日中首脳会談が行われるか(国際会議出席の際の立ち話は除く)で、23.2%だったそうです 投票した会員の平均正答点数は6.4点(10点満点)だったとのこと。私は毎年、全問不正解を目指して予想を立てていますが、どれかが正解になってしまい、どうしても待望の0点が取れないままでいます

今年の予想アンケート(2015年)の問題は①12月31日現在のわが国の首相は誰か、②年内に瞬間風速で1ドル=140円を超える円安になることがあるか、③戦後70年の今年、オバマ米大統領が広島か長崎を訪問するか、④年内にプーチン露大統領が訪日するか、⑤テニスの錦織圭選手が4大大会(全豪、全仏、ウィンブルドン、全米)のいずれかで優勝するか、など全10問です。さて、この5問についてあなたの予想はどうですか

 

  も一度、閑話休題  

 

昨日の日経朝刊のコラム「電子版この1本」に「女性の髪と眉が占う今年の景気」という話が載っていました。超訳すると

「景気が良くなれば女性の髪は長く眉は太くなる、という説がある 景気が悪化すればその逆だ。花王は1987年から定期的に東京・銀座などの街角で髪型の調査をしている。20歳代女性の髪型は、90年までは長い髪型が6割を超えていたが、97年に初めて短い髪が5割を超えた。その後2002年に再び長い髪が主流になり、11年の震災後に短い髪が一時盛り返し、14年春に長い髪が押し戻した 一方、眉は50年代と80年代の高度成長期やバブル期は太眉が主流で、逆に石油危機が起きた70年代やバブル崩壊後の90年代後半は細眉が流行した。資生堂の分析によると、最近は13年ごろから一気に眉が太くなり始めたという。前述の説に従えば、景気が良くなるのなら、15年も長い髪、太い眉の流行が続くはず

なぜ女性の髪の長さや眉の太さが景気と連動するのか企業による調査・分析の説明がないので、いまいちよく分かりません ひねくれ者の私などは、そのような流行は花王や資生堂が作っているのではないか、風カミにも置けない眉ツバものではないか、なんて思ってしまいますが、いずれにしても今年は女性の髪型に注目ですね ただし、じっと見つめたりしていると、ストーカーと間違えられかねないので、お互い気を付けましょうね

 

  またまた、閑話休題  

 

新宿タワーレコードで、発売が待望されていたフォーレ四重奏団の最新CDを買いました 収録曲目は①R.シュトラウス「ピアノ四重奏曲」、②同「歌曲:モルゲン」ほか(全6曲)、③マーラー「ピアノ四重奏曲”断章”」です

なぜ”待望の”なのかと言えば、昨年12月に聴く予定だったフォーレ四重奏団の来日公演に代えて、HJリムのピアノ・リサイタルを聴きに行ったからです その時彼らが演奏したのがR.シュトラウスとマーラーのピアノ四重奏曲だったのです

 

          

 

フォーレ四重奏団はこういうメンバーです↓

 

          

 

リヒャルト・シュトラウスの歌曲を歌っているソプラノ歌手はSIMONE KERMES(シモーネ・ケルメス?)という人ですが、見るからにドイツ人という感じですね

 

          

 

フォーレ四重奏団と言えば、メンデルスゾーンの「ピアノ四重奏曲第2番・第3番」やブラームスの「ピアノ四重奏曲第1番・第3番」のCDで、鮮烈な演奏を展開しているクアルテットです。聴くのが楽しみです

 

          

 

          

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オリビア・ニュートン・ジョンの4月来日公演を前に思い出すこと~訪日記者団からの贈り物

2015年01月15日 07時00分50秒 | 日記

15日(木)。わが家に来てから110日目を迎えた鳥のケーキ欲しそうなモコタロです 

 

          

          これもおねーちゃんのスマホで撮ったんだよ 美大卒だけあって構図が違うね

 

  閑話休題  

 

昨日の朝日朝刊に、70~80年代に世界的なアイドルになったオリビア・ニュートン・ジョンの来日公演の読者先行発売告知が載っていました コンサートは4月27日(月)午後7時から渋谷のオーチャードホールで開かれるとのこと 残念ながらこの日は紀尾井ホールでのコンサートの予定が入っているので聴きに行けません

