高校生が必須科目を受講して無いことで、大学受験を控えている中、
可哀想な状況になっている。
一番被害を受けているのは現役の高校生、特に3年生である。
3月末までに補習させるなどの意見が出ているが、もう少し
被害者の救済を考えてあげるべきだろう。
ところで、何故「世界史」が必須で「日本史」は必須でないのだろう。
日本人として、わが国の歴史をしっかり学ぶことが大事だと思うのだが。
Yahoo!ニューストピックス - 必修科目の履修漏れ問題
僕は、昭和46年(1971年)に高校に入学し、昭和49年(1974年)に卒業した。
その当時の学習指導要領による授業内容を確認してみた。
社会や理科は殆どが必須になっている。
それが当たり前と思っていたが、「ゆとり」教育の影響で大きく変わってしまったようだ。
学習指導要領の変遷
学習指導要領 - Wikipedia
自分が学んだ頃の【高等学校学習指導要領(昭和35年10月施行) 高 】
*昭和48年4月施行の学習指導要領が昭和45年に制定されている。
1 すべての生徒に修得させる教科・科目
下記の教科・科目をすべての生徒に修得させるものとする。
(1) 国語のうち「現代国語」および「古典甲」または「古典乙Ⅰ」
(2) 社会のうち「倫理・社会」および「政治・経済」を含めて4科目
(3) 数学のうち「数学Ⅰ」
(4) 理科のうち2科目
(5) 保健体育の「体育」および「保健」
(6) 外国語のうち1科目
2 普通科の生徒に履修させる教科・科目およびその単位数
普通科においては,原則として,下記の教科・科目とそれぞれ下記に示す単位数以上の
単位数を含めて教育課程を編成し,すべての生徒に履修させるものとする。
(1) 国 語
ア 「現代国語」7単位
イ 「古典乙Ⅰ」5単位
ただし,特別の事情がある場合には,「古典甲]2単位
(2) 社 会
ア 「倫理・社会」2単位
イ 「政治・経済」2単位
ウ 「日本史」3単位
エ 「世界史A」3単位または「世界史B」4単位
オ 「地理A」3単位または「地理B」4単位
カ できれば「倫理・社会」または「政治・経済」のいずれかに1単位を加えて履修させることが望ましい。
(3) 数 学
ア 「数学Ⅰ」5単位
イ 「数学ⅡA」4単位または[数学ⅡB」5単位
ただし,特別の事情がある場合には,「数学ⅡA」については2単位まで減ずることができる。
(4) 理 科
ア 「物理A」3単位または「物理B」5単位
イ 「化学A」3単位または「化学B」4単位
ウ 「生物」4単位
ただし,特別の事情がある場合には,3単位とすることができる。
エ 「地学」2単位
(5) 保健体育
ア 「体育」男子9単位 女子7単位
ただし,定時制の課程の男子については7単位まで減ずることができる。
イ 「保健」2単位
(6) 芸 術
ア 「音楽Ⅰ」,「美術Ⅰ」,「工芸Ⅰ」および「書道Ⅰ」のうちいずれか1科目につき2単位
イ 上記アにより履修させる科目のほか,1科目以上を履修させることが望ましい。
(7) 外 国 語
いずれか1科目につき9単位
ただし,特別の事情がある場合には,3単位まで減ずることができる。
(8) 家 庭
女子について「家庭一般」4単位
ただし,特別の事情がある場合には,2単位まで減ずることができる。
僕は文系の大学受験で、社会は日本史と世界史、理科は生物を受験で選択したが、
物理や化学、倫理社会、数Ⅲなどの授業も受けていた。
(受験に関係ない科目は内職で他の教科の勉強をしていたが。。。。。)
被害を受けている高校生は、大学受験の目的のために学校上げて内職していたわけだが、
サボっていたわけでなく規定以上に勉強していたんだから許してあげて、
来年の新学期(現在の2年生)から指導要領に合わせるのが良いと思う。
許してならないのは、校長を始めとした学校側、仕事をして無い教育委員会、
現場を見てない文科省の役人連中だ(`o´)!!