台風23号は大きな爪跡を残した。
多数の尊い命が失われた。
本当に残念だ。自然の猛威と脅威を感じる。
ところで、最近のマスコミの報道はいかがなものか。
文学的な表現は一切不要である。
大事なのは、起こった事実とその背景、原因を明らかにし、再発しないよう
警鐘をならす事ではないか??
今回のバスの12時間以上の立ち往生事件を見てみよう。

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<コピー>「台風23号、舞鶴の水没バス救出、合唱で耐え 」(10/21 14:49)読売on-line
―上を向いて歩こう 涙がこぼれないように――。観光バスの屋根の上で水につかりながら、乗客ら三十七人は大声で合唱して励まし合い、救助を待った。午前六時三十分。白々と明け始め台風一過の空に、自衛隊などのヘリコプター四機が見えた。「やった。助けが来たぞ」。歓声を上げ、両手を振る。約二時間かけて次々とヘリにつり上げられ、京都府舞鶴市内の病院に搬送された。冠水した濁流にバスが立ち往生してから約十二時間。全員、無事だった。
舞鶴市の由良川沿いの国道175号を走っていたバスは二十日午後八時ごろ、川からあふれた水にさらされ始めた。
渋滞に巻き込まれ、身動きが取れず、濁った水がみるみる上がってくる。普段は約百五十メートルの川幅が増水して三倍にも膨れ、周囲のトラック、乗用車、民家が次々と水没していった。バスの座席まで水が入ってきた。「このままでは助からない」。ハンマーで窓ガラスを割り、二人がまず屋根に上り、水に足を取られながらも、残りの人たちを屋根から手を伸ばして次々に引き揚げた。
黄土色の濁流は足首を洗っていたが、二十一日午前二時ごろには腰までに。周囲は停電で真っ暗。冷たい水と風にさらされ続け、手を閉じたり開いたりして寒さに耐えた。元看護師が「歌を合唱してみんなで励まし合おう」と提案。みんながよく知っている「上を向いて歩こう」を歌った。幼いころに口ずさんだ「むすんでひらいて」も歌った。「ワッショイ、ワッショイ」とかけ声を上げ続けた。
途中、乗客が携帯電話で求めた救出要請に、海上自衛隊や京都府警がボートを積んだトラックで現場に向かったが、水の流れが強くて現場に近づけない。約十時間待ち続け、ヘリの爆音が聞こえた。バスの乗客以外に、車から逃げ、電柱につかまり続けたドライバーや、民家の屋根に逃げた住民ら二十八人も、ヘリやボートで助け出された。
救助されたバスの乗客は全員、比較的元気という。舞鶴赤十字病院では、冷え切った体を湯たんぽで温めた。豊岡市野田、西村勉さん(62)は「とにかく寒かった。バスが横転しないか不安で、カーテンをつなぎ、(流されないように体に結ぶ)ロープにして準備していた」と話した。
最高齢の同市城南町、水島恒夫さん(87)の妻、正恵さん(84)は自宅で無事を祈り続け、「つえが手放せず、最近は長時間の旅に疲れがちで、これが最後の旅になるかもしれない、と言って出かけました。本当によく頑張ってくれた」と喜んでいた。
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全員無事に救出されて何よりだった。
しかし、新聞としての報道はこのような記事でいいのだろうか?
単純な疑問として、
1.このバスの前と後ろで立ち往生したバスと車の運転手と乗客はどうしたのだろうか?
2.被害を受けたバスの乗客はなぜ、屋根に避難しなければならなかったのだろうか?
3.救出に向かった自衛隊、警察、、消防その他の人たちはがもっと活躍できるような装備や
道具は無かったのだろうか?
4.現場で誘導していた地元の警察はどのような情報でどのような指示を車両にしていたのだろうか?
そんな疑問に答えられる報道が必要に思う。
報道に情緒は不要!!