「オリビア・ニュートン・ジョン」で思い出すことがあります。もうン十年前のことになりますが、私が社会に出て3年目のことでした 当時、新聞関係団体の国際部に所属していた私は、日米記者交換計画に基づいて来日していたアメリカの新聞記者十数名を連れて全国各地を回りました 広島で県知事、市長と会談、原爆記念館の見学、大阪で司馬遼太郎氏と懇談、大相撲大阪場所の見学と高見山へのインタビュー・・・・・と1週間ほど付きっ切りでお世話させていただきました

離日を前に都内某所で歓送会が開かれたとき、訪日記者団の団長が「これはこれまで世話をしてくれたS君に対する我々全員からの感謝の印です」と言って、LPレコードを2枚プレゼントしてくれたのです オリビア・ニュートン・ジョンとヘレン・レディのLPアルバムでした。その時は予想外の出来事だったので、かろうじて「サンキュウ・ヴェリー・マッチ」としか言えませんでしたが、一生懸命お世話をしたことが報われて本当に良かったと思いました

彼らが米国に帰国した後、そのLPレコードを聴きながら彼らとの楽しかったツアーを思い出していました・・・・司馬遼太郎氏と視察団とが懇談するため、大阪ロイヤルホテルのロビーまでお迎えに行った時、司馬さんのコーヒーの伝票を掴んで「これは、こちらで払わせていただきます」と言うと、「それ、こっちで払いますわ」とおっしゃり、伝票を取ろうとするので、「いえ、こちらで・・・」と引き取りました 偉ぶらない気さくな方だなと思いました。元は産経新聞の記者なので、政治家とは違うな、と また、高見山へのインタビューは共同通信の方に通訳をお願いしましたが、高見山はしゃがれ声なので日本語を話しているのか、英語を話しているのかさえ私には分かりませんでした 記者たちはハワイ出身の現役力士の話が聞けて感激していました ・・・・・・・・・・それ以来、そのLPは私の宝物の一つになっています

 

          

  

ところで、オリビア・ニュートン・ジョンと言えば「そよ風の誘惑」が代名詞的な歌だったので、てっきり私はいただいたLPが「そよ風の誘惑」というタイトルだと思い込んでいたのですが、あらためてLPを引っ張り出してみたら「レット・ミー・ビー・ゼア」になっていました 収録曲目を見ても「そよ風の誘惑」はどこにもありません。長い年月の間に勘違いがそのまま頭に定着したのだと思います。皆さん、こういうことありませんか

 

          

 

   も一度、閑話休題  

 

昨日聴いたCDはパシフィカ・クァルテットによるメンデルスゾーンの弦楽四重奏曲集(3枚組)です パシフィカ・クァルテットは数年前に「サントリーホール・チェンバーミュージックガーデン」でベートーヴェンの弦楽四重奏曲全曲演奏会をやった時に何曲か聴いて、すっかりトリコになってしまいました それから間もなくこのCDが発売されたので、メンデルスゾーン大好き人間の私は躊躇なく買い求めました。パシフィカの面々はモーツアルトに次ぐ神童の音楽を魅力的に演奏しています

 

          

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ピエール・ルメートル著「その女 アレックス」を読む~最近読んだ本で最高傑作!!

2015年01月14日 07時01分05秒 | 日記

14日(水)。わが家に来てから109日目を迎えたモコタロです 

 

          

           今日はおねえちゃんのスマホで撮ってもらったんだ ご主人さま早く慣れてね!

