オリンピック大会組織委員会が8万人、東京都が3万人、合計11万人の
オリンピックパラリンピックのボランティアを募集しています。
ロンドン五輪では、約7万8000人のボランティアが参加したそうです。
オリンピックパラリンピックにメインスポンサーになている企業は、積極的にボランティア参加を奨励し、
富士通などでは公式に300名を派遣する計画に対して、2000名の応募があったとか。
制度として「ボランティア休暇」を設けている大手企業などは、
自社の存在のアピール、社員の活性化などの効果を期して、積極的だろうが、
中小企業や小さな組織では、対応に苦慮するところです。
ちなみに、東京商工会議所が2017年12月に公表した会員企業へのアンケート調査によると、
ボランティア休暇があるのは6%で、小規模な企業ほど割合は少なかったとのこと。
新しいプログラムの事務スタッフで、既に2名がボランティア参加の希望を持っているようです。
学生スタッフの中でも、ボランティアに興味を抱いている人もいるようです。
自己負担が高いとはいえ、「やりがい」、「自己実現」などの
理想に対する思いに対して、有給休暇の範囲で参加することに対して、
強権的に参加取りやめを言うことができず、頭を悩ますところです。
ただし、有給休暇の取得に関して、労働者の権利として「時季指定権」がありますが、
使用者側の権利としても「事業の正常な運営を妨げる場合」に限り、
他の時季に与えることの出来る「時季変更権」があります。
サマースクールの時期にボランティアで有休を取得することは一部制限をくわえられると思います。
労働基準法第39条第4項にどちらも並記されているので、合法的に話し合いが出来ると思います。
■活動内容や募集人数
・案内 16,000~25,000人、 競技 15,000~17,000人、 移動サポート(運転等) 10,000~14,000、
アテンド 8,000~12,000人、 運営サポート 8,000~10,000人、 ヘルスケア 4,000~6,000人、
テクノロジー 2,000~4,000人、 メディア 2,000~4,000人、 式典 1,000~2,000人
■
東京2020 オリンピック・パラリンピック競技大会「大会ボランティア募集要項」
■開催日程
オリンピック競技大会:2020年7月24日(金)~8月9日(日)
パラリンピック競技大会:2020年8月25日(火)~9月6日(日)
■運営に携わる大会ボランティアの応募条件
・① 2002 年4月1日以前生まれ ② 活動期間中の日本国籍又は日本に滞在する在留資格を有している
・活動期間は20年7月24日から9月6日の本番だけでなく、前後も参加
・全ての研修に参加(事前の説明会と研修に2日間の出席)
・休憩や待機時間を含み1日8時間程度
・合計10日間以上活動を基本(競技スケジュールや活動内容・場所などで10日を下回る場合もある)
・連続勤務は基本的に「5日以内」にする
・滞在先までの交通費や宿泊費は「自己負担」、滞在先から会場までの交通費は一定額相当分の物品などを提供
・ユニホームや飲食は提供
・応募期間は9~12月の予定。