アカシヤの蜂蜜を・・・こうして・・スプーンですくってと・・・。
付ける筈のパンがない。
側に置いたのは渦を巻いた広告の蚊取り線香の箱。
そのまま、口に入れたが「甘すぎる」
(大正8年)1919年、節三がアメリカに渡った年だけど、
口にしないで異国へ行ってしまった。
7月、七夕の祭り日に、空色に白の水玉の包み紙。
「初恋の味」のキャッチフレーズ、「カルピスが発売された。
空色に水玉はその誕生を記念して、
天の川ー銀河の流星を形どったもの。
第一次大戦のブームで、好景気の日本、
陽気で弾んだ、人々の心にぴったりマッチしたちまち全国に広がった。
大正12年1923年は関東大震災の年。
震災直後の殺風景で、すさんだ人々の心を和ませたのが、
ドイツの図案家がデザインした、黒人が首を傾げて飲むポスター。
このポスターが東京三越をはじめ、異常なほどの反響が・・・・。
この文章{『趣味の飲食物史料』昭和7年・1932年刊}よりです。
飲んで空を見上げる、さわやかさ・・・・か。
明日は都心まで、「来い」との勅令。身も細る心地での今宵です。
明日の帰りはカルピスでも・・・でも、昔のカルピスならなぁ~口に合うけど・・・。
また、あした!
{慕情・ジェニファー・ジョーンズ}