 

  閑話休題  

 

昨日朝、出勤してパソコンを立ち上げようとすると、インターネットやメールが使用できない状態になっていました 他の社員に聞くと全員のパソコンが使用不可状態であることが分かりました。仕事上でネットやメールが使えないのは不便なものです 午後、保守契約している企業の担当者が来てやっと繋がりましたが、いかに普段われわれがネットに依存しているかを再認識させられた事件でした

 

  も一度、閑話休題  

 

ピエール・ルメートル著「その女 アレックス」(文春文庫)を読み終わりました 著者のルメートルは1951年、パリ生まれ。教職を経て2006年にカミーユ・ヴェル―ヴェン警部シリーズ第1作「丁寧な仕事」でデビュー、同作でコニャック・ミステリ大賞を受賞しました この「その女 アレックス」はシリーズ第2作に当たります

30歳の魅力的なアレックスは、ある日、車に拉致され誘拐される 誰にも気づかれない場所に監禁されたアレックスは誘拐犯から「おまえが死ぬのを見たい」と言われる なぜそれほどまでに憎まれなければならいないのか、最初はまったく分からない。しかし、急に過去を思い出し、自分が関わりのあった男の父親であることに気が付く アレックスは、狭い箱に閉じ込められ鼠の餌食になりそうになるが、死を目前に脱出を図る 警察は誘拐犯の正体も誘拐された被害者の正体もまったく分からない

その頃、世間では若い男が女に誘惑され、頭を殴られたうえ口に硫酸を注ぎ込まれるという事件が頻発するその女はその時々で名前を変えるので、犯人を追うカミーユ警部たちは翻弄され、なかなかしっぽを掴めない

しかし、あるホテルで犯人の女が死んでいるのが発見される。その犯人とは誰なのか、なぜ彼女は何人もの男たち(女性も一人)を殺さなければならなかったのか。ルメートル警部によって、驚愕の秘密が明かされアレックスをそこまで追い詰めたのは誰だったのかが明らかになる

これは衝撃的な作品です。英国推理作家協会賞やリ―ヴル・ド・ボッシュ読者賞を受賞していますが、この本を読めばその理由が分かります 1回目のどんでん返しで驚いていると、2回目のどんでん返しが待っています。それで終わりかと思っているとさらなる逆転劇が待ち構えています。最近読んだ本の中で最も面白かった作品と言っておきます。お薦めします

 

          

 

  最後の、閑話休題  

 

昨日聴いたCDはアリス・沙良・オットの「ショパン・ワルツ集」(サイン入り)です ショパンのワルツを聴きたくなった時はこのCDを引っ張り出してきます 2009年8月の録音ですが、最後のトラックに「ノクターン嬰ハ短調”遺作”」が収録されています。これもしみじみとして良い曲です

ところでアリスのコンサートには何度か足を運びましたが、足と言えば彼女だけでしょう、素足でピアノを演奏するのは 一度も彼女が靴を履いて演奏するのを見たことはありません。夏は良いけれど今時のような寒い季節はペダルも冷たいのではないか、と思うのですが・・・・それでも素足で演奏するのでしょうか?いつも不思議に思って聴いています

 

          

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第12回東京音楽コンクール優勝者コンサートを聴く

2015年01月13日 07時01分08秒 | 日記

13日(火)。わが家に来てから108日目を迎えたおしゃれなモコタロです   まだまだカメラの扱いに四苦八苦している状態です。早くいい写真が撮れるようになりたいなぁ、と思う今日この頃です

 

          

           ブラッシングしてもらってんだ~ ついでに歯のブラッシングもしてくれないかな~

 

  閑話休題  

 

昨日、東京文化会館大ホールで第12回東京音楽コンクール優勝者コンサートを聴きました プログラムは①スメタナ「歌劇”売られた花嫁”より序曲」、②シベリウス「ヴァイオリン協奏曲イ短調」(独奏=坪井夏美)、③シューマン「ピアノ協奏曲イ短調」(独奏=梅田智也)、④グノー「歌劇”ファウスト”より”門出を前に”」ほか(独唱=岡昭宏)、バックは円光寺雅彦指揮読売日本交響楽団です

 

          

                    

東京文化会館大ホールは本当に久しぶりです。昨年リニューアル工事をしていたため公演がなかったことが大きな理由です コーヒーが飲みたかったのでホワイエのコーナーに行って注文しました。コーヒー1杯が450円ですよ、奥さん 昨年のブログでも書きましたが、サントリーホールほかほとんどのコーヒー・サービスが400円なのに、東京文化会館(大・小ホール)だけが450円なのです これは消費税が5%から8%に上げられた際に値上げされたものです。ここは上野精養軒がレストランとコーヒーショップを経営しているので、『精養軒価格』になっている訳です。もうバカバカしいので、次回からは文化会館の建物に入ってすぐ右サイドにある自動販売機で200円のインスタント・コーヒーを買って入場することにします

自席は1階L12列4番、左サイドの左から2つ目の席です。会場は8割方埋まっている感じです かなりシニア世代が目立ちます。元気な若者は3階以上に席を取っているのかも知れません

このコンサートは、コンクール優勝者のガラ・コンサートなので、演奏がどうのというよりも、理屈抜きに曲を楽しもうと思いました

1曲目はオケだけでスメタナの歌劇「売られた花嫁」序曲です。自称”お父さんにしたい指揮者第1位”円光寺雅彦がタクトを持って登場します。オケの配置は左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスというオーソドックスな態勢をとります コンマスは小森谷巧です。華やかな音楽が展開しますが、やはり東京文化会館は響きの良いホールだと再認識しました 難を言えば、座席が狭いということです。これは今回のリニューアルには含まれていなかったようです

司会の朝岡聡(元テレ朝、現在フリー)が最初のソリストを紹介します。1曲目はシベリウスの「ヴァイオリン協奏曲ニ短調」です。1993年生まれでニューヨーク出身の小柄な坪井夏美が明るいブルーのロングドレスで登場します この曲は第1楽章が圧倒的に長く、後半でなく中間にカデンツァが現われますが、坪井は終始素直な演奏を展開し、好感が持てました

演奏後、朝倉がインタビューします

朝岡:ありがとうございました。ヴァイオリンを弾くリトル・マーメイドといった感じで・・・・(会場)。どうです、会場をご覧ください。ご高齢の方々ばかりで、孫の演奏を聴きに来たようなものですよ(会場)。ところで、どんな演奏家になりたいですか?

坪井:また聴きたいと思われるような演奏家になりたいと思います

是非そのようになって欲しいと思います。現在東京藝大3年在学中とのことですが、楽しみな演奏家です ここで20分の休憩に入ります

 

          

 

プログラム後半はシューマン「ピアノ協奏曲イ短調」から入ります。1991年生まれ、岐阜県出身の梅田智也が登場します 坪井夏美が相当緊張の面持ちだったのに比べ、ニコニコしてリラックスしているように見えます 円光寺のタクトで第1楽章に入ります。が、どうも音楽の流れがあまり良くないように感じます。気のせいかも知れませんが しかし、第2楽章を経て第3楽章に移ると流れが良くなってきて、フィナーレの聴かせどころでは、こう演奏してほしいというように演奏してくれました

演奏後、インタビューがあります

朝岡:この曲がお好きなんですってね。どうしてですか?

梅田:ピアノだけが突出して名人芸を披露するのでなく、ピアノとオケが一体となって音楽を作って行くところが好きです

朝岡:「あら、梅田さんのチケットは売り切れちゃったの?」と言われるような演奏家になると良いですね

梅田:そうなるように頑張ります

最初、かなりリラックスしていたように見えましたが、相当緊張していたようです。それはそうでしょう。オーケストラをバックにして大観衆を前に演奏する機会は滅多にないでしょうから 現在東京藝大大学院に在学中とのこと。頑張ってほしいと思います

最後にバリトンの岡昭宏が登場します。1980年生まれ、香川県出身です。この人はどこかで見たことがあると思ったら、新国立劇場オペラ研修所の出身とのことです 研修所公演で何かのオペラを聴いたのかも知れません。最初にグノーの歌劇「ファウスト」よりマルグリートの兄ヴァランタンのアリア”門出を前に”と、プッチーニの歌劇「エドガール」よりフィデーリアの兄フランクのアリア”この愛を、この恥を”を歌います テノールを目指す人が多い中で、”脇役”の多いバリトンを選んだまでのことはあります

次にヴェルディの歌劇「ドン・カルロ」よりロドリーゴのアリア”終わりの日は来た”を歌います。これは何度聴いても良い曲です。親友のために死んでいく青年の想いを切々と歌い上げました。良く通る素晴らしい声です ある程度彼自身のスタイルが出来上がっているような気がします。背も高くイケメンなので人気が出るでしょう

ここでインタビューがあります

朝岡:バリトンというとテノールのような良い役が少ないのですが、どうですか?

岡 :たしかに、良い役はテノールが持っていってしまいます テノールの引き立て役とか、恋人を奪う役とか、あまり良い役はありませんね。そうした中で「ドン・カルロ」のロドリーゴはとても良い役で、ああいう人間に成りたいと思います

朝岡:ますますのご活躍をお祈りします

現在34歳という岡ですが、まだまだこれからが旬というべきバリトンです

最後にこの日の出演者全員が再登場し、拍手の中コンサートの幕を閉じました。今後、毎年このコンサートを聴こうと思います

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ガラケーからスマホへ~とうとう買ってしまった「XPERIA Z3」~2070万画素が決めて

2015年01月12日 08時21分55秒 | 日記

12日(月・祝)。わが家に来てから107日目を迎えた本来がウサギのモコタロです 

 

          

               カメラの赤外線のせいじゃなくて もともとぼくは目が赤いんだよ

 

昨年からずーっと悩んでいることが一つありました それは携帯電話を買い替えるかどうか、しかも、ガラケーからスマホに変えるかどうかということです。このブログに掲載しているモコタロの写真は、娘に撮ってもらったものを私のガラケーに転送してもらい、それをtoraブログのアドレスあてに再転送しています 一方、それ以外の写真(コンサートのチラシやプログラムなど)は私のガラケーで撮って、直接ブログのアドレスに送信しています。私はかねてよりこのガラケー撮影の写真に満足できないでいたのです

モコタロの写真は娘次第なので、「こういうショットが欲しい!」という場合は、いちいち注文をつけなければなりません したがって、誰にも迷惑をかけないで解像度の高い写真を撮るには好感度カメラ搭載の携帯電話を買うしかないのです

昨年11月の日経に、パナソニックが、撮影した画像をSNSに直接通信できるデジカメを発売する予定であるというニュースが載っていました 欧州価格で899ユーロ(12万8,000円)で解像度は2000万画素とのこと。これなら撮影したカメラから直接ブログのアドレスに送信できるので最高ではないか、と思いました とは言うものの、いつ発売するのかも分からないし、何しろ値段が高いので他の選択肢を探していました

とにかく、いつかは決断しなければ、と思い、ちょうど3連休の間に実物を見に行こうと決心し、1月11日という覚え易い日を選んで大塚のソフトバンク・ショップに出かけました 現在のガラケーの機種はソフトバンクなので自然とソフトバンクに乗り換えようと考えました

機種選択の基準は①カメラ機能が優れていること、②子供たちが持っているアイフォンと最低同程度の性能を持つこと、③操作が簡単なこと、の3つです 実際にショップで話を聞いて相談した結果、カメラ機能重視ということを優先するとソフトバンクの「XPERIA Z3(ソニー製)」が最も優れていることがわかりました。この機種のカメラの性能は、先のパナソニックのデジカメを上回る2070万画素という驚異的な高感度です

その場で住所録だけガラケーからエクスペリアに移してもらい、晴れてスマホのオーナーになりました。さっそく家に帰って、息子の力を借りて、試行錯誤しながら写真撮影とメールの転送を試して、何とかブログのアドレスに写真を送信することができました

ということで、今日のモコタロの写真は新しいスマホ「エクスペリア Z3」で撮影して送信した記念すべき1枚です とは言うものの、これから数日は取扱いに慣れるまで大変なことになりそうです

 

          

 

  閑話休題  

 

昨日聴いたCDはユーディ・メニューインとステファン・グラッペリによる「フレンズ イン ミュージック」(4枚組)です ガーシュインやグラッペリなどのご機嫌な曲が収録されています 1枚目の「ジェラシー」を聴いただけでも、思わずニヤリとしてしまいます。メニューインはクラシック界では知らない人がいないほど有名なアーティストですが、こうしたクラシック以外の曲を弾いても一流です いつ買ったCDなのか思い出せませんが、たまにこういうCDを聴くのも良いものです。とにかくご機嫌な演奏です

 

          

 

          

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